IBDP (国際バカロレア) 検討中の中高校生必見!IB入試ってどんな入試?

みなさんは国際バカロレア資格 (IB) をご存じでしょうか。

IBディプロマ (IBDP) とは国際的な大学入学資格のことであり、近年では海外の現地校やインターナショナルスクールだけではなく、日本国内でもIB校として認定されている一条校が増えてきています。

「そもそもIBをやるべきかどうか迷ってる…」

「IB入試って最近聞くけど、どんな入試方法かしりたい!」

こんな悩みを持つ中高校生のみなさんに向けて、今回は国内大学で導入されているIB入試とはどういう入試制度なのか、それをふまえてIBDPを履修すべきかどうかについて説明します!

IB入試って何?

Univ-it!では、IBDP 取得者のみを対象とした入試を「IB入試」と称しています。IBDPでは、Group 1~Group 6の中の教科6科目 (HL、SLそれぞれ3科目) とCAS, TOK, EEと呼ばれるコア科目を2年間かけて学習し、外部評価 (External assessment/ Final exam) や内部評価 (Internal assessment: IA) により、45点満点中24点以上を取得することを必須条件としています。よって、IBの科目数が足りなかったり、スコアが足りなかったりするとIBDPを取得できず、IB入試を受験することができないことに注意してください!

また、IB入試を実施する大学や学部によっては、特定の科目やスコアをとっていないと受験資格が得られないこともあるため、実際にIBDPを始める前に行きたい大学の募集要項を確認してみましょう。

※ 傾向としては、文系はGroup 1「言語や文化」やGroup 3「個人と社会」、理系はGroup 4「理科」やGroup 5「数学」でHL必須であったりスコア条件を課される場合が多いです。

Q1:IB入試のメリットは?

IBDPを取得するためには色々な条件が課されていることもあり、取得するだけでも長時間の勉強が強いられます。ですがIBDPを取得することで一般入試やAO入試、帰国生入試だけでなくIB入試にも出願できるため、受験できる大学の選択肢が増えると筆者は感じています。また、IB入試はIBDP取得者のみが対象なので、AO入試や帰国生入試と比較すると受験者数が少なく、倍率も低めであるというメリットもあります!さらに、IB入試を実施する大学は大学入学共通テスト(旧センター試験)を課さないだけでなく入試方法も書類審査と面接のみであることが多いため、IBDPという資格やIBで学んだことを存分に生かせるのではないでしょうか!

 

Q2:一般入試との評価方法の違いは?

IB入試は書類審査や面接で合否が決まる場合が多いと述べましたが、主に下記のような書類を基に選考されます。

  • IB修了証明書 (Diploma) のコピーやIB成績証明書 (Transcript)
  • 高校卒業証明書や成績証明書(調査書も含む)
  • 志望理由書・IBや高校で行ったことの成果を示す書類
  • (大学によって)高校の先生からの推薦書

AO入試や推薦入試、帰国生入試でも必要となる志望理由書はもちろんのこと、IBDPの成績や高校の成績をのばすことが重要です。大学によってはIBや高校でやってきたことをレポートにまとめなくてはならないため、高校での課外活動等の学びも充実させた方がいいでしょう。IBDPではCASをとおして課外活動を行うことが必須となっているため、何をすべきか迷っている方は下記の記事も参考にしてみてください!

関連記事:【最新版】日本人IB生に人気の科目は?CASは何をすべき?IBDP経験者56人に聞きました!

また、大学の偏差値から進学先を考える方も多いかもしれませんが、偏差値というのは一般入試の難易度を示しています。IBスコアが高い人ほど偏差値が高めな難関大学に進学している傾向はあるものの、偏差値がIB入試の難易度を示す指標とはならないため、参考程度にしていただければと思います。

よって、IB生の大学選びは、IBスコアや科目・受験時期・大学で勉強したいことが学べるか、に焦点をあてることをおすすめします!

 

Q3:IB入試の受験時期は?

国内大学のIB入試は、4月入学を対象とした場合、8月~12月の間に行われることが多いです。一般入試と比較すると長期間であり、早めに実施されるという特徴があります。特に11月にFinal examを実施する高校の場合(主に一条校、南半球の高校)は、IB入試の選考日と被らないか確認しておきましょう!

※9, 10月入学の場合は英語学位プログラムの場合が多く、入試時期は1月~5月の間が多いです。

 

IB入試を実施する国内大学

IB入試を実施する主な大学は次のとおりです。

上智大学

IB入試名称:
国際バカロレア特別入試
学部:
国際教養学部以外の8学部

関連記事:【インタビュー記事】上智大学のIB生にとっての魅力とは?IB入試や英語学位プログラムについて聞きました!

 

筑波大学

IB入試名称:
国際バカロレア特別入試
学部:
7月募集:医学群・人間学群、11月募集:全学群

関連記事:【IB生体験談】筑波大学国際バカロレア特別入試(IB入試)合格への道!

 

国際基督教大学 (ICU)

IB入試名称:
総合型選抜IB認定校対象
学部:
教養学部

関連記事:【2022年度版】IB生必見!国際基督教大学(ICU)の総合型選抜入試の紹介!

 

岡山大学

IB入試名称:
国際バカロレア選抜
学部:
全学部

関連記事:【最新版】国内IB生必見!岡山大学のIB入試を合格者が徹底解説!!

 

横浜市立大学

IB入試名称:
国際バカロレア特別選抜
学部:
全学部

関連記事1:【2022年度版】医学部志望のIB生必見!横浜市立大学医学部医学科の国際バカロレア特別選抜 (IB入試) の紹介!
関連記事2:【2022年度版】横浜市立大学のIB入試の紹介!

 

広島大学

IB入試名称:
光り輝き入試総合型選抜国際バカロレア型
学部:
総合科学部を除く11学部

関連記事:IB生必見!広島大学の光り輝き入試(IB入試)って?

これらの大学は「IB入試で受験できる人気の国内大学11選」の記事から抜粋したものになります。他にもIB入試を実施する大学はあるので、学部ごとのIB入試を実施する大学一覧記事や、大学検索機能から志望校を探してみてください!

 

Q4:IB入試を実施する大学はどうやって探せばいい?

Univ-it!の大学検索機能で「+詳しい条件を指定する」から「DP必須」を選択すると、IBDP取得者のみを対象としたIB入試を探すことができます。「国際バカロレア入試」と呼ばれることが多いですが、その名称で帰国生や他の資格取得者も出願対象となる大学や、その名称でなくてもIBDP取得者が対象となる入試を実施する大学もあるので、上記の方法で探してみてはいかがでしょうか。

 

IB入試・日本人IB生の実態調査!

Q5:IB生の大学受験はIB入試のみで大丈夫?

IB入試を実施する国内大学は増加傾向にありますが、実際どれくらいのIB生が受験し、合格しているのでしょうか?

そこで、56人のIBDP取得者を対象としたアンケートを基に解説します。次の表では、アンケート回答者が第一志望で利用した入試形式と、その形式で合格した割合を示しています。

※2021年9月末に実施されたアンケート結果です。

入試形式 第一志望受験者数 第一志望合格者割合
IB入試 11 55 %
AO入試・総合型選抜 15 80 %
帰国生入試 17 71 %
指定校推薦 2 100 %
海外大学入試 10 70 %

出典:【最新版】IB生に人気の大学は?大学に合格するために必要なIBスコアは?IBDP経験者の56人に聞きました!

 

上記より、IB入試よりも総合型選抜 (AO入試) や帰国生入試などIBDP取得者以外も対象とした入試形式を利用した人が多く、第一志望をIB入試で受験した人の合格率は約50%と他の入試形式よりも低いことがわかります。IB入試はIB生に有利な入試制度であるものの、IB生が志望する全ての大学でIB入試が導入されていないこと、さらに合格率があまり高くないことも事実です。IB入試でなくても、AO入試や帰国生入試でIB生にとって有利な入試を課している場合も多いため、IB入試のみに頼るのではなく、他の入試形式も同時に検討することをおすすめします。

 

Q6:結局IBDPはとった方がいい?

IBDPでは6科目の勉強に加え、3つのコア科目 (CAS, TOK, EE) といったように多くの課題を同時に行う必要があるので、長時間の勉強が強いられます。なので、IB入試のためだけにIBDP取得を目指すとモチベーションを保つのが大変だと思います。IBDP取得者を対象としたアンケートでIBDPを始めたきっかけを聞いてみると、IBのカリキュラムに惹かれた人や海外留学に関心があった人が多いことから、IB入試を受けるためだけを目的としてIBDPを始める人は少ないでしょう。

出典:【最新版】日本人IB生に人気の科目は?CASは何をすべき?IBDP経験者56人に聞きました!

 

しかし一方で、アンケート回答者の90%以上のIBDP経験者が、「IBをとってよかった」と感じていました!IBは海外大学の進学も有利にはたらくため進路の選択肢が広がり、さらに高校のうちから大学レベルの教育を受けられたり、プレゼン力や文章力、論理的思考力をみにつけられるのが魅力的だと感じた方も多かったのではないでしょうか。

IBDPは難しい資格ですが、「高校のうちから成長したい!」という強い思いのあるみなさんでしたら挑戦してみる価値は十分にあると思います!

 

最後に…

いかがだったでしょうか。この記事が、みなさんのIBDPを履修する意思決定やIB入試の情報収集に役立てたら幸いです。Univ-it!ではIB生に向けた大学入試情報を更新しているので、他の記事や大学検索を利用して志望校をみつけてください!