IB生必見!広島大学の光り輝き入試(IB入試)って?
『国内大学のIB入試って色々あって正直どこが良いのかわからない・・・』
『そもそも国内大学のIB入試ってどういう試験内容なの?』
こんな悩みを持っているIB生は多いと思います。筆者もIBを利用して国内大学の受験を試みた際、どこの大学を受験するか、IB入試とはどのような内容なのか、それからどのような対策をするかという点で非常に悩まされました。
そこで今回は皆さんにより多くの国内大学のIB入試の実態を知ってもらうべく、筆者も受験した広島大学のIB入試を国内IB入試の一例として紹介したいと思います!
- 広島大学のIB入試とは?
- 入試の全体の流れ
- IB入試の試験内容そして対策!
- IBとの両立はできる?できない?
広島大学のIB入試とは?
広島大学のIB入試の正称は「光り輝き入試総合型選抜国際バカロレア型」(以下IB入試)です。募集要項や受験できる学部は年度によって変わる可能性がありますが、令和3年度の入学者選抜*では総合科学部を除く全11学部でIB入試を実施しています。
*出願期間はすでに終了しております。
また、ほとんどの学部では民間英語試験(TOEFL iBTやIELTS Academic Module)のスコアやIBでの必修科目の条件などが設けられています。なので受験を決める前に、これらの詳しい条件をしっかりと抑えて置くことが大切です!特に理系であればMath HLは全理系学部で必修科目となっているのでそこもしっかりと確認しておきましょう。
(令和3年度のIB入試に関する詳細はUniv-it!の大学検索機能や大学のウェブサイトを通してご確認いただけます。)
また幸い、広島大学のIB入試ではIBスコアの基準は設けられてません。したがって、理論上は指定科目の条件を満たして、IBDPを取得さえしていれば合格することは可能です。しかし、やはりIBスコアは高ければ高いほど良いのでしっかりとIBDPでも点数をとり、受験に挑むようにしましょう。(ちなみに筆者の大学に提出したPredicted Grades は36点でした。)
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IB入試の詳細
IB入試の全体的な流れ
広島大学IB入試の全体的な流れとしては、以下の通りです。
- 広島大学のIB入試の出願は、オンライン出願登録システムUCAROを通して行われるため、事前にUCAROに登録しておく必要があります。そちらから、受験料の支払いなども可能となっております。(UCAROの登録はこちらから!)
- オンラインでの出願と同じ提出期限で、各学部が求める出願書類も郵送にて提出しなければなりません。出願書類の内容は各学部によって異なりますが(しっかりと内容を事前確認し、提出期限まで余裕があるくらいに提出しましょう。)、全学部に共通しているものとしてはIB資格を証明する書類、志望理由書です。
- 上記の二つのステップが終わったらいよいよ試験です。試験方法は学部によって異なりますが、基本的にどの学部も志望理由書を元にした面接が試験内容の一部となってます。なので、志望理由書の内容はとても重要です。
IB資格を証明する書類について
上記のIB資格を証明する書類としては、次のどちらかのケースが考えられます。
出願時に既にIBDPを取得している場合
IB本部から直接Diplomaと成績評価証明書を大学の方に直接郵送してもらってください。
出願時にIBDPをまだ取得していない場合
高等学校の進路指導者が作成した任意様式での資格取得見込み証明書と学校から出されるPredicted Gradesの両方の提出が必要となります。
IB入試の試験内容、そして対策!
先述の通り、広島大学のIB入試では基本的に全ての学部で志望理由書をもとにした日本語での面接が行われます。(学部によって異なる場合があります。)
なので、面接の準備としては自分の書いた志望理由書をしっかりと頭の中に入れておく必要があります。志望理由書の内容も各学部によって異なりますが、やはり自分がなぜ広島大学のそこの学部で学びたいか、どのような魅力をその学部に感じるか等のことをしっかりと整理しておく必要があります。
筆者が実際に志望理由書作成時に実践したこと
実際に筆者自身のこの志望理由書の作成時に以下のことを実践しました。これは広島大学だけに限らず、どこの大学の志望理由書でも通用するかと思います。是非参考にしてみてください。
- 自分が受ける学部についてしっかりと調べ、理解する。
- カリキュラム特別な機関、授業、研究室、施設等など
- 自分が本当に何を学びたいかを自分自身が理解する。
- マインドマップなどを書いたりして、客観的に自分が何を求めているのかを理解し、学部の魅力と組み合わせる。
- 将来の夢や目標などと照らし合わせ、そこの学部で学習することによってどれくらいその目標に近づくのかを考える。
- もちろん大学に合格することは大切ですが、大学は長い人生の中の一つの通過点でしかありません。自分が描いた将来のビジョンを実現するためには大学で何を学ばなければいけないのか、などという視点からも自分の考え方を整理するのも効果的です。
志望理由書は広島大学IB入試において、IBDP本試験の点数に並ん大切な部分と言っても過言ではありません。IB本試験に向けての勉強との両立は難しいと思いますが、しっかり時間をかけて丁寧に作成するようにしましょう。
面接受験時のコツ
面接では志望動機の内容以外に問題解決能力や、その学習分野における基礎的な質問なども受けます。(筆者の面接時には日本語でのグラフの読み取り問題が出ました)この内容は予測不能なので、臨機応変に焦らず丁寧に質問等に答えていくことが大切です。面接の内容についてはあまり多くは公表されておらず、志望理由書の内容意外にはどのような内容が聞かれるかは不明です。臨機応変に質問に対応していくためにはやはり、志望動機作成のコツでも述べた、自分の考え方をしっかりと整理する必要があります。
面接以外の試験がある場合
面接以外の試験内容としては小論文や筆記試験がありますが、こちらで注意すべきことは試験内容が英語ではなく日本語で行われることです。(学部によって異なる場合があります。筆者の場合は日本語での物理の問題でした。)IBの勉強をしていると、日本語での専門用語がついつい抜けがちになってしまっていますが、試験では日本語で解答しなければならないため、多少の日本語での分野の専門用語を頭に入れておくこともおすすめします!また、日本語での教材などにも目を通すことができればなお良いでしょう。
IBとの両立はできる?できない?
日本の一条校など、11月にIBDPの本試験を受ける人にとって、ネックになるのが、国内大学の受験とIBDPの試験勉強の両立です。最終的にはIBDPの試験成績が大学受験に置いて一番大切となってきます。そうなれば、本試験に向けての勉強が疎かになってしまってはいけません。そんなことも考慮して、実際に広島大学のIB入試はIBDPの学習と両立することは可能でしょうか?
あくまでも個人の意見ですが、私は十分可能だと思います。
なぜ可能だと思うのか?
試験内容としては志望理由書を軸とした面接、そして学部によっては筆記試験や小論文。一見とてもやることの多い受験に見えますが、整理して考えてみるとそうでもないことがわかります。
例えば、筆記試験や小論文の内容もいくら日本語とはいえ、IBDPで学習したことからの内容(筆者の理系学部の場合は)であり、またテスト範囲が定かではないので、IB本試験のようなテスト対策というものはしづらいのかと思います。
強いていうなら、志望理由書と面接の受け答えがとても大切になるので、面接の練習時間等の確保は必要だと思いますが、自分の将来のことや考え方をまとめるいい機会になるので、IBDPの本試験の学習に影響が出ない範囲で受験に挑めると思います。
ただ、筆者の場合はIBDP本試験終了後の週末に試験だったので、スケジュール面ではきついものがあると思いますが、IB本試験後なので志望理由書の内容を確認したり、面接の練習をすることなどに時間が使えるので問題はないと思います。
もっと大学入試について質問してみたい方は…
現在、IBを勉強中の高校生の中には
「大学の雰囲気ってどんな感じなんだろう…?」
「入試まであと少ししかないけど、受かるためにはどんな対策をしたらいい?」
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最後に!
今回は広島大学のIB入試について書かせていただきました!
IBDPの本試験の学習は忙しく、その中での受験というのは大変そうに思えますが、今回紹介した広島大学は数ある国立大学IB入試の中でもIBでの学習との両立可能な受験ができると思います!国内で受ける大学を悩んでいるIB生の皆さん、広島大学を候補の一つに入れてはどうでしょうか!
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