【最新版】IB生に人気の大学は?大学に合格するために必要なIBスコアは?IBDP経験者の56人に聞きました!

2023年4月28日

「IB生はどの大学に行ってるの?入試形式は?」

「どれくらいのIBスコアで自分の行きたい大学に行ける?」

「IB以外にも資格はとるべきかな…」

日本でもIB校が増加しているとはいえ、実際にIBDPを経験した日本人は未だに少ないためか情報も少ないですよね。IB生がどのように大学受験に取り組めばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこでUniv-it!では、t-news会員の56人の元IB生にアンケートをとり、日本人IB生に人気の科目や大学、実際のIBスコアなどを集計しました!(集計時2021年9月末)

この記事では、アンケートを実施した日本人IB生に人気の大学や学部、IBDP以外に取得した資格や平均点などを紹介します。

※日本人IB生が実際にとったIBの科目やCASでやったことなど、IBDPの勉強の様子について知りたい方は、下記の記事を読んでみてください!

関連記事:【最新版】日本人IB生に人気の科目は?CASは何をすべき?IBDP経験者56人に聞きました!

アンケート回答者データ

56人のアンケート回答者のうち、入学予定が3人、学部1年生が22人、学部2年生が17人、学部3年生以上が14人という内訳になっています。

また、38人が海外のインターナショナルスクールや現地校、7人が国内のインターナショナルスクール、11人が国内の一条校出身でした。

※アンケート回答者の約7割が海外の高校出身であるため、IBDP取得者のみを対象としたIB入試だけではなく、帰国生入試の情報なども加味されています。また、回答者の中にはEDUBAL家庭教師で教えている方もいるため、点数や大学が比較的高い水準となっていることもご理解いただければと思います。

 

IB生に人気の大学は?IBスコアの平均も公開!

IB生に関する情報は未だに少なく、IBDPを取得することでどんな大学に進学できるか疑問に感じている方は多いと思います。そこでアンケート結果より、元IB生の受験者数が最も多かった大学を7つ紹介します!

それに加え、これらの大学の合格者が実際にとったIBスコアも紹介します!

IB生の受験者数が多い大学 合格者のIBスコア
1位 慶應義塾大学 31~44 (平均:38)
2位 早稲田大学 35~44(平均:39)
3位 上智大学 31~42(平均:36)
4位 東京大学 38~42(平均:41)
4位 国際基督教大学(ICU) 35~42(平均:38)
6位 京都大学 41~44(平均:43)
6位 岡山大学 27~41(平均:35)

実際にIB生が受験した人気の大学として、留学生や帰国生が多く国際色豊かな難関大学に多くの票が集まりました。上記の順位には入らなかったものの、横浜私立大学、筑波大学、東京医科歯科大学、広島大学といった国公立大学も人気でした!また、海外大学はUniversity College London (UCL) やImperial College Londonが多かったです。

受験者数・合格者数の多かった慶應義塾大学や早稲田大学、上智大学では様々なIBスコアが見られました。高いスコアであるほど複数の大学に合格している傾向にあるのも事実ですが、IB生が利用した入試形式ではIBスコアだけではなく、筆記試験や面接など他の要素も重視されていることをご理解いただければと思います。

 

IB生に人気の学部ってどこ?

IB入試 (IBDP取得者のみを対象とした入試) や海外大学入試では、大学だけではなく学部ごとでIB科目の出願要件が異なるため、IBDPを始める前からどの学部に進学したいか迷っている方もいるのではないでしょうか。そこでIB経験者たちが実際に在籍している学部を集計しました!

上の円グラフより、アンケート回答者が在籍している学部は約75%が文系関連で、特に政治・経済・経営や教養学系が人気でした!ここから、IBDPのグローバル教育を生かせる学部に興味を持つ方が多いのではないでしょうか。

また、理系では医学系が最も多い結果になりました。IBDPは世界でも一番難しい高校卒業資格と言われていることもあり、難関大学だけではなく医学部を目指している方も多いと思われます。

 

IBDP経験者が実際に利用した入試形式は?IB入試だけで大丈夫?

国内大学の受験でIBDP取得者のみを対象としたIB入試を実施する大学が増加傾向にありますが、実際どれくらいのIB生が受験し、合格しているのでしょうか?アンケート回答者が第一志望で利用した入試形式と、その形式で合格した割合を紹介します。

入試形式 第一志望受験者数 第一希望合格者割合
IB入試 11 55%
AO入試・総合型選抜 15 80%
帰国生入試 17 71%
指定校推薦 2 100%
海外大学入試 10 70%

意外なことに、IB入試よりも総合型選抜 (AO入試) や帰国生入試などIBDP取得者以外も対象とした入試形式を利用した人が多かったです。さらに第一志望をIB入試で受験した人の合格率は約50%と最も低いため、IB入試のみに頼るのではなく、他の入試形式も同時に検討することをおすすめします。

 

TOEFL, IELTS, SATは受検すべき?

IB入試だけでなく、総合型選抜 (AO入試) などを検討していたためか、アンケート回答者の95%はIB以外にも外部英語資格を取得していました。みなさんもどの資格をとるべきか迷っていると思うので、アンケート回答者のIB生たちに人気だった資格を紹介します!

上のグラフより、多い順にTOEFL iBT、英検、SAT、IELTS、TOEICという結果でした。TOEFL iBTは総合型選抜や帰国生入試、SATは海外大学入試を検討している人が多かったことがわかりました。英検は様々な入試形式で受験した人が取得していたので、実力試しで挑戦した方も多かったのではないでしょうか。

また、ほとんどの方が複数の資格をとっていました。自分にとって相性のよい(高いスコアがとりやすい)資格を見極めるために色々挑戦したという声もあったため、IBDPの勉強で忙しくなる前に早めに英語資格の対策を進めておきましょう!

アンケート回答者のIB生が実際に取得したスコアですが、TOEFL iBTの平均は102、英検は80%以上が準1級以上、SATの平均は1418となっていました。これらのスコアもIBスコアと同様、大学の合格条件を示すわけではないため参考程度にしていただければと思います。

 

大学リサーチ(大学の情報収集)はいつから始めれば間に合う?

IBの科目選びや英語資格の準備のためにも、大学リサーチは欠かせないことを理解していただけたと思います。いつから、どうやって大学リサーチをすべきか迷っている方のために、元IB生たちに大学リサーチについて聞いてみました!

いつからリサーチを始めた?

上の円グラフより、IBの1st yearが始まる高2から大学リサーチを開始した人が最も多い結果になりました。中3以前や高1から大学リサーチを開始した人も3割以上いるので、早めに大学リサーチを始めるに越したことはないでしょう。

どうやって大学リサーチを行った?

インターネット等を利用して自分で調べた人が51人だったため、回答者の9割以上がインターネットを活用したことがわかりました。また、オープンキャンパスや個別訪問で実際に大学に行った人 (28人) や、高校の先輩の話を参考にした人 (27人) も多かったです。また、大学に行かず高校などが主催する入試説明会のみに参加した人も多く見受けられました。

コロナ禍で気軽に大学訪問がしづらいと思いますが、Univ-it!の大学検索機能や掲載記事などから大学の入試情報や大学の特徴をつかんでいただけると嬉しいです。

 

もっとIBについて質問してみたい方は…

ここまでIB経験者に人気の大学や学部などについて紹介しましたが、
「それぞれの大学の雰囲気ってどんな感じなんだろう…?」
「入試まであと少ししかないけど、受かるためにはどんな対策をしたらいい?」
「どうやって受ける大学を選べばいいか分からない…!」
といった疑問や悩みを抱えているIB生も多いと思います。

そんな方におすすめなのがUniv-it!の新機能Univ-it!トピックです!
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実際にIBを経験したUniv-it!のスタッフも、あなたの疑問にお答えします。
ぜひ気軽に質問してみてください!

 

最後に…

いかがだったでしょうか。今回の記事ではIB生の大学受験に関するデータを紹介しました!周りにIB経験者が少ない方や、客観的にIB生の進学先を知りたい方のお役に立てれば幸いです。

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