【最新版】日本人IB生に人気の科目は?CASは何をすべき?IBDP経験者56人に聞きました!

2022年2月2日

「IBDPを始めようと思うけど、どんな科目がいいんだろう」

「IBって本当に大学でも役に立つの?」

「周りにIB経験者がいないから、自分にIBができるか心配」

IBDPは世界中でも最難関だといわれている資格であり、さらに日本人のIB経験談は少ないため、色々な不安をかかえている方も多いのではないでしょうか?

そこでUniv-it!では、t-news会員の56人のIBDP経験者にアンケートをとり、日本人IB生に人気の科目や大学、実際のIBスコアなどを集計しました!(集計時2021年9月末)

この記事では、アンケート回答者である日本人IB生がとった科目や、大学でも役に立ったIBの科目、実際に行ったCASやストレス解消法を紹介します。

*日本人IB生に人気の大学や学部、実際に利用した入試形式など、大学入試について知りたい方は、下記の記事を読んでみてください!

関連記事:【最新版】IB生に人気の大学は?大学に合格するために必要なIBスコアは?IBDP経験者の56人に聞きました!

アンケート回答者データ

56人のアンケート回答者のうち、入学予定が3人、学部1年生が22人、学部2年生が17人、学部3年生以上が14人という内訳になっています。

また、38人が海外のインターナショナルスクールや現地校、7人が国内のインターナショナルスクール、11人が国内の一条校出身でした。

※約7割が帰国子女のIB生なので、アンケート結果に基づいた情報に偏りが生じている可能性がございます。

 

IBDPを始めたきっかけは?

IBDPが海外でも最難関と言われるほどの高校卒業資格であるため、はじめる前は緊張していたり、不安に感じたりしていると思います。では実際IBDPを乗り越えた先輩たちは、なぜIBをやろうと決意したのでしょうか。

高校がIB校でIBDPが必須だったことを除くと、IBのカリキュラムに惹かれた人や、海外大学に進学したかった人が多い結果となりました。このように、IBDPを取得すると海外留学が有利になるとみてよさそうです。また、IBでは高校のうちから大学レベルの教育を受けられたり、プレゼン力や文章力などを定着できることが、大きな魅力だと感じた方も多かったのではないでしょうか。

 

日本人IB生にとっての科目の難易度は?

IBDPではHL (Higher Level) として3科目、SL (Standard Level) として3科目を最低でも選択する必要があります。科目を自分で選択するのにあたり、どの科目が大変かどうかを知っておきたい方も多いのではないでしょうか。そこでUniv-it!では、IBDPで履修した科目のうち、比較的苦労したと感じた科目・苦労しなかった科目を1つずつ答えてもらいました。回答数が多かった科目を紹介します!

※このアンケートでは苦労したかどうかを聞いたため、IBスコアの優劣を示すものではないことに注意してください。

Q. 一番苦労した科目は?

1位 Math

2位 Chemistry

3位 Physics

4位 Biology

5位 History

IB生たちが苦労したと挙げていた科目では、特にHLのものが多いという結果になりました。特にMathでは、旧カリキュラムのHL(すでに終了したカリキュラムです)や、2020年から開始されたMath Analysis and Approaches (AA) が大変だったと回答している人が目立ちました。

※2021年5月のFinal Exam受験者から開始されたMathの新カリキュラムでは、HL/SLに付随してAAやAI (Application and Interpretation) を選択します。

Q. 比較的苦労しなかった科目は?

1位 Japanese A

2位 English B

3位 ESS (Environmental Science and Society)

4位 Biology

5位 History

IB生たちが比較的苦労しなかった科目として、HL/SL問わずJapanese AやEnglish Bが多かったです。また、苦労した科目にも挙がっていたMathですが、この場合は Math Application and Interpretation (AI) と記入している人が見受けられました。

 

大学に入ってから役に立った科目ベスト5!

アンケートより、IB生の約95%がIBをやってよかったと回答しました!では、特にどの科目が役に立ったと感じたのでしょうか。

1位 EE (Extended Essay)

2位 TOK (Theory of Knowledge)

3位 CAS (Creativity, Activity, Service)

4位 Japanese

5位 History

大学に入ってから役に立った科目として、IBDPのcore subjectでもあるEE, TOK, CASに多くの票が集まりました。中には、IBDPの科目すべてが役に立っていると回答した方も…! 

特にEEは4000 words (日本語では8000字) の論文を仕上げるので苦労する科目として有名ですが、EEでみにつけたリサーチ力や文章力は大学のレポート課題等でも生かせているなと、IBDPを経験した筆者も感じています。

 

CASでやったことは?Creativity, Activity, Serviceごとに紹介!

IBでは6科目のHL・SLだけではなく、EE, TOK, CASを行う必要があります。CASは学業以外の課外活動を意味しますが、Creativity (創造性), Activity (活動), Service (奉仕) を満たすために何をすればいいか迷っているIB生も多いのではないでしょうか。そこでみなさんの先輩でもあるIBDP経験者がどんなCASを行っていたのか一部紹介します!

Creativity 楽器演奏
Drama Club
Robotics
Photographs
ボランティア活動でゲーム考案・ポスター作成
Activity スポーツ活動・運動部 (バトミントン、テニス、サッカー、水泳等)
マラソン大会・スポーツ大会の参加
ジム通い
植林キャンプのボランティア活動
Service 募金活動(孤児院、災害、動物愛護団体等)
子どもたちに英語・日本語教えるボランティア
高校でIB生用の塾開設

Creativityでは主に楽器演奏やものづくりなどが多かったのですが、Serviceのボランティア活動と融合してポスターを作成することを行っている人もいました。これはActivityでも同じで、スポーツを行っている人が多かったものの体を動かすボランティア活動を行っている人もいました。Serviceはbake saleを含む募金活動や、peer tutoringなど言語や勉強を教えるボランティアを行っている人が多い印象でした。

このように、CASではCreativityで芸術関連、Activityでスポーツ、Serviceで募金活動をやると決まっているわけではないようです。

 

IB生に大事!ストレス解消法を教えて!

IBDPでは6科目に加えてEE, TOK, CASなどやらなければならないことが目白押しですが、90%以上のIB生がストレス発散ということで趣味などに時間を割いていました。元IB生たちが実際に行っていたストレス解消法は次の通りです!

  • Youtube, Netflixなどの動画配信サービス
  • 音楽鑑賞
  • 友だちと会う
  • 旅行
  • 外食
  • 散歩などの軽い運動
  • 習い事・CAS

アンケートより、Youtubeなどの動画配信サービスを利用していた人が最も多く、音楽鑑賞、友だちと会うことがストレス発散だと回答している人も多数でした。また、CASの活動がそもそもストレス発散になっていたと回答した人もいました!CASで何をやろうか迷っている方は、自分の趣味がCASになるのか先生に相談してみてはいかがでしょうか。

 

もっとIBについて質問してみたい方は…

ここまでIB経験者がどのようにIBDPを乗り越えたのかについて紹介しましたが、
「実際にIBを経験している人の声が聞きたい!」
「自分の科目選択がいいのか自信がない…」
といった疑問や悩みを抱えているIB生も多いと思います。

そんな方におすすめなのがUniv-it!の新機能Univ-it!トピックです!
Univ-it!トピックは、IBの勉強・大学進学などの疑問を自由に投稿・コメントできる掲示板です。
実際にIBを経験したUniv-it!のスタッフも、あなたの疑問にお答えします。
ぜひ気軽に質問してみてください!

 

最後に…

いかがだったでしょうか。今回は日本人IB生がIBでとった科目、CASで行ったことなど、IBDPの勉強に関する内容を紹介しました!実際にIBDPを経験した日本人の声を聞くことは貴重な機会だと思うので、IBの科目選びなどの参考にしていただけたら幸いです。

Univ-it!ではIBDPの情報だけではなく、IB生に向けた大学入試の情報を提供しています。Univ-it!大学検索機能を利用して、自分の志望校を探してみてください!