【2023年度版】IB生・帰国子女必見!ICUを受験するには?

「ICU」の略称で親しまれている国際基督教大学は、リベラルアーツに力を入れており、帰国子女の学生の中でも特に人気の私立大学です。東京都三鷹市の自然であふれたキャンパスは、東京ドーム13個分の広さで、芝生広場や体育施設、研究所、学生寮、礼拝堂など、キャンパスライフが一箇所に集結しているのも魅力的です。しかし帰国子女向けの入試制度の中で、IBを取得した自分にはどの入試制度が合っているのかよくわからない、といったことで悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。そこで今回は、国内外でIBを取得した学生に有利なICUの入試制度をご紹介します!

※2023年度入試の情報をもとにしています。

 

IB生向けICUの入試制度のまとめ

ICUを受験するにあたり、IB取得者は、総合型選抜のIB認定校対象枠、もしくはユニヴァーサル・アドミッションズに出願することができます。IB認定校を卒業していれば国内の一条校出身であっても、これらの入試制度に出願できるのが1番のポイントとなっています。ただ総合型選抜の特徴として、専願の受験になること、またIB認定校対象枠では「日本語 A (SLもしくはHL)」の履修が条件になることに注意が必要です。

他方、ユニヴァーサル・アドミッションズは受験時の言語によって、4月帰国生入学試験English Language Based Admissionsの二つの入試制度に分かれています。大学公式の募集要項には「日本の中・高等学校の全学年にあたる期間の全てを外国の教育制度において英語で学ぶ者については、 英語による出願「English Language Based Admissions(April/September Entry)」で受験することが望ましいです」とあります。また、4月帰国生入学試験でICUに入学した場合の必須語学教育科目は英語になるのに対し、English Language Based Admissionsで入学の場合は日本語となります。

以下では、これらの入試制度の具体的な特徴をご紹介していきます!

 

総合型選抜(IB認定校対象枠)

ICUの総合型選抜は、高校在学中にIBカリキュラムで有意義な経験をした学生におすすめの入試制度となっています。下記の表に、受験資格、例年の入試日程や入試内容をまとめているので、参考にしてみてください。

受験資格 以下の全てを満たしていること

  1. 合格した場合は入学を確約できる者
  2. IBDP取得(見込み)の者
  3. IBDPにおいて「日本語A」(HL・SLいずれか)を履修済み(または履修中)であること
  4. 過去にICUの総合型選抜に出願していないこと
入試日程 出願(第1次選考):9月上旬
第2次選考:10月下旬
入試内容 第1次選考:書類選考(IB Final Grade及びPredicted Grades、EEの要約、英語力を証明する書類を含む)
第2次選考:面接(10分間のEEの要約についてのプレゼンテーションあり

上記のようにICUの総合型選抜での受験は専願扱いになるので、ご自身の中でICUへの志望度が高いことを確認して受験に臨みましょう。またIB認定校対象枠での面接は日本語と英語の両方で行われ、EEに関するプレゼンテーションも事前に準備しておく必要があります。

出願書類の中に「英語力を証明する書類」(TOEFL iBTや英検のスコア)が含まれますが、IBで「English A(”Literature” もしくは “Language and Literature”)」を履修していれば提出が任意となります。

 

ユニヴァーサル・アドミッションズ

4月入学帰国生入学試験

受験資格 以下の全てを満たしていること

  1. 外国の教育制度で中・高等学校を通じ2年以上継続して教育を受けた者
  2. 国内外を問わず12年以上の教育課程を修了(見込み)の者
  3. IBDP取得(見込み)の者
入試日程 出願(第1次選考):8月上旬
第2次選考:9月中旬
入試内容 第1次選考:書類選考(ショートエッセイ、英語力を証明する書類を含む)
第2次選考:面接

4月入学帰国生入学試験の受験資格について、「1. 外国の教育制度で中・高等学校を通じ2年以上継続して教育を受けた者」は、国内の国際バカロレア認定校のIBディプロマコースを修了していれば条件が満たされることが募集要項に明記されているので、一条校出身者でも受験が可能です。また総合型選抜と異なり、第2次選考の面接は日本語で行われるので、英語に自信がないIB生も気軽に受験することができるのではないでしょうか。

 

English Language Based Admissions

受験資格 IBDP取得(見込み)の者
入試日程 4月入学:10月
9月入学:1月(第1期)・2月下旬(第2期)
入試内容 書類選考(ショートエッセイ、英語力を証明する書類を含む)

English Language Based Admissionsは書類選考のみの入試制度で、IBのPredicted Gradesで出願することも可能です。(Predicted Gradesで出願した場合、Final Scoreが大学に提出されるまで”Conditional offfer”となる可能性もあります。)9月入学の出願時期は、第1期と第2期でどちらが優位ということはありません。しかし4月入学と9月入学の両方に出願することはできません。

また提出書類の「英語力を証明する書類」は、IELTSで6.5以上、TOEFL iBTで79以上のスコアである必要があります。しかし中・高等教育の6年間を英語が共通言語の教育機関(インター校やアメリカなどの現地校)で過ごした人、もしくはIB生で「English A(”Literature” もしくは “Language and Literature”)」を履修していれば、「英語力を証明する書類」の提出は任意です。

出願時に提出するIBスコアについて最低ラインはありませんが、合格者の平均スコアは36となっているので、参考にしながらIBの最終試験に挑むと良いかもしれません。

 

最後に…

以上、IB生におすすめのICUの入試制度をご紹介してきました。

4月入学を目指すIB生にとっては、それぞれの出願条件を満たしていれば総合型選抜と4月帰国性入試の併願が可能なので、一般生よりも可能性が開かれている大学と言えるでしょう。IBでの経験を十分に活かしながら、日本でリベラル・アーツの世界に飛び込むことができ、大変魅力を感じますよね!今回の記事が、国内大学を考えているIB生の皆さんのお役に立てると幸いです。

Univ-it!ではIB生に向けた情報を提供しているので、「IBでどの大学を受験できるか知りたい!」と考えている方は、ぜひUniv-it!の記事や大学検索機能を利用して志望校を見つけてください!

国際基督教大学

実施学部:
教養学部
入試制度:
総合型選抜、ユニヴァーサル・アドミッションズ