【IB生・帰国生におすすめ!】国立大学にある国際寮まとめ

国内大学への進学を機に、親元を離れる帰国子女の学生も多いのではないでしょうか。しかし一人暮らしそのものや、せっかく身につけた英語が衰えてしまうことなどに、不安や焦りを感じてしまうことも珍しくありません。

そんな方に筆者がおすすめしたいのが「国際寮」です。国際寮とは、学部生と留学生が一緒に暮らすことのできる学生寮のことです。そこで今回は、IB入試や英語学位プログラムを設けており、IB生・帰国子女にも人気な国内国立大学の国際寮をご紹介します!

※2023年4月時点の情報をもとにしています。

 

国際寮とは?

「国際寮」「国際学生寮」と呼ばれる寮に厳密な定義はありませんが、今回取り上げる国際寮は、学部生と留学生が一緒に暮らす中で異文化交流の機会が自然と生まれる寮です。留学生のみ住むことのできる留学生寮と間違えないように注意してください。

国際寮では、寮生限定のイベントや共有スペース(キッチン、リビング、自習室)などが設けられることが多く、日々の暮らしの中で国際的感覚を養えることが大きなメリットとなっています。また帰国子女にとっても、留学生とより多くの時間を過ごすことで英語力維持につながることは、寮選びの一つの基準になるのではないのでしょうか。

また共有スペースの多い国際寮では、普段関わることのない留学生や学部生との出会いが多くなり、友達ができやすいのも大きな特徴と言えるでしょう。さらに生活を共にする分、ありのままの状態で過ごしているうちに信頼関係が生まれ、親元を離れていても安心して学生生活を送ることができます。

以下では、こうしたメリットがある国際寮を、IB生・帰国子女に人気な国内の国立大学からいくつかご紹介していきます!

 

関東にある国立大学の国際寮

東京外国語大学

国際寮名 国際交流会館3号館
建築年 2013年
寮タイプ
  • 管理人常駐(昼間)・24時間対応ヘルプデスク
  • カード認証式玄関ロック・暗証番号式居室ドア
  • 自炊
  • 男女フロア別
  • 門限なし
部屋タイプ
  • 完全個室
  • 個室広さ:約14㎡+バルコニー
  • 家具:机、椅子、卓上スタンド、ベッド
  • 居室内に冷蔵庫、ミニキッチン、ユニットバスあり
共用エリア 寮内:コインランドリー、多目的教室、オープンテラス
寮費
  • 月額:46,000円+光熱水費
  • 入寮費:30,000円
入寮申し込み時期 第1期:3月上旬
第2期:3月下旬

国際交流会館3号館は、各居室に一通りの家具や設備が揃っていることが特徴となっており、留学生と一緒に生活してみたいけどプライバシーは保ちたい、と言う人にオススメです。ただ入居者の募集対象が新入生のみであること、そして入居許可期間が2年に定められていることには注意が必要です。

筑波大学

国際寮名 グローバルヴィレッジ
建築年 2017年
寮タイプ
  • 管理事務室併設
  • オートロック式施錠システム(玄関・ユニット・居室)
  • 自炊
  • 男女別ユニット
  • 門限なし
部屋タイプ
  • ユニット部屋(5人構成)
  • 個室広さ:約10㎡
  • 家具:机、椅子、ベッド、カーテン、本棚、姿見鏡、掛け時計、LED電気スタンド
共用エリア 寮内:コインランドリー、コミュニティーステーション(スタディールーム、コミュニティキッチンなど)
ユニット内:トイレ(2つ)、シャワー、洗面室、キッチン、リビング
寮費
  • 月額:35,800円+光熱水費(ユニット共用部での光熱水費は居住者で割り勘)
  • 入寮費:30,000円
入寮申し込み時期 入試合格後、Web入学手続き専用サイトより順次申し込み

グローバルヴィレッジは、筑波大学の広いキャンパス敷地内にある国際寮で、11棟から成る国際寮で500人もの学生が生活をしています。そんなグローバルヴィレッジは、ユニット部屋で他の入居者と刺激的な学生生活を送りたい学生にオススメです。一方で、光熱水費が共有エリア分は割り勘であったり、水回りの設備が共有であったりと、ユニット内での協力が必要な場面が多くあります。また入居可能期間は原則2年です(ユニットリーダーは例外)。

 

西日本にある国立大学の国際寮

広島大学

国際寮名 池の上学生宿舎(以下11号館の概要になります)
建築年 2010
寮タイプ
  • 管理事務室あり(昼間のみ受付)
  • オートロック式ICカードキー
  • 自炊
  • 男女別フロア
  • 門限なし
部屋タイプ
  • 完全個室
  • 個室広さ:14㎡
  • 家具:ベット、机、椅子、電話機、テレビ用端子、カーテンレール
  • 居室内にミニキッチン、洗面所、風呂、トイレあり
共用エリア 寮内:談話室、洗濯室
寮費 月額:15,000円+光熱水費+共通経費(1,200円)
入寮申し込み時期 1月下旬〜2月上旬

池の上学生宿舎には様々な居室タイプがありますが、11号館が最も新しい建物になります。11号館は男女混住の建物ではありますが、男女別にフロアを設けているので年度によっては募集対象がどちらかの性別に限定されることもあります。どの宿舎でも共通して入居可能期間は2年ですが、2年目にフロアリーダーになると3年目も継続して寮に住み続けることは可能です。

大阪大学

国際寮名 大阪大学グローバルビレッジ箕面船場
建築年 2021
寮タイプ
  • 管理人常駐
  • オートロック式施錠システム
  • 自炊
  • 男女別フロア
  • 門限なし
部屋タイプ
  • 完全個室
  • 個室広さ:約18㎡
  • 家具:机、椅子、ベッド(寝具付き)、カーテン、IHコンロ
  • 有料レンタル可能:照明スタンド、冷蔵庫、洗濯機
共用エリア 寮内:交流ラウンジ、ミニ交流スペース、スタディルーム、コインランドリー
寮費
  • 月額45,390円
  • 入寮費:13,200円
入寮申し込み時期 第1期:1月下旬
第2期:2月中旬

グローバルビレッジ箕面船場は、2021年に開校した大阪大学箕面キャンパスの中にある新しい国際寮です。12階建てのうち1・2階には商業施設も入っているため、スーパーなどにもすぐ行ける利便性が魅力的です。居住年限が4年なので、大学在学中に引越しを考えなくてもいいのはありがたいですね!ただ新しい分、募集対象者を制限していたり、申し込んでも抽選に外れてしまったりするくらい人気の国際寮になっています。

 

岡山大学

国際寮名 国際学生シェアハウス
建築年 2016
寮タイプ
  • 管理人室あり(昼間のみ受付)
  • オートロック式カードキー
  • 自炊
  • 男女別ユニット
  • 門限なし
部屋タイプ
  • ユニット部屋(4人構成:留学生3人・日本人1人)
  • 個室広さ:約7.9㎡
  • 家具:机、椅子、クローゼット、ベッド、カーテン
共用エリア ユニット内:シャワー、トイレ、ダイニングキッチン、洗面所、食器棚、冷蔵庫、電子レンジ
寮費
  • 月額23,000円+月額固定の光熱水費(7,000円)
  • 入寮費:30,000円
入寮申し込み時期 1月上旬

国際学生シェアハウスは、その名の通りユニットで留学生と一緒に暮らす国際寮です。ユニットに日本人は1人だけなので、他の大学のユニットタイプの国際寮よりも更にグローバルな感覚で生活を送ることになります。また入居資格の一つに「国際バカロレア入試に合格し入学する学生」とあるので、一般生にはないIB生の特権と言えるでしょう。一方で、入寮するためには書類選考と面接があり、入居可能期間も最長で6ヶ月なので、あくまでも一時的な滞在になるということには注意が必要です。

最後に…

以上、IB生におすすめの国際学生寮をご紹介してきました。

海外で養ってきた英語力やグローバルな感覚は、国内大学に進学しても維持したいですよね。国際学生寮に住むイメージがつくことで、あるいは国内大学を選ぶ基準となることで、そんな皆さんのお役に立てると幸いです。

Univ-it!ではIB生に向けた情報を提供しているので、「IBでどの大学を受験できるか知りたい!」と考えている方は、ぜひUniv-it!の記事や大学検索機能を利用して志望校を見つけてください!