【2024年度版】帰国子女・IB生必見!京都大学の外国学校出身者特別選抜入試を徹底解説!

東京大学と並び、日本最高峰の大学である京都大学。特に国内の国公立の受験を考えている方なら誰もが憧れを抱くと思います。そんな京都大学ですが、実は大学入試共通テスト(旧センター試験)を受験せずとも、IBのみでも入学できる方法があるんです!

その名は「外国学校出身者特別選抜入試」です。ただこの名前の通り、受験資格としては海外の学校でIBを資格している必要があります。また実施学部も限られていますが、日本最高峰の学力を持つ京都大学にIBを利用して入学できるチャンスです!本記事では実際に京都大学経済学部にこの特別入試で合格し、在学している丸岡さんの入試の体験談を交えつつ入試について紹介していきたいと思います!

※本記事は2024年度の入試内容を基にしています。

 

外国学校出身者特別選抜入試の概要

実施学部 経済学部、法学部
出願資格 以下の1〜3のいずれかに該当する者

  1. 外国においてIBDPを取得している
  2. 外国において12年の教育課程を修了(※)

日本における学校教育の期間も含まれるが、外国において最終学年を含めて原則2年以上継続して学校教育を受けていることが必要

入試日程 出願(経済学部は書類選考あり):1月上旬
試験(筆記試験、面接):2月下旬
入試内容 提出書類、筆記試験、面接
募集要項 令和6年後 京都大学 法学部 外国学校出身者特別選抜入試 募集要項
令和6年度 京都大学 経済学部 入試情報(リンク先にて募集要項をダウンロードできます)

 

出願書類

出願書類の主なものとしては以下のものが挙げられます。

  • 外国学校出身者推薦書
  • 卒業証明書
  • 成績証明書
  • TOEFL-iBTスコアレポート
  • 学びの設計書(志望理由書)

志望理由書は記入用紙が指定されており、以下のような質問を答える形式になっています。

  1. 高等学校在学中に取り組んだこと、達成したこと、そこで得たものを具体的に書いてください。
  2. 経済学部へ入学を希望する理由を書いてください。
  3. (A)大学生活において何をどのように学びたいか、具体的に設計してその内容を書いてください。(B)大学卒業後、大学で学んだことをどのように活かしたいか具体的に書いてください。

志望理由書は一次選考だけでなく、二次選考での面接でも質問される場合があるのでしっかりと構築し、内容を覚えておくことも重要となってきます。

試験

試験の内容としては以下のものが挙げられます。

  • 筆記試験:大学共通テストにおいて理系に出題される国語の現代文
  • 面接:日本語で出願内容に関する面接、時事問題

 

試験の詳細・試験対策

外国学校出身者特別選抜入試の対策について、現役京都大学経済学部生である丸岡さんの体験談も含めて紹介したいと思います。

出願書類

出願書類に関してどのように対策したらいいか不安に思う方もいると思います。下記の表は丸岡さんの体験談を基に作成した各提出物の注意すべき点や、具体的な合格スコアです。

提出物 具体的な対策、気をつけるべきこと
外国学校出身者推薦書 外国の学校で先生等が書き慣れていない場合は、特に記述して欲しい内容などを先に提出しておくことによってスムーズに受け取りができる場合があります。
卒業証明書 海外の学校の卒業証明書
成績証明書 IBの成績及び、高校在学時の成績の提出。
TOEFL iBT成績 スコアは100超えを目標に。(実際のスコアは106)
学びの設計書 志望理由書は面接の時にも重要となるので、しっかりと構築する必要があります。

 

筆記試験

二次試験で行われる筆記試験は、京都大学の個別学力検査(前期日程)の理系で出される国語の現代文と同じ問題になります。

対策の方法としてあげられるのは、過去に出題された現代文を解き、書くことに慣れる必要があります。通常このような特別入試ではあまり過去問などが出回らないのが一般的ですが、京都大学の特別入試ではラッキーなことに筆記試験の過去問題を手に入れることができます!

 

面接

面接の内容はもちろん人によって異なりますが、丸岡さんの体験談を基に主に対策しておくべき質問や内容についてまとめてみました。

  1. 志望理由:どの入試の面接にも適用されますが、自分がなぜこの学校に入りたいのか?何を学びたいのか?という志望理由は必ずすぐに答えられるようにしましょう。また、志望理由に関連してさらに深く掘り下げられた質問も聞かれるかもしれないので、しっかりとした志望理由の構築が必要となってきます。
  2. 滞在国の分析:現地での社会問題はもちろん、様々な時事問題、日本との比較についても聞かれる場合があるので、しっかりと常日頃からアンテナを張って滞在国について一層知識を深める必要があります。
  3. 受験分野の基礎知識:受験する分野によって異なりますが、分野の基礎知識について知っておく必要もあります。経済学部の場合はIBの科目でEconomicsがあるのでHLで選択することによって知識のカバーはできるかもしれません。しかし、面接は全て日本語で行われるので、知識の和訳をしておく必要があります。
  4. 時事問題:時事問題は対策というよりかは、滞在国の分析同様、毎日のニュースや社会問題などにアンテナを張れているかが重要となってきます。

上記の対策方法は実際に丸岡さんが入試の際に行っていたものです。対策の方法は人によって異なると思いますが、一度実践してみるのも良いかもしれません。また、丸岡さん自身も入試の対策をするにあたって、高校卒業後に日本に帰国し、塾に通っていたそうです。ここの塾で行った事としては、筆記の添削と面接練習がメインとなっていたみたいです。また、中々近くに対策をしてくれる帰国子女専門の塾がない場合や、オンラインで対策を行いたい場合は、是非EDUBALのオンライン家庭教師もご検討ください!

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最後に!

今回は京都大学の外国学校出身者特別入試についてご紹介しました。日本の最難関大学の一つである京都大学、入学することは容易ではありません。しかし、大学共通テストを受けずとも受験ができる点から多くの魅力と可能性に満ち溢れた入試です。是非少しでも興味があるのならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

京都大学

実施学部:
経済学部、法学部
入試制度:
外国学校出身者特別選考