IBをやり切るにはどれくらいの英語力が必要?74人の経験者から聞きました!

「IBをやり抜けるか不安」
「IBを取得するのにどの程度の英語力がいるの?」
「IBのためにどうやって英語力を伸ばしたいいのかわからない」

と英語力に不安を覚えているIB生、PreIB生は多いのではないでしょうか。IBは少なくとも2教科は英語で勉強しなければなりません。
日本語DPをやる生徒は日本に住みながら海外レベルの英語学習能力を求められます。海外で英語DPをやっている生徒の中には海外生活が長いわけでもなく、英語に慣れていない生徒も多いことでしょう。

そこでUniv-it!では、t-news会員の74人のIBDP経験者に、日本人IB生が英語での学習にどんな不安を抱えて、どんな苦労をしたのかアンケートをとりました!回答者の9割が海外あるいは国内で英語DPに取り組んだIBDP取得者でした。

この記事では、アンケート回答者である日本人IB生のIB開始時の英語力、英語力を向上させるために先輩がやっていたことなどを紹介します。

はじめに

このアンケートは20人の国内一条校の卒業生、4人の国内インターナショナルスクール卒業生、50人の海外インターまたは現地校卒業生から取ったデータを元にしています。また、日本語DP取得者9人、英語DP取得者65人と回答者の出身高校の属性に偏りがあるため、アンケート結果に基づいた情報に偏りが生じている可能性がございます。

英語力にどの程度不安がありましたか?

このアンケートでは、3割の経験者がIBを始める前に多少なりとも英語力に不安を感じていたと答えました。全く不安はなかったと答えた回答者の多くは幼い頃からインターナショナルスクールに通っていたり、海外経験が長かったりして既にネイティブレベルの英語力がある帰国子女でした。IB開始時に英検1級、TOEFL ibt 110程度を取得していると英語力にあまり不安を感じないようです。
しかし、このデータからは、IB成功者の多くが、最初は不安を抱えていたことがわかります。現役生の皆さんが英語力に不安を感じるのは当たり前です。大事なのは、その不安を英語力向上のモチベーションに転換することです。

そこで、英語力に自信がなかったと答えた回答者に、英語力を上げるためにやっていたことを聞きました。

英語力を伸ばすためにどんなことをしましたか?

英語の文章を読む

単語力、速読力を伸ばしたいと思った人は、ひたすら英語で文章を読むのがオーソドックスなやり方のようです。アンケート回答者の多くが英語の文章を読むことで語彙を増やし、リーディングスキル向上を目指したと答えていました。

・ニュース記事や学術論文を読むことでアカデミックのボキャブラリーを伸ばしたりアカデミックライティング特有の形式や言い回しを学んだ
・自分の好きな本を読む事で英語の勉強をした

英語の動画を見る

回答者の多くがリスニング力を鍛えるために洋画鑑賞をしたと答えました。

・海外ドラマ、洋画を英語字幕をつけて観た
・お気に入りの海外Youtuberの配信動画を見た
・ニュースやドキュメンタリーを英語で見ることでアカデミックなボキャブラリーに馴染む

英語試験の勉強をする

学校の勉強の傍ら、外部の英語試験対策が英語力を伸ばしたと感じた回答者もいました。

・TOEFL対策
・IGCSEsの過去問を解く
・英検勉強

日常生活で英語を使うようにする

海外にいれば、英語圏の国でなくても日常的に英語を使う機会もあるでしょう。しかし、国内にいるとなかなか英語を使う機会がないので意識的に英語を使うように心がける必要があります。

・友達と英語で話したり毎日音読することで意識的に日頃から英語を使うようにして英語に慣れる工夫をした
・英会話教室、英語塾、家庭教師などの方法で英語の勉強をした

学校の授業に全力を注ぐ

海外、インターナショナルスクールに通っていた回答者の多くは、学校の授業が同時に英語の勉強にもなったと感じたようです。

・授業内容を理解しようとしたら自然と英語がわかるようになった
・宿題、課題に取り組んだ
学校のネイティブの友達とたくさん話す
課外活動を通して英語力が向上した

言語学習にはさまざまな方法があります。英語力に不安がある人はこの例を参考に、無理なく続けられる、自分にあった勉強法を探してみてください。

では、どのレベルの英語力があればIBをやり抜けるのでしょうか。アンケート回答者のIB開始時の英語レベルを調査しました。

IB開始時の英語レベルはどれくらいでしたか?

外国語の運用能力を6段階(A1-C2)で評価したCEFR scale というものがあります。今回アンケートに答えてくれたIB取得者にIB開始当時の英語レベルを聞き、CEFRと対照できる回答のみを上にグラフ化しました。一般的には最低でもB1レベルの英語力がIBに求められます。指標としては、IB開始時に英検2級、TOEFL ibt 60がないとIBをやり抜くのは難しいかもしれません。

しかし、スタートの英語力が低かったからといってIBの最終成績も低いということはありません。アンケート回答者の中には、英検2級レベルでIBを始めて、IB最終スコアが40を超えた人もいました。インターナショナルスクールや現地校出身者の中には、MYPというPreIBコース(中等教育から高等教育一年目まで)を英語で履修できればIBも英語でのりきれると回答してくれた経験者も多かったです。

最後に

今回の記事では、
「IBをやり抜けるか不安」
「IBを取得するのにどの程度の英語力がいるの?」
「IBのためにどうやって英語力を伸ばしたらいいのかわからない」
といった不安を持っている皆さんに、アンケート回答者のIB開始時の英語力とどうやって英語の勉強をしたのかという調査結果をまとめました。

英語に不安を感じているのはあなただけではありません!

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