【最新版】IB生・帰国生必見!名古屋大学の入試制度を徹底解説!
IB生や帰国生に有利な入試制度やカリキュラムが充実している大学として、関東や関西をイメージする方が多いかもしれませが、東海地方にある旧帝大の名古屋大学も、多くのIB生や帰国生を受け入れていることはご存じですか?
名古屋大学は、最も早く英語学位プログラムを開始した国内大学の一つで、文理問わず様々な分野に関する勉強を英語で行うことができます。海外のカリキュラムで勉強してきたIB生や帰国生にとって、日本にいながら留学経験ができる環境は魅力的ではないでしょうか。
今回は、IB生や帰国生にとって有利な名古屋大学の入試制度を紹介します!
名古屋大学を受けるなら…国際プログラム入試!
IB生・帰国生が名古屋大学を受験するなら、英語学位プログラムを実施する「国際プログラム入試」をおすすめします。名古屋大学では、下記の7つの学部プログラムで英語で学位を取得することができます。
- 自動車工学プログラム(工学部)
- 物理系プログラム(理学部)
- 化学系プログラム(工学部・理学部)
- 生物系プログラム(理学部・農学部)
- 国際社会科学プログラム(法学部)
- 国際社会科学プログラム(経済学部)
- 「アジアの中の日本文化」プログラム(文学部)
様々な学部で実施されているため、勉強したい分野が決まっていて「英語で専門性を伸ばしたい」と考えている人にぴったりのプログラムです。さらに、1年次では日本語の授業も取り入れているため、海外生活が長く日本語に自信のない人も安心して授業を受けることができます。
国際プログラム入試って?
国際プログラム入試は、10月入学を対象とした英語学位プログラムの入試です。ここから、「出願資格」「出願日程・受験形式」「出願書類」の順番で紹介します!
出願資格
募集要項には、下記のような記載があります。
要約すると、「高校3年間のうち、2年以上の期間を海外の教育カリキュラムで勉強した高校生」であれば出願資格が得られます。つまり、国内外のインターナショナルスクールや現地校で学んできた高校生だけではなく、日本の一条校で海外の教育カリキュラムであるIBDPを学んだ高校生も出願できます!
出願日程・受験形式
オンライン出願 (Online application) |
1st Round: 11月~12月 2nd Round: 1月~2月 |
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出願期限 (Sending documents) |
1st Round: 12月 2nd Round: 2月 |
一次選考の結果発表 (Primary screening) |
1st Round: 1月 2nd Round: 3月 |
二次選考:オンライン面接・口述試験 (Secondary screening for shortlisted applicants) |
1st Round: 2月~3月 2nd Round: 4月 |
最終選考の結果発表 (Final decision) |
1st Round: 3月 2nd Round: 5月 |
国際プログラム入試では1st Roundと2nd Roundの2期にわたって出願期間が設けられているので、自分の勉強計画に合わせて受験対策を行うことができます。しかし、1st Roundまたは2nd Roundのどちらかしか出願できないこと、さらに学部によっては1st Roundの出願のみを受け付けているため、募集要項 (Admission Requirements)で確認してください。
Primary screening(一次選考)では書類審査、secondary screening(二次選考)ではオンライン面接が実施されます。オンライン面接は一次選考の合格者のみに課されますが、一次選考の結果発表から二次選考までが来る前からしっかりと対策しておきましょう!
また、理学部や工学部等の学部プログラムでは、二次選考としてoral examination (口述試験) も課されます。数学や学部に関連した内容を聞かれるため、募集要項に記載されたこちらの動画を参考にしながら対策することをおすすめします。
出願書類
一次選考の合否に大きく影響する書類について、下記の表にまとめました。他の大学の帰国生入試やAO入試と比較すると書類の量や要件が多いため、募集要項をしっかりと確認しましょう。
卒業証書、成績証明書 (HS Graduation Diploma, Academic Transcript) |
卒業証書と成績証明書をオンライン出願でアップロードし、一次選考に合格したのち原本を大学に郵送 |
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大学入学統一試験 (Standardized Test Scores) |
IBDP, A-Level, AP等のスコアを提出 (科目要件は募集要項の “Appendix 2” 参照) |
英語外部試験 (English Language Proficiency Test Score) |
TOEFL, IELTS, SAT, ACT等のスコアを提出 (科目・スコア要件は募集要項の “Appendix 1” 参照) ※ IBDPの場合、Englishで代用可能 |
志望理由書・小論文 (Two Essays) |
オンライン出願システムのテンプレートを利用して、2つのエッセイを英語で提出 |
推薦状 (Two Letters of Reference) |
Referee A および Referee Bの要件を満たす先生からの推薦状を提出 |
上記の表のように、名古屋大学の国際プログラム入試では、大学入学統一試験と英語外部試験の両方が必要となります。自分が行きたい学部プログラムによってスコアや科目要件が課されているので、出願する前に要件を満たしているのか、しっかりと確認しておいてください!
Essaysでは、志望理由に加え、学部プログラムの内容に沿った質問の回答を英語で論じる必要があります。自分が名古屋大学に行きたい理由を明確にするだけでなく、自分の行きたい学部についてリサーチを行い、基礎知識をみにつけておくことが重要です。
また、推薦状についてですが、Referee A (志望する学部に関連する分野の先生) とReferee B (出願者の性格を評価できる先生やカウンセラー) の条件を満たす先生にお願いする必要があります。募集要項でReferee Aの要件を確認し、締切に間に合うように早めに先生にお願いしておきましょう。
実は推薦入試も利用できる?
今まで、英語学位プログラムを対象とした「国際プログラム入試」について紹介しましたが、一部のIB生は「学校推薦型選抜」を利用できることはご存じですか?
大学入学共通テストを課さない場合と課す場合がありますが、文学部のみ大学入学共通テストを課さないため、IB生にとって受けやすいかもしれません。
しかし、英語学位プログラムではないこと、さらに日本の一条校でIBDPを勉強している人しか受験できないことに注意してください!
※ 日本国内であっても、インターナショナルスクール出身者は受験資格が得られません。
最後に…
いかがだったでしょうか。今回は、名古屋大学をIB生・帰国生が受験するのに有利な入試制度を紹介しました!
Univ-it!では、IB生にとって有利な入試制度や学部プログラムを実施する大学の情報を掲載しているので、ブログ記事や大学検索機能を利用して進学先を見つけてみてください!