【2023年度入試版】IB生に有利!大阪大学の入試制度を一挙紹介!

2024年5月31日

大阪大学といえば西日本に所在する旧帝大の一つであり、憧れを抱くIB生や帰国生も多いのではないでしょうか。旧帝大ということもあり合格するのも大変だという印象をもちますが、英語で授業を受けられる英語学位プログラムを実施していることもあり、毎年多くのIB生や帰国生が受験しています。また、大阪大学では学部から大学院まで一貫した教養教育、専門教育、国際性涵養教育をモットーとしているため、

「自分の興味のある分野の勉強を深めたい!」

「海外でも通用する教養や国際性をみにつけたい!」

と考えているIB生におすすめしたい大学です。

今回は大阪大学に合格した元IB生の体験談を交えながら、大学入学共通テストを必要とせず、さらに毎年多くのIB生が受験する人間科学部や理学部の英語学位プログラムの入試、帰国生特別入試について紹介します!

人間科学コース (Human Sciences International Undergraduate Degree)

人間科学コースは人間科学部の英語学位プログラムです。不平等社会での解決策を模索する「Diversity and Inclusion Studies」、多面的に日本の文化を研究する「Japan Studies」、国内外の政治について学ぶ「Political and Global Studies」から成る専門分野の一つを選択し、専門性を深めます。

ここからは、大阪大学の人間科学コースに合格した元IB生のIさんの体験談を交えながら人間科学コースの入試制度を解説します!

人間科学コースに在籍中!Iさんの紹介!

出身高校 海外のインターナショナルスクール
IBの科目 HL: Japanese A, Psychology, Biology
SL: English A, Business Magangement, Math AA
IB Final Score 38
TOEFL iBT Score 115

※ IBやTOEFL iBTの点数は合格ラインを示すものではないため、参考程度にしていただけると幸いです。

 

受験資格は?IB生は受験できる?

IBDP取得者であれば誰でも受験できます!IBの科目やIBスコアの条件が課されていないことも、人間科学コース入試の大きな魅力です!IBDPを取得しなかった帰国生や国内のインター生も受験できますが、English Language TestのTOEFL iBT等やstandardized testsであるA Level, SAT, ACT等の提出は必須なので注意してください。詳細は募集要項で確認をお願いいたします。

 

IBとの両立は必要?

人間科学コースは英語学位プログラムなので、10月入学となっています。その影響か出願時期は例年12月から翌年の1月、Interview (面接) は2月中旬~3月中旬なので、 5月にFinal ExamのあるIB生はIBとの両立が必至です!また、predicted scoreで提出した場合は、合格通知が届いてもIBスコアを上げることが重要となるでしょう。

Q:IさんはIBと受験をどうやって両立しましたか?

私は出願の準備を始める前に、IBの各教科で課されるIAを終わらせていました。Final examに向けての勉強と書類準備の両立で済んだので、IBと大学受験の両立においてもタイムマネジメントはとても重要だと思います。

 

書類作成で気をつけたところは?面接は実施される?

人間科学コースの入試は書類とInterview (面接) となっています。Interviewも該当者のみであることを考えると、出願書類であるIBのスコアや志望理由書などの対策は万全にしておいた方がいいでしょう。

Q: 書類作成でIさんが行った対策を教えてください!

Personal Statement (志望理由書) で人間科学コースに行きたい理由や卒業後のビジョンを書くことは重要ですが、それに加え私はオープンキャンパスで体験授業を受けたこともアピールしました。自分の思いだけではなく実体験を加えることで、より説得力のあるPersonal Statementになると思います。

また、Personal Statementは英語で提出しなければならなかったため、シンガポールの塾で添削してもらいました。私の母語は日本語だったので、プロの方に確認してもらうのは心強かったです。

 

番外編:IさんからIB生に向けたメッセージ

私が在籍している人間科学コースは、同学年に13人ほどの少人数制なので、先生と学生との距離が近いのが魅力的です!大阪大学の人間科学コースは他大学の文系の英語学位プログラムとは異なり、1年次から教養だけではなく専門分野を学ぶことができるため、社会学や国際情勢等に興味を持っている方におすすめしたいと思います。

 

 

国際科学特別コース (International Undergraduate Program Science)

国際科学特別コース (IUPS) は、理学部数学科、物理学科、化学科で実施している英語学位プログラムです。出願時に学科を1つ選択する必要があるため、自分がどの分野を大学で勉強したいのかを明確にしておきましょう!IUPSでは日本語および英語の両言語で専門知識をみにつけることを目的としているためか、半年間の日本語の語学教育を経てから4年間大学で学びます。

ここからは、大阪大学のIUPS(物理学科)に合格した元IB生のKさんの体験談を交えながら、IUPSの入試制度を解説します!

 

IUPSに在籍中!Kさんの紹介!

出身高校 海外のインターナショナルスクール
IBの科目 HL: HL: English B, Chemistry, Math AA
SL: Japanese A, Geography, Physics
IB Final Score 41
TOEFL iBT Score 110

※ IBやTOEFL iBTの点数は合格ラインを示すものではないため、参考程度にしていただけると幸いです。

 

Q: 大学のカリキュラムが開始される前の半年間は、どんな勉強を行いましたか?

大学のカリキュラムが開始する半年前の語学教育では、物理・化学などの専門分野を日本語で勉強しました。中には日本語の語学勉強もありましたが、日本人であったため一部免除されました。IUPSでは英語・日本語どちらの授業も必修なので、高校で英語で授業を行ってきた私たちにとって良い準備期間になったと思います。

 

受験資格は?IB生は受験できる?

人間科学コースと同様に、IBDP取得者であれば誰でも受験できます。IBの科目やIBスコアの条件が課されていないことも、IUPS入試の大きな魅力です!出願書類の内容は人間科学コースと類似していますが、Standardized TestsではSATを受け付けていないこと等の違いはあるため、募集要項でしっかりと確認しましょう!

 

IBとの両立は必要?

国際科学特別コースの出願時期は例年2月~3月、In-person or Online Assessment (口述試験) は5月中となっているため、5月にFinal ExamのあるIB生はIBとの両立が必至です!特に口述試験は5月中ということなので、Final Examの日程と重ならないかしっかり確認しましょう。

 

書類作成で気をつけたところは?面接はある?

先ほど紹介した2023年度入試の日程のように、国際科学特別コースの入試は書類とAssessment (口述試験) が課されます。人間科学コースと異なり口述試験は(Kさんの経験上)全員に課されるため、下記の募集要項の抜粋やKさんの体験談を参考にしていただけると幸いです。

出典:2023 年度 国際科学特別入試募集要項 (p.16)

 

Q: 書類作成でKさんが行った対策を教えてください!

書類は全て英語だったので、高校の物理や数学の先生に添削してもらいました。また、理系の学術論文をイメージして、Essays (志望理由書) を書くのに調べた文献はすべて引用しました。内容としては、大阪大学でしか行うことができないプロジェクトに携わりたいことや、自分は関西出身なので地元に貢献するという校風に惹かれたことを論じました。独自性が高く、大阪大学でしかできないことを書くように心がけたのはよかったと思います。

 

Q: Assessmentではどのようなことを実施しましたか?

Assessmentは、面接官 (日本人2人・外国人2人)との質疑応答および筆記試験を合わせて1~1.5時間行いました。言語は志望する学科によると思いますが、私は物理学科だったので全て英語でした。また、私は海外にいたのでオンラインでAssessmentを行いました。時差が辛かったのを覚えています。

面接官との質疑応答は、高校でやってきたことや自分の短所のような私自身に関する質問から、私が提出したEssaysを基に専門的な内容に関する質問もされました。質疑応答の直後に筆記試験に移ったのですが、数学4問・物理3問ほどを画面共有してもらい、制限時間内で解いてから面接官に説明するという手法でした。

実際にAssessmentを行ったのはFinal Examの一週間後だったので、対策にあまり時間を割くことはできませんでした。しかし、限られた時間の中で学校の先生と面接の練習を行ったことや、Final Examに向けた勉強が結果的によかったのではないかと今では実感しています。

 

【番外編】KさんからIB生にメッセージ!

私自身の大学受験の経験から、高校の成績や課外活動が重要だと実感しました。これからの大学受験対策としても、高校でしかできないことをたくさん経験してほしいと思います。また、IUPSは20人中日本人は3人なので、留学生が多く国際色豊かな環境で勉強できます。理系の専門分野においてもバイリンガルになりたい、と感じているIB生におすすめしたいです!

 

 

帰国生徒特別入試

帰国生徒特別入試は、外国語学部、理学部、医学部保健学科、工学部、基礎工学部で実施しています。受験資格は2年以上海外の高校に在籍していた人が対象となるため、IB生でも海外のインターナショナルスクールや現地校出身者に限定されることに注意です!よって、帰国生で「日本語で授業を受けたい」「人間科学部や理学部以外の学部に行きたい」と考えている人におすすめの入試となるでしょう。

大学入学共通テストは課されないものの、全学部で筆記試験や口頭試問が課されるので赤本などを利用した試験対策が必要です!試験内容は募集要項 p.5 を参考にしてみてください。

※ 理学部、工学部、基礎工学部ではTOEFL iBTの提出も必須となります。

 

 

【まとめ】どの入試制度がおすすめ?

この記事では、人間科学部と理学部の英語学位プログラム、帰国生徒特別入試について紹介しました!これらの入試制度は、入試を実施している学部や授業を行うときの言語が異なるため、併願するというIB生は少ないと思います。よって、大阪大学を受験するときは「自分がどんな分野を大学で勉強したいのか」を明確にしたほうがよさそうです。

帰国生で人間科学部・理学部以外に行きたい人や、日本語で授業を受けたい人は帰国生徒特別入試がいいでしょう。しかし、IBDPの勉強を入試でも大学生活でも生かせるのは、人間科学部や理学部の英語学位プログラムだと筆者は強く感じました!

 

最後に…

いかがでしたか。今回は元IB生の合格体験談を交えながら、大阪大学の入試を紹介しました。旧帝大の一つで難関国立大学という印象を持ちますが、IB入試でなくてもIB生が受験しやすい体制がととのっているので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか!

大阪大学

入試系統:
英語学位プログラム、帰国生入試