【2023年度版】IB生・帰国子女必見!一橋大学を受験するには?

2023年5月16日

社会科学に力を入れ、国立大学の中でトップ校に入る一橋大学はとても魅力的ですよね!一橋大学は、毎年日本の国立大学への進学を目指した帰国子女からも人気の大学です。しかし帰国子女向けの入試制度の中でも、IBを取得した自分にはどの入試制度が合っているのかよくわからない、といったことで悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。そこで今回は、国内外でIBを取得した学生に有利な一橋大学の入試制度をご紹介します!

 

 

IB生向けの一橋大学の入試制度とは?

IB生が一橋大学を受験するためには、「外国学校出身者選抜」「学校推薦型選抜」のいずれかの入試制度を利用する必要があります。どちらの入試制度を利用するかは、出身校が国内か国外かで異なるので注意が必要です。「外国学校出身者選抜」は海外のインターナショナルスクールや現地校の出身者を対象とし、IB生を含む帰国子女の学生が受験可能です。一方で、「学校推薦型選抜」は一条校を含む国内高校の出身者を対象としているので、出願要件を満たした国内の高校生であれば受験可能です。

 

外国学校出身者選抜

一橋大学の外国学校出身者選抜は、海外の高校から帰国して、文系の国立上位校に進学したい方におすすめです!下記の表に、受験資格、実施学部、また例年の入試日程や入試内容をまとめているので、参考にしてみてください。

受験資格 以下の全てを満たしていること

  1. 日本国籍を有し、外国において学校教育における12年の課程を修了した者、又はIBなどの国際カリキュラムで資格を授与された者
  2. 外国の高等学校相当の学校において、最終学年を含めて2学年以上継続して在学した者
  3. 渡航の開始が保護者の海外勤務などのやむを得ない事情によるものであること
実施学部 商学部、経済学部、法学部、社会学部
入試日程 出願:11月下旬
第1次選抜:2月下旬
第2次選抜:3月上旬
入試内容 第1次選抜:学力試験(英語・小論文)と書類選考
第2次選抜:面接

一橋大学の外国学校出身者選抜は、受験資格に「渡航の開始が保護者の海外勤務などのやむを得ない事情によるものであること」が含まれていることに注意が必要です。つまり、単身留学など学生個人の都合による海外渡航の場合は、受験資格が与えられないので、一橋大学を外国学校出身者選抜で出願することはできません。

一橋大学の外国学校出身者選抜は、共通テストなどを追加で受験する必要がなく、またIB科目の指定もないので、IB生にとっては国立大学の中でも出願のハードルが低い方だと言えます。しかし海外在留調書や履歴書など、大学所定の様式で出願しなければならない出願書類もあるので、出願時に漏れや間違いがないように気をつけましょう。

第1次選抜の学力試験は英語と小論文、それぞれ2時間の試験になるので、しっかりと事前に対策をしておきましょう。

第2次選抜の面接まで進むと、一橋大学の求める学生像として「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」も評価されるようになるので、そういった点も意識しながら面接練習に励みましょう。

 

学校推薦型選抜

一橋大学の学校推薦型選抜は、国内の一条校出身の学生が受験できる入試制度です。推薦状の他に、一定の基準を満たした数学オリンピックやTOEFLスコアなどを提出することで出願が可能です。2023年度から新設されるソーシャル・データサイエンス学部には、IBを取得していることが出願要件に加わったので、一条校出身のIB生には受験しやすい学部となっています。

ソーシャル・データサイエンス学部では、「社会科学とデータサイエンスの『融合』による現代社会の課題解決」をテーマに経済学、経営学、法学、政治学、さらに統計学、情報・AIなどについても幅広く体系的に学ぶことができます。そのため、社会科学だけでなく、データ収集・分析の領域にも興味がある方におすすめです!

受験資格 以下の全てを満たしていること

  1. 大学入学共通テストのうち指定教科の全てを受験した者
  2. 高等学校又は中等教育学校を卒業した者
  3. 高等学校長又は中等教育学校長が責任を持って推薦できる者
  4. 合格した場合は、入学を確約できる者
  5. 出願要件のうちいずれか1つ以上を満たしていること
実施学部 商学部、経済学部、法学部、社会学部、データ・サイエンス学部
入試日程 出願:1月下旬〜2月上旬
第1段階選抜:2月上旬
第2次試験:2月上旬
入試内容 第1段階選抜:大学入学共通テストの成績
第2次選抜:小論文、面接、書類選考

学校推薦選抜の出願要件には、IB以外にもTOEFLスコアや日本数学オリンピックなどがあります。しかしそれらには最低条件のスコアやランクが指定されているので、最低スコアが指定されていないIBを取得していることで、ソーシャル・データサイエンス学部への出願のハードルは他より低くなっています。

一方で専願の入試制度となっているので、併願を考えている方は注意が必要です!

 

一橋大学でのIB受験におすすめな人とは

ここまでIBで受験可能な一橋大学の入試制度をみてきましたが、それではどういった方に一橋大学のIB受験が向いているのでしょうか?以下にいくつか挙げてみたので、一つでも当てはまる方は一橋大学への出願を考えてみてはいかがでしょうか。

一橋大学でのIB受験におすすめな人

  • 文系の国立大学に進学したい!
  • データ・サイエンスに興味がある!
  • IBを有効活用したい!
  • 一般生よりも楽に大学受験を乗り越えたい!

 

最後に…

以上、IBで受験可能な一橋大学の入試制度「外国学校出身者選抜」と「学校推薦型選抜」をご紹介してきました。高校で一生懸命IBカリキュラムを頑張ってきたからには、大学受験で少しでもIBを有効活用したいですよね。今回の記事がそんな皆さんのお役に立てると幸いです。

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