[PreIB]これからIBをやる人必見!科目選択ってどうやってする?
「IBの科目は多くて何を選べばいいかわからない…」
「ハイスコアをとりやすいIBの科目は何だろう…」
と思ったことはありませんか?
IBを始めるときに一番最初にすることは科目選択です。
日本の学校では選択肢が少ない場合もありますが海外のインターナショナルスクールでは選択肢が多く、迷ってしまうこともあるでしょう。
これからIBを始めるあなた、IB入試で大学進学を考えているあなたに科目選択のコツを紹介します!
科目選択が重要なワケ
選ぶ科目によって受験できる大学が変わるって知っていましたか?
IB入試で日本の大学進学を狙っている場合、受験資格に特定の科目やレベル(HL、SL)を指定している大学が多いです。特に理系の学部学科は数学HLを必須、理科科目を二つ選択していることが条件の大学もあります。どの科目を勉強するか、どれをHLでとるか。大学受験を踏まえると重要な選択になります。
そのため科目選択は大学選びの第一歩といっても過言ではありません。
ではどんな科目を選べばいいのでしょうか?自分が興味ある科目、得意で好成績を狙える科目、受験資格を得るのに必須な科目…科目によって勉強法も大きく変わります。
2年も先の大学受験なんてまだ実感も湧かない人も自分がどんな学部に興味があるかわからない人もいるでしょう。
この記事は志望している大学がある人にもそうでない人も科目選択の参考になる内容となっているので最終決断の前に最後まで読んでみてください。
科目選択、選ぶポイントは…
- 受験資格を考慮する
- 得意科目(好成績を狙う)を考慮する
- 大学で学びたい分野、将来の職業に合わせて選ぶ
志望大学、行きたい学部が明確にある人は…
<STEP 1> 大学の学部学科の受験要項を確認する
時期によっては大学のwebサイトで要項がまだ発表されていない場合もありますが、例年の要項を参考にどんな科目が出願資格として指定されているかを知ることができます。
Univ-it!では、IB入試を実施している大学を検索することができるので、活用してみてくださいね!
<STEP 2> IB入試に必要な科目を選択する(HL必須かどうかもチェックすること)
日本のIB入試の傾向の一例として、以下のものが挙げられます。
[医学部]
数学HLと理科(物理・化学・生物)のうち少なくとも1つをHLを条件にしている大学が多いです。東北大学医学部など、理科(物理・化学・生物)から2科目をHLで取らないといけない場合もあります。
[理工系]
数学HLと理科(物理・化学生物)からHLで1科目が条件
理系学部は文系学部に比べて科目の指定が細かい傾向にあり、文系・理系ともに言語Aまたは言語Bで日本語をとっていることを条件にしている大学も多くあります。また、指定した科目を履修しているだけでなく、5点以上など特定の成績以上をとることが必須条件の大学もあります。
<STEP 3> 2年後も出願資格に変更がないか問い合わせる
受験要項は毎年変わるものです。IBを始める際に参考にできるのは自分が受験する年の2年前のもの。いざ、自分が受験する時になって要項が変わってしまっていた、なんてことも少なくありません。もし、この大学のこの学部学科だから進学したいという明確な意思がすでにある場合は大学に直接問い合わせるのがいいでしょう。
筆者はIBを始める前からIB入試で進学を考えて科目を選んでいましたが、自分の受験の年度から受験者資格の条件が厳しくなり、IB入試が受験できなくなった経験があります。もし、事前に確認できるのであればあらかじめ確認しておいた方がいいでしょう。
大学進学に実感がわかない、行きたい大学がわからない、学びたい分野が決まっていない人は…
- 得意科目、好きな科目を選ぶ
IB入試は、総合スコアが高ければ高いほど受験に有利です。2年間勉強することを考慮して、自分の得意な科目を選び、好成績を狙うのも戦略のひとつです。好きな科目、学んでいて楽しいと思える科目のほうが高いスコアをとりやすい傾向があります。
例えば幼い頃から弾き続けている楽器があって音楽が好きな人はそれだけで Music という科目でアドバンテージを発揮できます。
特に好きな科目も取りたいと思う科目もない場合は、いい成績を取りやすい科目を自分の得意傾向と合わせて考えるのがおすすめです。一例として、一般的にHummanity(Group3) ではHistoryが難しくScience(Group4)ではPhysics が好成績を取りづらいと言われていました。しかし、近年の試験結果では化学、物理、生物の順で平均成績は高くなっていますので一概には言えません。
また、科目によって勉強法、試験傾向も違うので考慮すると良いでしょう。例えば、Biologyは暗記が多くPhysicsは計算が多いのが特徴です。理系科目に苦手意識がある人は生物を選択を勧められるのもそれが理由の一つです。
- 担当の先生、同じ高校の先輩からのアドバイスを参考にする
ひとくくりにIBと言っても、教え方や授業の進め方はそれぞれの先生によって違います。もしどっちの科目を選ぶか迷った際には、自分に合った授業をしてくれる先生、質問しやすい先生、英語がわかりやすい先生、と自分が2年間やっていける先生を選ぶというのも一つの選択肢です。どんな授業をするのか、成績の付け方など、その先生の授業を取っている先輩に聞いて情報収集するのもいいですね。
大学は決まってないけど、学びたい分野、なりたい職業が決まっている人は…
学んでいたら基礎知識として役に立ちそうな科目を選ぶのも一つの選択です。例えば、医者になりたい学生はChemistory と Biologyを選択することが多いです。スポーツ関係の職に興味がある人はSports scienceをGroup 4 (science) でBiology を Group 6 で選択することができます。演劇や舞台演出に興味ある学生はGroup 6 で Drama を選択し、心理学に興味のある学生は Psychology を選択することが多いです。
大学受験資格一覧!
ここでは、IB入試の受験要項の一例を紹介します。詳しい内容や他の大学、学部は大学のホームページやUniv-it!の検索エンジンで確認できます。
上智大学
- 看護学部:
-
- 日本語Aもしくは日本語BのIB科目を履修した者
- 日本語 A(SL or HL)、日本語 B(HL)から 1 科目 成績基準 5 点以上 【選択必修】 数学(HL)、化学(HL)、生物(HL)から1科目
もし科目選択を「失敗したな…」と感じても(IB生へ)
すでにIBを始めていて科目選択を失敗したと感じている人、途中で興味関心や志望大学が変わった人も大丈夫です。科目選択は重要ですが、IBの全てではありません。ここでは科目選択で受験者資格対象から外れてしまった人へ、どのような対応ができるか紹介します。
- 別の大学の同じ学部、同じ大学の別の学科に切り替える
もし、ある大学のある学部にIB入試で入りたいのに科目選択の関係上受験資格がない場合は別の大学の行きたい学部を探してみるのはどうでしょうか。例えば同じ医学部でも大学によって受験者資格は違います。別の大学の医学部にはIB入試の資格が適用されるかもしれません。
もし、その大学に行きたい場合は別の学部の情報をみてみましょう。同じ大学でも学部によって受験資格が細かく指定されているものとそうでないものがあります。明確にこの大学に行きたい、というケースでは別の学部で自分の科目選択で受験資格を得られるものを探してみるといいかもしれません。
- IB入試だけが全てじゃない
もし、この大学のこの学部だから進学したい、というように大学も学部も譲れない場合はIB入試以外の入試方法を探しましょう。AO入試や帰国子女大学受験を検討してみるのが良いでしょう。
- 学校に相談する
もし、IBを始めたばかりですでにその科目が自分に合っていないと感じたら、まずは学校に相談しましょう。HLからSLへの変更や時期によっては別の科目への変更も対応可能かもしれません。メンターとその科目担当の先生に自分の状況と思いを打ち明けて相談してみてはどうでしょうか。
最後に
どうだったでしょうか。この記事が科目選択で迷っているあなたの参考になればと思います。各々大学のIB入試要項はUniv-it!の検索エンジンから確認できるのでそちらもご覧ください。
これからのIB生活が良いものになりますように。