【体験談】大学でも役立った!IBで学んだ5つのスキル

2020年9月7日

日本の一条校でIBDP取得を目指す高校1年生のみなさんは、そろそろDP課程に向けて科目選択などを考える時期ではないでしょうか?あるいは、本当にDP課程に進むべきか迷っている人もいらっしゃるかもしれません。今回の記事では、そんな方々に向けて、IBの科目選択の決め方や大学に入って役に立ったIBスキルなどを紹介していきたいと思います。

筆者の簡単なバッグランド

現在、カナダのトロント大学でライフサイエンスを専攻しています。3年前に東京都にある高校でIBを取得しました。

DPで履修した科目:

HL: Biology, English A, Japanese A

SL: Chemistry, Economics, Mathematics 

DPの履修科目をどのように決めたか?

私の所属する高校ではEnglishとJapaneseを履修することが必須だったので、English AとJapanese AをHLを履修することを最初に決めした。それ以外の科目に関しては、アメリカ・カナダ・イギリスの大学の提示している必修科目を参考に決めました。履修科目を決める時にはまだ志望校を決めていなかったので Time Higher Education (THE)というサイトの世界大学ランキングのBiological Scienceという項目の上位20位くらいに入る大学の必修科目を各大学のサイトで調べました。

生物学部の場合、Biology, Chemistry, Mathematicsを必要条件としている大学が多かったため、Biology HL, Chemistry SL, Mathematics SLを取りました。残りの1教科は自分の学んでみたかったEconomics SLを履修しました。

IBで学んだ事で大学で役立った5つのスキル

IBコースを修了すると、英語力以外にも多くのスキルを身につけることができます。私がIBで培ったスキルで大学生活で役立ったことは、基本知識、レポートやエッセイを書くスキル、プレゼンテーションスキル、グループワークの経験、そして時間管理能力です。

基礎知識

DP科目、特にHLの授業で学ぶ内容の多くは大学レベルだと言われています。実際に私が大学1年生の時に生物学と化学で学んだ内容はDPのBiology HLとChemistry SLの復習でした。なので、大学入学という大きな環境の変化のなかで、既に基本知識があると、心に余裕を持って授業を受けることができます。

レポートやエッセイを書くスキル

IBコースで学ぶと、高校の間で何回もレポートやエッセイを作成する機会があります。なのでIB終了時には既に、基本的な実験レポートやエッセイの書き方はもちろん、的確な表現方法や見やすい情報のまとめ方などのスキルが身についています。大学に入学すると、IBで習った時にように丁寧にレポートやエッセイの書き方を説明してくれないので、既にレポートやエッセイを書いたことのあるIB生は他の生徒と比べ、好成績を収めることができると思います。

プレゼンテーションスキル

レポートやエッセイを書くスキルと同様、IBでは様々な場面でプレゼンテーションをすることを求められます。一人で発表する時もあればグループでの発表の時もあります。このような経験はとても貴重で、必ずしも高校で経験できることではありません。

大学に入るといきなり、プレゼンテーションの課題が課されることが多々あります。そんな時に、多くの生徒はあまりプレゼンテーションの経験がない為、どのように準備をすればいいのかわからなかったり、過度に緊張してしまうという事が多いです。しかし、IB生は既に何十回というプレゼンテーションの経験を積んでいる為、他の生徒よりもレベルの高い発表をする印象があります。

グループワーク

IBコースは個人作業だけでなく、他者と協力して一つの課題を成し遂げる、グループワークをとても大切にしています。なので、日々の授業の中でグループで課題に取り組むことが多々あります。グループワークは単に他者と話し合うだけでなく、メンバーの長所に合わせて役割分担を決めたり、お互いの進捗をグーグルドライブにまとめて共有したり、プロジェクトをどう進めていくかの予定を立てたり、様々な能力を必要とします。そういった経験を高校の間にしているIB生は大学でのグループワークの際にリーダー的存在になったり、頼りにされることが多いと思います。

時間管理能力

現役IB生や既にIBを取得した生徒なら共感してもらえると思うのですが、IBは本当に忙しいです。常にやるべき宿題や課題があり、DP試験の勉強、TOEFL・SATといった資格試験の勉強、大学の出願など同時に沢山のタスクをこなすことが必要とされます。限られた時間の中で最大限、タスクをこなすためには時間管理能力が必要不可欠です。時間管理能力とはスケジュールを立て、スケジュールに従うだけでなく、タスク管理、タスクの優先順位をつけること、体調管理など複数のスキルから成っています。大学もIB同様、やることが沢山あり、常に時間に追われ流ので、IB時代に培った時間管理能力は大学に入っても役立ちます。

現役IB生へのメッセージ

私は大学に入学してから何度もIBで学んで良かった、と思うことが沢山ありました。IBはとても難しく、時に嫌になることもあると思いますが、必ず将来、役に立つので、こつこつ頑張ってください。

いかがだったでしょうか。少しでもIBがどのように大学生活で役立つのか知ってもらえたら光栄です。Univ-it!を運営する株式会社トモノカイでは、オンライン家庭教師EDUBALを提供しております。IBを経験した教師が在籍しているので、質問やお悩みがある方はお気軽にご相談ください。また、Univ-it!でも大学情報を見ることができるので、以下からぜひチェックしてください!