【学生インタビュー】やりたいことにとことん集中できる!IB生にとって筑波大学の魅力って?

2019年8月15日

1872年に師範学校として創設され、日本でももっとも歴史の長い大学の一つである筑波大学。教育関係の研究が盛んでJAXAがすぐ近くにあることなどから、研究職や教職につく人が多くアカデミックなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は同大学は「自立して活躍できる人材を育成するため」に、日本でいち早くIB入試を導入した大学でもあります。またIB入試を行っている国内の大学としては珍しく、医学部を含む全学部でIBを利用しての受験を受け付けています。
IBで培われた探究心や積極性・主体性を存分に活かしながら、自分の興味に合わせて学びを深められる。そんな環境が筑波大学には備わっています。

実際に筑波大学での学びはどのようなものなのか知るために、今回は筑波大学に在籍するIB経験者かつ海外在住経験を持つ菅沼さんにインタビューを行いました!

IBを利用して大学に進学したい、勉強に集中できる環境に身を置きたい、という方々は必見です!

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今回インタビューさせていただいた菅沼さん

11~15歳までイギリスに滞在。高1の時に加藤学園暁秀高校バイリンガルコースに編入し、IBDPを取得。IB入試を経て2015年から筑波大学人文文化学群比較文化学類に在籍し、この春から同学校の大学院に進学予定。

 

筑波大学を選んだ経緯

筑波大学を志望された経緯を教えてください。

実は筑波大学はかなり直前まで視野に入れていませんでしたし、そもそもIB入試をやっていたことすら知りませんでした。志望のきっかけは担任の先生が筑波大学出身の方で、たまたま大学のホームページを見て筑波大学がIB入試を行っているということを知り、私に紹介してくださったことです。
それまでは上智や青山学院大学など、都内の私立大学で帰国子女枠受験やAO入試を考えていました。しかしその後になって国立の大学に絞ろうと思い、当時からIB入試を導入していた岡山大学と筑波大学に出願することにしました。

 

海外の大学は検討しましたか?

高1ぐらいまでは考えていました。IBの教員になりたいのであれば海外で文学を勉強するのもありなんじゃないか、と周りからの勧めもありました。しかし最終的に「日本で先生になりたい」という気持ちが定まってからはわざわざ海外の大学に進学する必要はないと思い、選択肢から外しました。

 

受験のプロセス

筑波大学に出願をするまでのプロセスはどのようなものでしたか?

高3の始めの頃はまだ都内の私立大学に出願しようと思っていたので、帰国子女枠の要項をリサーチしたり、語学レベルの証明の為にTOEFLを何回か受けたりはしていました。しかし志望大学を決定し、実際に動き始めたのは高3の夏休みとかなり直前でした。筑波大学の出願締め切りは8月末だったので、必要書類を揃えるのに大忙しで夏休みはほぼ学校で過ごしました。

 

筑波大学の出願にはどのような準備を行ったのですか?

筑波大学に提出したのは成績書と志望動機書に加えExtended Essayのabstract(要旨)Internal Assessment(IA)の一部分と要約でした。私はExtended EssayをEnglish Bで書いていたので、要旨は日本語に訳して書き直す必要がありました。IAも枚数指定があったので一番よくかけている箇所を抜粋したものと要約を一緒に送りました。なお、IAはどの教科のものを提出するのか自分で選べたので、History(世界史)を選びました。Historyを選んだ理由としては「日本の教育の歴史」というテーマで書いたので自分が教師になりたい、という志望動機に繋げやすいと感じたことと、他の教科のIAに比べ成績がよかったことが挙げられます。筑波大学では「生徒がしたいことが大学にあるのか」ということがかなり重視されているので、自分の興味や志望動機がよく現れている課題を選んで送ることが重要だと思います。

 

書類審査の後の面接はいかがでしたか?

面接は私一人に対して5人ぐらいの面接官がいて、志望動機や高校で何を頑張ってきたのか、なぜ海外大学にいかなかったのかなどといったことを聞かれました。IB入試の第1期生であったこともあり、「IB生がどんな受け答えをするのか?」という反応を見られていたように感じます。また、面接官の中には自分の希望進学先だった比較文化学類の学類長もいらっしゃったので、面接でも「自分の学びたいこと、研究したいことが筑波大学にあるのか?」というマッチングをすごく重視していることが感じられました。


キャンパス単体の面積では国内第2位の広さを誇る筑波大学。構内は自然に囲まれ緑に溢れています。

 

大学での学びについて

筑波大学の入学前と入学後のギャップはありますか?

IB入試で入ったからといって特別扱いはされなかった、という点は意外でした。しかし一応TOEFLのスコアが一定以上あれば一部の英語の授業は免除されるので、自分で申請をきちんとすれば認めてくれる環境はあります。
また同時に必修科目をとる中で、今まで自分が知る機会のなかった分野に触れられて広がった世界観もあります。例えば必修の授業で崩し字を学んだのですが、1年の時から積み重ねていって最終的には崩し字で書かれた文書を自力で読めるようになりました。

他にも筑波大学ではそれぞれの分野で有名な教授たちだけでなく、歴史的な価値の高い資料もたくさんあり、こういったリソースの豊富さは魅力だと思います。特に文学部としては貴重資料が手に取れるのが嬉しいですね。例えば大正時代の雑誌など、珍しい書物も手にとって見れるんですよ。

 

元IB生として、他の生徒とのギャップを感じることはありましたか?

IBは狭い分野を深く探求していくというスタイルが中心である一方、日本では広い分野を網羅しながら学ぶ傾向が強いと思います。文学を学ぶ上で歴史や社会についての幅広い知識は必要不可欠なので、そういった部分の知識・理解が自分には足りていないと感じることはありました。

 

比較文化学類を選ばれた経緯を教えてください。

私は文学を勉強したかったのですが、日本文学だけでなく世界の文学を比較しながら学びたいと思っていました。他の大学で文学部専攻となると専門の分野の文学しか扱えないことが多いのですが、筑波大学の比較文化学は様々な文学を横断して学べるので自分にぴったりな学部だと思いました。

 

この学類を選ばれたのはIBでの経験も影響しているのでしょうか?

そうですね。IBでもJapaneseの授業で様々な国の文学を世界文学で扱ったのは楽しかったですし、日本文学という枠に収まらず、いろいろな文学を見たいと思ったのはその経験も大きいと思います。専門性というのは一つの分野をとことん掘り下げることだけで得られるものではなく、外部の視点を取り入れないと見えてこないものもあると思うのです。実際に世界文学も学んだことで、日本文学を多角的に見ることができるようになりましたし、ユニークさや良さをより深く理解できるようになったと思います。


菅沼さんもお気に入りな総合図書館に繋がる橋。

 

菅沼さんは、文学を学びながら教職免許を取得されたんですよね。「国語の先生になりたい」という気持ちはどういった経験から生まれたのですか?

もともと先生になりたいという気持ちは幼い頃から漠然と抱いていましたが、国語という教科に関してはイギリスに滞在中通っていた、日本語補修校の先生の影響が大きかったです。先生は国語の授業を通して日本の社会や歴史のことなど、幅広く教えてくださり、私も「一つの教科を通していろいろなことを教えられる先生になりたい」と思うようになりました。

 

学部の勉強と同時に教職免許を取得するのはとてもハードそうに聞こえますが、実際大変でしたか?

そうですね。日本の大学だと3、4年生になると割と授業が少なくなる人が多いと思うのですが、私の場合は学類の必修単位と教職に必要な単位を同時にとる形になったので、3年までかなりみっちり授業がありました。1学期に取れる単位数を超えることも多かったので、毎回超過申請を出して単位認定をしてもらっていました。でも文学の勉強は好きでやっていたことですし、単位数が多くなってしまうのも学類を横断して授業を好きなようにとれたということなので充実感はありますね。

 

大学での勉強以外に何か活動はされていましたか?

勉強以外では、教育系のボランティアサークルに所属していました。一つ目のサークルでは地域の小学生たちに勉強を教えたり、宿題を見たり、大学生が学んでいる内容を教えるボランティアを行っています。二つ目は、中学校で放課後に宿題を見るボランティアサークルです。それ以外には、個人的に3年生の夏にフィリピンで教育ボランティアを行いました。これだけの時間が自由に使えるのは最後だと思い、現地の小学生に英語や算数を教えました。

 

課外活動でも教育に関係のことを積極的にされていたんですね!ずばり、筑波大学はどんな人におすすめですか?

私もそうであるように、筑波大学の生徒は「和太鼓を極めたい」「牛を育てたい」など理由は人それぞれでもやりたいことが決まっている生徒が多いと思います。人や資料といったリソースは本当に豊富にあるので、一つでも「これをやりたい!」というのが自分の中ではっきりしている人であれば、筑波大学は色々な可能性を広げられる場所だと思います。

 

将来について

将来はどのような先生になっていたいとお考えですか?

「自分で考えることができる生徒」を育てたいと思っています。私はイギリスにいたときは英語も日本語も中途半端なレベルでしたが、IBで学んでいくうちに自分の頭で考え、伝わりやすい文章を書ける表現力が身につきました。様々な情報を得た後自分なりの意見を持ち、それを相手に伝わりやすいように表すことができる、そんなトレーニングをしてあげられるような教育をしたいと思っています。

 

後輩へメッセージ

最後にこれから大学進学をひかえるIB生たちへメッセージをお願いします。

必ずしもIBで学んだこと全てが今後の進路などに直接的につながる訳ではないかもしれませんが、2年間で積み上げてきたものは大学で必ず活かせる場があるはずです。IBのメリットを自分で引き出して、あらゆる場で活かしてください!


 

菅沼さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
インタビューを通して文学と教育に対する熱い思いが強く伝わり、今後日本の教育がどう変わっていくのかが楽しみになりました。
筑波大学には菅沼さんのように大学を通して学びたいことが明確な人にとっては、それらを研究することに集中できる環境が整っています。筆者もこのインタビューを通して、筑波大学はあらゆる分野で最先端の研究を行う教授の方々や歴史的な価値がある資料へのアクセシビリティーの良さなど、自分が興味を持っていることを極めたい人にはぴったりなキャンパスだと感じました。

大学で学びたいことがはっきりと分かっていて、自分の興味のあることをとことん極めたい!そんな方々に一推しの筑波大学について、さらに詳しく知りたい方は大学のHPをチェックしてみてください!

公式サイト:筑波大学公式サイト