【2023年度版】IB生・帰国子女必見!早稲田大学の入試情報を徹底解説!

2023年4月28日

早稲田大学といえば国際色豊かで優秀な学生が多く、「海外で学んだことを日本の大学でも生かしたい!」と考えているIB生や帰国生に大人気の私立大学ですよね。

早稲田大学を受験したいと思っているものの、IBDP取得者を対象としたIB入試は実施していないため、どの入試制度で受験すべきか迷っているIB生も多いのではないでしょうか。そこで今回は、海外のインターナショナルスクールや現地校出身のIB生に有利な入試制度を紹介します!

 

帰国生が早稲田大学を受験するには…

帰国生が受験できる入試制度として挙げられるのは、「帰国生入学試験」「グローバル(海外就学経験者)入学試験」です!名称は違いますが、どの入試も海外滞在経験のある帰国生を対象としています。これらの違いは、受け入れている学部や受験資格となっているので、行きたい学部と受験資格があるのかを確認して選択しましょう!

 

Q:帰国生を対象とした入試のメリットは?

まず、帰国生入試は海外滞在経験のある高校生を対象としているため、倍率がAO入試より低い傾向にあります。また、外部英語試験や小論文、面接で受験することができるため、日本の一条校と異なるカリキュラムで勉強した帰国生に特化した入試制度といえるでしょう。

 

帰国生入学試験

帰国生入学試験は、4月入学で日本語で大学の授業を受けたい人を対象とした入試制度となっています。海外の高校を卒業した人を対象としていますが、受験資格が課されているので確認しましょう!次の表に受験資格、実施学部、例年の入試日程や試験内容をまとめたので参考にしてみてください。

受験資格
  • 海外の現地校・インターナショナルスクールに最終学年を含め2年以上在籍し、卒業後1年以内または卒業見込みの人
  • 過去に帰国生入学試験を受けたことがない人
実施学部 法学部、教育学部、商学部
※ 基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部は2024年度の入試 (2023年実施) から募集停止となりました。
入試日程 出願:6月末~7月上旬
試験:8月末
試験内容
  • 法学部:記述試験(国語・小論文B)
  • 教育学部:記述試験・面接

※ 教育学部は受験時に選択する学科によって内容が異なるため、募集要項 (p.3) で確認をお願いします。

  • 商学部:記述試験(小論文B・数学文系)

このように早稲田大学の帰国生入学試験では、海外の現地校やインターナショナルスクールで卒業した人のみが対象であることに注意してください!さらに、全学部でTOEFL iBTやIELTSの外国語外部試験の提出が必須となっているため、記述試験はもちろんのこと、英語の勉強も前もって行うことが重要です。

下記は早稲田大学のキャンパスで行われる記述試験の出題内容を募集要項から抜粋しています。早稲田大学の帰国生入学試験では過去問題も提供されているので、これらのリソースを利用して受験に挑みましょう!

(出典:早稲田大学 2023年度帰国生入学試験要項

 

Q:外国学生入学試験って?

帰国生入学試験と同じ日程で行われている入試制度です。帰国生入学試験は海外に滞在歴のある日本人を対象としているのに対し、外国学生入学試験は主に留学生を対象としています。国籍問わず募集しているため帰国生でも受験はできますが、帰国生入学試験と同日・同時間帯で実施されるため二つの入試制度の併願は困難であったり、「日本留学試験」「日本語能力試験」を受検する必要があるため注意が必要です。

 

グローバル(海外就学経験者)入学試験

グローバル(海外就学経験者)入学試験も帰国生入学試験同様、4月入学で日本語で大学の授業を受けたい人を対象とした入試制度となっています。帰国生入学試験と異なる学部が募集されていたり、受験資格や試験内容等が違っていたりするため、募集要項でもしっかり確認しましょう。

受験資格
  • 中学校・高校の間で海外の現地校やインターナショナルスクールに継続して2年以上在籍した人
  • 最終学年 (高3) を含め、海外の現地校やインターナショナルスクールに通算2年以上在籍した人
実施学部 政治経済学部のみ
(政治学科、経済学科、国際政治経済学科)
入試日程 出願:7月中旬
試験:9月上旬~下旬
試験内容 1次試験:論文審査(論述形式の試験)
2次試験:面接審査(1次試験合格者のみ)

グローバル(海外就学経験者)入学試験では、中学校・高校で海外の現地校やインターナショナルスクールに2年以上通っていた人であれば、卒業した高校が国内の一条校やインターナショナルスクールであっても受験可能なのは魅力的です!帰国生入学試験と同じく英語外部試験としてTOEFL iBTやIELTSは必須となりますが、政治経済学部に興味のある帰国生には有利な入試制度といえるでしょう。グローバル(海外就学経験者)入学試験も過去問題が提供されているので、ぜひ受験勉強に役立ててください!

 

英語で授業を受けたいIB生・帰国生は…

ここまでは、海外の現地校やインターナショナルスクール出身者を対象とした帰国生入試について紹介しましたが、他の入試制度も利用できることはご存じですか?「自分が受けたい学部では帰国生入試が実施されてない」「日本語ではなく英語で授業を受けたい」と考えているみなさんに、IB生・帰国生に有利な入試制度を紹介します。

国際教養学部 (SILS) AO入学試験

SILSは、英語で幅広い分野の勉強を行うためか国際色豊かで、留学生や帰国生、IB生に人気の学部となっています。

海外の現地校やインターナショナルスクールを卒業した帰国生は、4月入学を対象とした国外選考や、9月入学を対象とした試験を受けることができます。詳しく知りたい方は、下記の関連記事を参考にしてください。

関連記事:IB生必見!早稲田大学の国際教養学部 (SILS) に合格するには?

 

英語学位プログラム

早稲田大学では国際教養学部 (SILS) の他に、下記の5学部で英語での授業を実施しています。各学部の名称をクリックすると募集要項を閲覧できるので、詳しい情報を知りたい方は参考にしてみてください。

これらの学部では全ての授業が英語で行われるため、日本語力に不安を感じている帰国生や、国内にいながら国際色豊かな環境で勉強したい人におすすめです!

関連記事:IB生に大人気!早稲田大学英語学位プログラムとは?

 

SILSを含め英語で学位を取得できる学部を紹介しましたが、受験するには、IB, SAT, ACT, A-Level等が必須となっています。これらの資格は早稲田大学だけではなく、帰国生に人気の国内大学の受験で利用できるので、取得してみてはいかがでしょうか。IBを検討しているという方は、下記の記事にIBDPに関する基礎知識やIBを利用した入試制度について紹介しているので、参考にしてみてください。

関連記事:IBDP (国際バカロレア) 検討中の中高校生必見!IB入試ってどんな入試?

 

最後に…

いかがだったでしょうか。今回は早稲田大学が実施するIB生・帰国生に有利な入試制度を紹介しました。Univ-it!ではIB生に向けた情報を提供しているので、「今IB生でどの大学を受験できるか知りたい」と考えている方は、ぜひUniv-it!の記事や大学検索機能を利用して志望校をみつけてください!

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