都留文科大学国際教育学科|IB教員になりたい方必読!熱く教育を語れる仲間に出会える大学の紹介~学生インタビュー~
山梨県都留市、都留文科大学前から徒歩5分のところに位置している都留文科大学。教員養成の分野でこれまでも有名な公立大学でしたが、2017年4月にIB教員免許も取得可能な国際教育学科が新しく創設されました。4年間を通してIBの理念とスキルを英語と日本語両言語で学ぶととも、2年次後期に学生全員が半年間北欧の教員養成系大学などへ交換留学をするという特色があります。教育に対し熱意を持った学生同士、学生と教員同士仲が良く、お互いを尊重しつつも熱く議論し合える環境です。
本記事では、教員、IB教員、を目指しているIB生の方だけではなく、IBのフレームワークに基づいて高等教育を受けたいという方、IB Certificate取得見込みの方にもおススメの都留文科大学国際教育学科を学生インタビューに基づきご紹介します。在学中の国際教育学科第一期生の視点から見た都留文科大学の魅力を最後までお読みください。
学生プロフィール
岡田さん
都留文科大学4年生、国際教育学科第1期生。日本のIB校でIB Diplomaを取得。日本の教育とIB教育の違いを日々比較。大学院へ進学し、更に探求をしたいと意欲たっぷり。
大森さん
都留文科大学4年生、国際教育学科第1期生。日本の一条校出身。日本の教育を変えたいと野望を持つ!
インタビュー
国際教育学科への志望理由
ー国際教育学科を志望した理由を教えてください
岡田さん:母校のIB Historyの先生になりたいことが理由です。文系のIB科目の教員になれる学部が都留文科大学にしかなく、ここに決めました。田舎にあるので、大学生の本業である勉強に集中できると思ったことも一つの理由です。
大森さん:受験当時私はドラマ教育(表現)に興味があり、IB教育にもその要素が含まれていると思い、まずIB教育に興味をもちました。第一志望の大学にはすでに受かっていましたが、IB教育を取り入れている点も面白いと思い都留文科大学を選択しました。IB教員認定証を取れることも大きな理由でした。
国際教育学科の魅力
ー学生から見た国際教育学科の魅力を教えて下さい。
①好きな授業
岡田さん:好きな授業は2年次にうけたMYP、DPカリキュラム編成法の授業です。日本の進学校とIB校両方で教えた事のある先生から学びましたが、日本の一条校の教え方を組み込みながら教えてくれたのが画期的でした。私自身もまさに興味がある分野だったのでとても印象的でした。
大森さん:IBの授業は全部面白いと思っています。IBの授業ではPYP、MYP、DP全ての課程の授業を履修しています。グループワークで意見を出し合い、Unit Planを作り、プレゼンする行程がとても好きです。
※学生が考案した体育の授業の様子
②北欧への留学経験談
岡田さん:私はフィンランドへ留学をしました。教育実習で目にしたフィンランドの教育は自分が受けてきたIBの教育と共通するものがいっぱいありました。日本ではめずらしいIB教育のような教育法がフィンランドでは当たり前にされていたことに驚きました。また、教員の方の立場が確立されていて、フィンランドの先生が生徒たちに尊敬されていることにショックを受けました。日本で問題となっている学級崩壊とはほど遠く、先生が「教科書を出して」というと生徒はすぐに出す従順さがありながら、学びに対しては主体的で先生と積極的に意見交換をしていました。理想的な現場を見られたと思いました。
大森さん:私はデンマークへ留学をしました。コミュニケーションをとれない事があり悔しい思いもたくさんしましたが、留学へ行った前と後では世界観が変わり成長できました。日本で育った自分のあたりまえがあたりまえではないと実感し、アウェーの立場になって初めて気付くことが多くありました。また、つたない英語でも自分の意見を伝える訓練にもなりました。
留学中学んだことの他に、(自分たちは国際教育学科1期生)2期生の留学サポートを手がけた経験も大変為になりました。初めて人をファシリテーションする立場になり、とても難しかったです。どうしたら答えを教えずに自身で考えられるよう促せるか等、後輩たちと一緒に試行錯誤できる良い機会になりました。
③クラスメートとの交流
岡田さん:大森さんと仲良くなったきっかけは、教育について1年生の時に話し合ったことでした。私がIBのDiplomaを取得したと知った大森さんが、学食で話しかけてきたのです。IBではどのような授業を受けたのかなどたくさんの質問をされました。今では食事中でも、教育について語り合える仲になりました。
大森さん:国際教育学科では、学生同士考えている事を遠慮なく議論しています。お互い異なる意見でも受け入れてくれるという安心感があるからです。無理だと思える思いきった決断をしても後押しをしてくれたり、私の可能性を信じてくれていると感じています。
以前Competencyを測るアセスメントを受けましたが、一貫して国際教育学科学生は「多様性を受容する経験」という項目でスコアが高いのが目立ちました。「多様性を受容する経験」のスコアが高い理由は、国際教育学科の学生が多様性を拒否せず、分かりあう事が難しくても対人関係において諦める事なく、関わり方を模索する思考を備えているからだと思います。私自身この3年間で特に磨けたスキルの一つだと思います。
岡田さん:国際教育学科は言語力があるから受験するいうよりは、教育を学びたい学生が集まる学科です。クラスメートとは熱く教育を語り合う仲です。言語力より、自分の信念や熱意を持つことの方が大切です。教育に興味がある、強い熱意を持っている方にオススメの学科です。
国際教育学科の学生の将来の展望
ー最後にお二人の将来の目標や夢を教えてください
岡田さん:国際教育学科を卒業した後は大学院でIBの学びを深めたいです。高校の教員免許を取得し、日本の教育とIBの教育方法を比較し、更に研究していきたいです。
大森さん:私は日本の教育を変える事が目標です。社会に出て必要な力(表現力、コミュニケーション能力など)が問われる中で、なぜそれらが日本の教育に組み込まれていないのか?という疑問がありました。教育は誰もが通る道ですが、有効活用されておらずもったいないと考えていました。課題が分かっているのに変わらない教育は危ういと感じています。そこで私が変えてやる!と思いました。
今学んでいるIBが完全だとは思いません。また良いとされているデンマークの教育を日本へそのまま取り入れてもよいとは思えません。日本人の気質があると思うので。良い教育をどのように日本人に合うよう組み入れていくのかが課題です。また、教育システムが変わるだけでなく、教員たちも変わっていく必要があると思います。
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筆者が都留文科大学国際学科の学生にインタビューをして驚いたことは、国際教育学科の学生達が自然体で、個々の意見を明確、かつ生き生きと話していたことです。日本教育の将来を考え議論する姿、学生と教師、学生と大学職員の距離が近く、お互い気兼ねなく相談をし合える環境が印象的でした。
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