イギリスの大学に必要な英語試験まとめ
TOEFL, TOEIC, IELTS, IB Englishなど英語試験は沢山ありますが、イギリスの大学入試に必ず必要な英語試験はどの試験でしょうか。今回は各英語試験の特徴の違い、イギリスの大学入試に必要な試験と必要となってくる点数の目安をご紹介します。
英語試験の紹介
それではまず始めに、各英語試験の内容を紹介します。
TOEFL
海外大学入試でもっとも使用される英語試験といっていいでしょう。アメリカやカナダなど英語圏の大学入試に広く使える、母国語が英語でない方が対象でアカデミック英語がメインの試験です。TOEFLにはいくつか種類があり、ITP (Institutional Testing Program)、iBT (Internet based testing)、PBT (Paper based testing)、CBT (computer based testing)があります。PBTとCBTに関しては現在、日本では実施されていません。また、ITPは団体向けの試験なので、大学入試で使用されるのはTOEFL iBTが主流です。TOEFL iBTは試験会場にてパソコンで受ける試験です。以下、TOEFL iBTの概要になります。
試験時間 | 2時間半 (2019年8月1日から) |
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試験内容 | Reading: 3~4パッセージを読み、質問に答える。 Listening: 講義や日常会話を聞いて質問に答える。 Speaking: 数分間与えられたテーマについて話す。 Writing: パッセージを読み、その内容をまとめる、または自分の意見をのべる。 |
点数 | 各セクション30点×4=120点満点 |
TOEIC
TOEFLと違い、日常会話やビジネス英語を中心に問題が出題されます。日本では大学や就職活動の際によく使われる試験です。しかし、海外留学生の際はほとんど使うことはないでしょう。TOEICはマークシート方式の試験になっています。
試験時間 | 2時間 |
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試験内容 | Listening: 会話やナレーションを聞いて問題に答える。 Reading: 問題を読んで質問に答える。 |
点数 | 各セクション495点×2=990点満点 |
IELTS
イギリスでは大学入試やビザの申請の際に使われる英語試験の一つです。また、アメリカ、カナダ、オーストラリアの大学でも大学入試の際に使用することができます。IELTSには主に3つの種類があります。
- IELTS Academic module: 大学受験に主に使われる試験。
- IELTS General training module: 主に学士以下の留学を考える人、または就労を考えている人向けの試験。
- UKVI (UK visas and immigration)の為のIELTS: イギリスのビザの申請に必要とされる試験です。内容はAcademic moduleとほとんど同じでセクションが少ない。
TOEICのようにマークシート形式ではなく、記述式の試験になっています。リスニングはイギリス、オーストラリア英語中心なので、慣れていない方はイギリス、オーストラリア英語に触れる機会を増やす必要があるかもしれません。以下、IELTS Academic moduleの概要です。
試験時間 | 試験時間2時間45分(面接のみ別の日程に受けることが可能) |
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試験内容 | Listening: イギリス・オーストラリア英語中心のオーディオを聞いて、問題に答える。聞きとりと選択の2パターンの問題。 Reading: アカデミックとジェネラルトレーニング、二つ種類のパッセージを読み、質問に答える。 Writing:グラフや表をみて概要を書くセクションと与えられたテーマに対して自分の意見を書く2つのセクションがある。 Speaking: 対面で行う面接試験。 |
点数 | 点数各セクションの平均点が総合得点になる。9点満点。 |
IB English
大学によっては英語の条件をIB English (主にEnglish and Literature HL,SL)の点数が大学の指定する点数を満たしていれば、TOEFLやIELTSなどの結果を提出しなくても良い、というケースがあります。既に志望校を決めている方は大学のサイトから英語の必要条件などを確認してみるといいかもしれません。しかし、まだ志望校を絞られていない場合は、TOEFLやIELTSの試験を受けることを前提に考えておくと、受験できる大学の範囲が広くなるかもしれません。
イギリス大学の求める英語試験
基本的にイギリスの大学の受験をする際は、IELTSとTOEFLどちらでも使用できます(大学によってはIB Englishも可)。しかし、大学に合格し、ビザの申請を行う際にほとんどの場合、UKVI(英語能力の証明)の為のIELTSのスコアの提出が求められます。例外として、イギリス政府が認めている大学や教育機関(Register of sponcers)への受験をする場合のみ、ビザの申請の際にIELTSの点数提出が免除される場合があります。IELTSのAcademic moduleとUKVIのIELTSは試験内容がほとんど同じなので、イギリスの大学のみ受験を考えている生徒はIELTSの対策をしていると効率がいいかもしれません。またUKVIの為のIELTSは大学受験とビザの申請、どちらにも使えるます。したがって、UKVIのIELTSを受験しておくと、ビザ申請の際にわざわざ違う英語試験を受けなければいけない手間が省けます。ただ、覚えておきたいのはUKVIのIELTSはAcademic Moduleに比べ受験料が高いので、ある程度対策をしてから受験することをお勧めします。
UKVI用のIELTSはIELTSのサイトからではなく、ブリティッシュ・カウンシルのサイト(British Council) から予約が必要になります。また、各大学の英語の条件またはビザの申請に必要な英語試験に関する情報は大学のウェブサイトまたはイギリス政府のウェブサイトから確認することができます。近年、留学生の英語の条件の内容が頻繁に変わる傾向があるので、定期的にこういったサイトから情報を確認するようにして下さい。
各英語試験で必要となってくる点数
イギリスの大学が発表している、TOEFLとIELTSの最低必要スコア(English Language Requirement)をいくつかご紹介します。一つの目標点数を設定する目安として使ってみるのもいいかもしれません。大学によって各セクションごとに最低必要スコアがある場合があるので、詳細は各大学のウェブサイトからご確認下さい。また、受験時期や学部によって点数が異なることがあるのでご注意ください。
大学 | TOEFL | IELTS |
Cambridge University | 110 | 7.5 |
King’s College London | 80 | 6.0 |
Oxford University | 100 | 7.0 |
University College London | 92 | 6.5 |
University of Bath | 90 | 6.5 |
University of Exeter | 58 | 6.5 |
University of Glasgow | 100 | 7.0 |
University of Manchester | 72 | 5.5 |
University of St. Andrews | – | 6.5 |
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いかがだったでしょうか。自分にはどの英語試験が必要かを把握し、目標点数を決めてから対策をするといいと思います。
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