【学生インタビュー】IBで受験できる!「会津大学ICTグローバルプログラム全英語コース」の魅力

2023年5月16日

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福島県・会津にキャンパスを構える会津大学は、コンピュータ理工学専門の大学です。そんな会津大学が始めた「ICTグローバルプログラム全英語コース」ではすべての授業を英語で受けることができ、IB,SATを使って受験をすることができます。

国内では珍しい、IBを使って受験ができ、コンピュータを専門に学べる会津大学。そこではどのような授業が行われ、学生はどのように過ごしているのでしょうか。今回はUniv-it!スタッフが会津大学に赴き、実際にグローバルコースを受験し入学した在学生の方にインタビューを行いました!

グローバルコースだけでなく、会津大学についても知りたい方、会津大学の先生インタビューをご覧になりたい方はこちら
インタビュー記事|英語教育を行うコンピュータ理工学専門の大学:会津大学の魅力とは

在学生プロフィール

「ICTグローバルプログラム全英語コース」を受験し入学した佐藤さん。
生まれ育ちはアメリカで、高校時代は4年間のうちの2年間はオハイオ州の高校、そのあとはインディアナ州に引っ越し、現地の高校に通っていたそうです。

志望理由

ーなぜ日本の大学を受験することにしたのですか?
「二つ理由がありました。一つはアメリカの大学は学費が高いという理由です。もう一つは、親は日本人で日本人の血を継いでいるのにアメリカでずっと暮らしてきて、日本で暮らしたことがなかったので、一度くらいは日本で暮らしたい、という思いがあったからです」
ー会津大学に決めた理由はなんですか?
「高校の時から自分はコンピュータサイエンスに興味を持っていました。大学でもコンピュータ理工学を勉強したくて、さらにそれを英語で勉強できる大学を探したときに、会津大学がぴったりだったんです」
ー帰国から受験するまでの流れを教えてください
「高校を卒業する時に日本にどんな大学があるか調べて、卒業後にこちらに来て受験しました。会津大学は秋入学ができるので、アメリカの高校を卒業してから現地の大学に入るのと同じ流れで、ギャップイヤーなしで入ることができました」

入学後の生活:グローバルラウンジで生まれる生徒の交流


画像:グローバルラウンジ

ー日本の学校は初めてだったと思うのですが、入学後馴染むことはできましたか?
「この大学に入ってまず紹介されたのが、グローバルラウンジと言う場所で、そこでは英語に興味を持っている日本人の生徒と交流することができます。そこに通う内に、他の日本人の生徒や留学生とも交流することができて、今とても仲の良い友達ともそこで知り合いました」

留学生同士の交流のきっかけにも

「グローバルコースの他の学生は、ベトナムとか中国とか違う国からの留学生で、自分だけがアメリカ生まれの日本人ということもあり、入学当初は話しづらかったのですが、グローバルラウンジに通うことで次第に会話も増えて、仲良くなれたと思います」

試験前には勉強会も

ー大学生活で充実していたり楽しい瞬間はいつですか?
「同じ興味を持っている友人と一緒に過ごしている時です。勉強も一緒にしたりします」
ー普段はどこで勉強することが多いですか?
「自分はグローバルラウンジでよく勉強します。他の人に勉強を教えてもらったりとか、試験前には情報を出し合って協力したりしています」

サークル活動

「今はグローバルラウンジでの活動を広めるために、友達と一緒に“Hello World!”というサークルを設立して、そこで活動しています。大学に認可もされています。
留学生はずっと日本にいるわけではなくて、大学にいるうちにいろんな人と交流してもらいたいし、日本人の学生の中には留学生がいることを知らない人たちだったり、交流をしたいけどなかなかそれができないという学生もいます。そういった学生たちのために機会を提供したい、というのがサークルを設立した理由です。大学の近くにはスキー場もありますし、他にもいろんな施設があるので、こういった場所で交流を深めたいと考えているところです」

会津大学での生活:勉強面


画像:コンピュータ演習室 一人一台ワークステーションが用意され、24時間使用することができます。

充実した学習・研究環境

ー勉強が大変な科目はありますか?
「個人的には数学が苦手で、特に会津大学で学ぶ数学は専門的でハードルが高いので、友達と一緒に勉強したりして頑張っています。
他に苦手な分野は特にありません。たまに難しい演習もありますが、自分の努力でどうにかなるので、特に難しいというわけではないです」

ーこの大学に入って、勉強面ではどんな成長を感じていますか?
「高校の時はソフトウェア系を勉強していましたが、会津大学に入ってハードウェア系や、コンピュータの中身を勉強することができたので、そこは成長したと思います。
あと、始めは数学が苦手で知らないところばかりでしたが、友達と勉強や復習をしたりして、数学の理解を深めることができたと思います」

ー会津大学に入る前に不安だったことはありますか
「自分に合う専門の授業があるのか不安でした。
自分は人工知能に関心があって、あとブレインコンピュータインターフェースという、人の脳を使ってコンピュータを操作することにも興味があります
それが会津大学で学べるのかなと少し心配していました。ただ、今ではそういった研究ができるラボもあるという話を聞いているので、あまり不安ではありません」

ー会津大学にはたくさんの研究室があるとお聞きしたのですが、どのようにして自分の専門にあった研究室を探しているのでしょうか?
「1年に2回オープンキャンパスがあるのですが、その時に研究室を見学することもできます。そこで自分が興味のある専門の研究室に見学に行って、どういったことを研究しているのか、どういう先生がいるのか知ることができて、オープンになっていて選びやすいです」

ー会津大学での学習環境はどうでしょうか?
一人一台ワークステーションがあり、24時間使える部屋があるので、たとえ自分の勉強が長引いてしまっても中断しなくても良い、自分で絶対やりたいところまで集中して勉強できるというところは、良いところだと思います」

ー大学での講義についてお聞きしたいのですが、グローバルコースの講義というのは外国人の教員の方が担当されるのですか?
「はい。全て英語での授業となっています」
ーどのような授業形式なのでしょうか
「入学当初はサイズが小さい留学生だけの授業が多かったのですが、だんだん日本の学生と一緒の授業になってくるとサイズが大きくなってきて、そうなるとやはり先生が一方的に講義をする形になります。でも講義と演習で分かれているので、演習の時は先生との距離が近く、質問は気軽にできます
ー講義と演習の違いは何ですか?
「講義は知識を得るもので、演習はそれを実際に試す、プログラミングをしたりするものです。
あるいは数学の授業であれば、演習で数学の問題を一緒に解いたりします」

会津大学での生活:他の留学生たちの様子・寮生活


画像:創明寮

日本語の授業

グローバルコースには日本語の授業があるということですが、日本語の授業というのは本当に基本的なところから勉強するのですか?
「留学生向けにスターターのコースがあり、まずはひらがなから始め、2年目からはもっと文法を詳しく勉強しています。
前学期僕が勉強していたのが、敬語とか、もっと生活面で使えるような日本語で、たとえばアパート探しに使える日本語などを教わりました」

寮生活

今は寮で生活されているということですが、どのような生活をしているのでしょうか?
寮は留学生だけじゃなくて日本人も暮らしていて、いろんな国の留学生とも交流することができます
今私はジンバブエの留学生と相部屋で、ジンバブエの現在の状況とか話して知れたりとか。
寮は自炊なので、ユニットにあるオープンスペースで料理を一緒に作ったりもしています」

将来の展望、入試について

将来の展望

ー将来について考えていることはありますか?
「今はとにかく早めに就職したいと思ってます。詳しいことは今はまだ考えていないのですが、もっと専門の勉強してから決めていきたいなと思ってます。
日本と海外どちらに就職するのかもあまり決めてないです」
ー人工知能とかそういった関連でやりたいことはありますか
「VR関係にも興味があって、 現状のVR は触覚の部分では体感ができないので、コンピュータから直接脳に信号を送ったり、送って操作する研究をしてみたいなと思ってます。
それ以外にも、戦争で腕をなくした人たちのための義手が、動きがあまり心地よくないものになってしまっているので、義手に人工知能を搭載することで脳が何をしたいかを把握し、すぐに動いたりできるようにできないかなとも考えています」

入試

ー入試についてお聞きしたいのですが、入る前にどういった勉強をしていましたか?
「自分が大学に送った書類は SAT、あとはSAT subject のMathとPhysicsの点数を送りました。それ以外にもACTやTOEFLも受けていました」
ーSATのsubjectだけで出願は可能ですよね。もしよければ、どれくらいの点数だったか教えてもらえますか?
「自分はMathレベル2は思っていた以上に出来ていて満点でした」

後輩へメッセージ

ー会津大学に入りたいと思っている学生に向けて、アドバイスはありますか?
「事前にコンピュータサイエンス、プログラミングを少し勉強しておくのをお勧めします。
勉強していないくてはじめは少し大変だったという人がいるので、事前に勉強しておくと後々楽かなと思います。数学もちゃんと勉強しておいた方がいいと思います」


取材を終えて

佐藤さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!大学について話す様子はとても生き生きしており、生活面、勉強面ともに充実した大学生活を過ごされていることが伝わって来ました。会津大学のグローバルプログラムには、IBのスコアやSATのスコアを利用して出願が可能です。