ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)紹介!IB卒業生にインタビュー!
「イギリスの大学に進学したいけど、どこの大学がいいのかわからない」
「海外大学に理系で進学したいけど、どこがいいのかわからない」
このような悩みをお持ちのIB生も多いのではないかと思います。そこで今回は、イギリスの名門大学の一つ、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)について紹介したいと思います。また、IB出身の在学生にもインタビューしているので、ぜひ参考にしてみてください。
UCLってどんな大学?
UCLはイギリス、ロンドンにある総合大学で、キングス・カレッジ・ロンドン、LSEなどから構成されるロンドン大学連合の旗艦校でもあります。また、QS世界ランキング2024では9位に位置していることから、イギリス国内だけではなく、世界でもトップレベルの大学となっています。文系、理系共に高い評価を受けており、人文科学や生命科学の分野では常にランキングの上位に位置しています。ロンドンの中心部にキャンパスがあることもあり、留学生からの人気も非常に高いです。
UCLについての基本情報
QS世界ランキング2024 | 9位 |
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学生数(うち学部生数) | 50000人(25000人) |
人気学部 | Faculty of Arts and Humanities, Faculty of Medical Sciences |
留学生の割合 | 50% |
必要IBスコア(目安) | 40 |
UCLの出願方法
IB資格を取得した場合、イギリスの大学への出願はUCASというオンラインプラットフォームを使用します。このプラットフォームでは最大5コースまで出願できるため(医学部、歯学部、獣医学部は4コースまで)、大学ごとに出願手続きをする必要がなく、一括して管理することができるため大変便利です。また、2022/23年の出願スケジュールを参考にすると、出願からオファーまでの流れは以下のようになります。年によって多少の前後はありますが、秋〜冬にかけて出願、春にオファーと進学先決定、というのが基本的なスケジュールです。
UCASで出願する場合には、以下の書類を提出する必要があります。
- 志望理由書(Personal Statement)
- 成績証明書
- IELTSなどの英語資格試験
- 学校の先生からの推薦状
- 卒業証明書
UCASは一度に多くの大学に出願することのできるシステムですが、登録時に出願する大学とコースも選択することになります。そのため、事前に自分の志望する大学の条件を調べておき、必要な書類などを準備することが大切になります。特に、イギリスの大学ではコース別にIBスコア、IELTSの点数の最低基準が設けられており、同じ分野でも条件が異なることがあるため注意が必要です。
例えば、2025年入学のBiomedical Sciences BScでは、以下のようにIBスコアだけでなく理系科目に関する要件もあります。コースによって科目要件がなかったり、IBスコアやIELTSのスコアに関する要件も細かく変わってくるため、興味のあるコースがある場合は確認してみてください。
IBスコア | 38点以上、及びHL3科目で18点以上 |
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科目要件 | 生物と化学をHLで履修し、それぞれ5以上 *数学AAまたは数学AIもHLで履修し、5以上であれば望ましい |
英語要件 | Level 4(IELTS 7.5以上、かつ各項目7.0以上) |
また、UCASでは学校の先生などから推薦状を書いてもらう必要もあります。EEの担当教員やHLの先生など、自分のことをよく知っている先生に事前にお願いすることが多いですが、課外活動などがアピールポイントになる場合は、その関係者に推薦状を書いてもらう場合もあります。推薦状をお願いする先生に課外活動について事前に説明しておき、その内容を盛り込んでもらうことも有効です。
現役UCL大学生へのインタビュー!
今回は現役UCL生のAさんにインタビューし、普段の生活や勉強の様子などを聞いてみました。是非参考にしてみて下さい。
Aさんの経歴について
Q:Aさんについて教えてください。
A:UCLでGlobal Humanitarian Studiesを勉強しています。日本語でいうと、国際開発学にあたります。今は3年制のプログラムの1年目です。中学、高校はどちらも海外インターで、中学校ではIBMYP、高校ではIBDPを取得しました。
Q:IBDPの選択科目と点数を教えてください。
A:HLで Economics、Geography、English Bの3科目を選択しました。SLはBiology、Japanese A、Mathを選択しました。Overall Scoreは39点でした。
進路の選び方について
Q:イギリスの大学に進学した理由を教えてください。
A:大学進学前はアメリカとイギリスの大学で迷っていました。IBを利用する入学方法であれば、アメリカに比べてイギリスの大学の方がスムーズになると考えました。また、アメリカの大学はSATなどを受験する必要があったため、少し大変だと感じました。
Q:数ある大学の中でUCLを選んだ理由はなんですか?また、他にはどういった大学を考えていましたか?
A:UCLに進学した先輩が多く、身近に感じていました。また、学校のカウンセラーも様々な情報を持っていたため、いろいろな話を聞くことができ、より具体的に考えるようになりました。在学中の学部への進学理由としては、もともと政治に興味があったためです。将来は国際問題などを人道支援の立場から解決に向けて取り組んだり、先進国がどのように途上国をサポートするのか考えていきたいと思っているため、この学部を選びました。
イギリスの大学に絞ってからは、UCLの他に、キングス・カレッジ・ロンドン、LSE、エディンバラ大学などを視野に入れていました。中でもUCLを選んだ理由としては、教育面において高い評価を受けていた点と、自分の学びたい分野の学部があったためです。高校は少し田舎に位置していたので、ロンドンのような大都会の大学で学びたい思いもありました。
出願方法について
Q:どのようにUCLに出願したか教えてください。
A:出願はレギュラーアプリケーション(11月下旬)で出願しました。定員が埋まると締め切り前に募集が終わる可能性もあったので、9月ごろからPersonal Statementのドラフトを書き始めて、学校のカウンセラーや先生に20回ほど添削してもらいました。UCASの5枠のうち2枠はUCLの別学部に、残りはさきほど言った大学(キングス・カレッジ・ロンドン、LSE、エディンバラ)に出願しました。私の場合、5月の高校卒業後のギャップイヤーの時期に出願したので、他の高校在学中に出願した人たちと比較すると時間をかける余裕があったのかもしれません。
イギリスでの大学生活について
Q:入学する前と後で、大学に対しての印象の変化はありましたか?
A:当初思っていた以上に規模の大きな大学だと感じました。キャンパスがロンドン市内にたくさんあり、図書館だけでも18個あることから、いろいろな国の学生に出会えることは魅力の一つだと思います。また、生徒数も多く、大学の一学期間に関わった人数は数えきれないほど多いです。大学の講義自体は大人数で受けるレクチャーと少人数で受けるセミナーの二種類があり、レクチャーは教授1人に対して学生が70人ほど、セミナーは講義を受けるというよりインタラクティブな形式で、教授1人につき学生15人ほどで行われています。
Q:入学してから、学業面で大変だったことはありますか?
A:IBをやっている間も多くのエッセイを書きましたが、大学に入ってからは数も増え、求められるエッセイのクオリティの差に驚きました。参考文献の引用の仕方であったり、リサーチに使用するソース、アカデミックな書き方に慣れるのに時間が必要でした。また、課題でエッセイを書くことも多いですが、それ以前に読み込まないといけないものが多いので、大学では様々な文献を読み、多くのエッセイを書く生活を送っています。
Q:学業面以外(生活の中)で大変だったことはなんですか?
A:正直、聞いていたほど天気が悪かったり、食べ物がおいしくないと感じることは少ないです。強いて言えば、物価が少し高いと感じます。
進学準備について
Q:大学進学前に知っておきたかった情報はありますか?
A:進学先の大学についてしっかりリサーチしておくことは大切だと感じました。私自身も大学進学前に、大学のウェブサイトや外部サイトで大学のレビューなどを多く見ました。中でも、thestudentroom.co.ukというサイトでは、実際にUCLに進学している人が大学生活についてつぶやいており、とても参考になりました。
IB生へのアドバイス
Q:最後にUCLに進学を考えているIB生にアドバイスをお願いします。
A:出願の時から、何事も早めの準備が大切だと思います。UCASの締め切りは、定員が満たされたら募集を打ち切ってしまう可能性があります。締め切りには十分余裕を持ってPersonal Statementの準備を行うことをおすすめします。頑張ってください。
最後に
今回のUCLの紹介記事はいかがだったでしょうか。海外大学志望の方は志望校を絞るのは大変だとは思いますが、参考にしてみてください!是非皆さんのドリームスクールをさがしてみてください!
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