【IB生体験談】広島大学医学部医学科の総合型選抜(国際バカロレア型)の選考方法と対策とは?
広島大学医学部医学科の総合型選抜(国際バカロレア型)は、募集人員が5人と他大学のIB入試と比較して募集枠が大きく、出願資格も厳しくないため、医学部志望のIB生にとっては受験しやすい大学です。また、医学部は歯学部、薬学部と共に広島市内にある霞キャンパスを使用しており、新幹線を使用すると福岡や大阪、東京へのアクセスも良いです。IB入試を実施する国公立医学部は限られており、広島大学の受験を検討している方や興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、総合型選抜(国際バカロレア型)の入試概要やスケジュールをまとめているだけでなく、実際に受験したIB生にインタビューを行い、選考内容、対策、心がけていたポイントなどを紹介しています。
総合型選抜(国際バカロレア型)の概要
広島大学の総合型選抜(国際バカロレア型)は毎年秋頃に実施され、年内に合格者が発表されます。募集人員は5人で、最終的な合格者は書類審査と面接をもとに決定されます。
詳細な情報については、大学公式ウェブサイトの募集要項や、Univ-it!の大学検索サイトをご確認ください。
2024年度入試を参考に、総合型選抜(国際バカロレア型)の入試概要をまとめました。
【入試概要】
入学時期 | 4月入学 |
---|---|
募集定員 | 5人 |
出願資格 | 2024年3月31日までにDP取得済、または取得見込み |
出願要件 | ・IBスコア38点 ・日本語が母語、または日本語A・日本語Bのいずれかを履修 ・数学AA(SL 5/HL 4)または数学AI(SL 5/HL 4) ・物理(HL)、化学(HL)、生物(HL)から2科目 ・TOEFL等英語外部試験スコア |
試験内容 | 書類審査・面接 |
2023年度入試結果 | 志願者 12 合格者 4 |
総合型選抜(国際バカロレア型)は10月上旬に出願が始まり、10月末には面接が実施され、書類審査と面接の結果をもとに合格者が12月上旬に発表されます。出願書類は20点満点、面接は100点満点で評価され、面接の配点が大きいことが特徴です。
IBの履修科目についても指定があり、日本語に加えて数学と理科2科目を選択している必要があります。また、英語の履修状況に関わらず、英語外部試験のスコアを提出する必要もあります。数年前に出願要件が大幅に緩和され、IBの合計スコアが38点以上から出願できるようになり、スコア要件を満たすことで数学はHLだけでなくSLでも出願できるようになりました。理科2科目もHLで履修していればスコアは問われなくなったため、2023年度入試、2024年度入試と連続して10人以上が出願するようになり、筑波大学、岡山大学と並ぶ人気校になっています。
面接について合格したIB生にインタビュー
募集要項によると、総合型選抜(国際バカロレア型)の面接では、『複数の面接員による個別面接』『医療人としての適性を総合的に評価』と記載されています。ここでは、出願時の注意点や面接での質問に関して、総合型選抜(国際バカロレア型)で医学部医学科に合格したIB生にインタビューしました。
Q:出願時はどういった書類を提出しましたか?
A:指定の様式に従って志望理由書を作成し、TOEFLのスコアと一緒に提出しました。EEの写しや要約などは求められませんでした。
Q:出願書類はいつ頃から準備しましたか?
A:出願時期が11月試験直前の準備期間と被っていたので、夏休み中に志望理由書を書き、先生に添削してもらいました。9月のMockが終わってからは添削済みの志望理由書を修正する程度にし、11月試験のための勉強時間を確保するようにしました。
Q:『面接』はどういった形式でしたか?どういったことを聞かれましたか?
A:面接は4人の面接官による15分程度の個人面接で、広島大学や医学部の志望理由などを聞かれました。臓器移植についてなど医療倫理を問うような質問もありましたが、変則的な質問は少なく一般的な内容でした。
岡山大学などIB入試を実施する他の国公立大学と比較すると、面接時間は比較的短めで、EEなどの内容に踏み込むこともあまりなく、志望動機など一般的な質問が多い印象です。また、出願書類は20点満点ですが、面接では面接官1人につき25点満点で評価され、4人分の合計100点満点 で合否判定が行われます。面接はA〜Dの4段階評価となっており、Aを25点、Bを20点、Cを5点、Dを0点としてそれぞれ換算されるため、C以下と評価されてしまうと一気に点数が下がってしまいます。変則的な質問が多くないことを踏まえると、志望理由書に書いた内容などをしっかりと口頭で説明できるように準備することが重要です。
最後に
広島大学は以前からIB入試を実施しており、積極的にIB生を受け入れています。特に、出願要件が緩和されたことで志願者数が増加しており、数年前と比較して倍率も高くなっています。一方で、国内の大学、特に国公立の医学部でもIB入試が増加しており、IB生にとっては受験しやすい大学の選択肢が増えています。そのため、Univ-it!を活用して受験可能な大学を探し、様々な可能性を探ってみることをお勧めします。是非、自分の進路に合った大学を見つけてください!
もっと大学入試について質問してみたい方は…
現在、IBを勉強中の高校生の中には
「大学の雰囲気ってどんな感じなんだろう…?」
「入試まであと少ししかないけど、受かるためにはどんな対策をしたらいい?」
「どうやって受ける大学を選べばいいか分からない…!」
といった疑問や悩みを抱えている方も多いと思います。
そんな方におすすめなのがUniv-it!の新機能「Univ-it!トピック」です!
Univ-it!トピックは、IBの勉強・大学進学などの疑問を自由に投稿・コメントできる掲示板です。
実際にIBを経験したUniv-it!のスタッフも、あなたの疑問にお答えします。
ぜひ気軽に質問してみてください!