【2023年度版】IB生におすすめのアメリカの人気大学まとめ!

2024年7月24日

「せっかくIBで英語を使って勉強をしているのだから海外大学で勉強してみたい」

「海外大学に進学はしたいけれどどこの国に進学したらいいのかわからない」

上記のような考えを持ったIB生の皆さんも多いはずです。国内大学でも英語学位プログラムなど英語で学べる大学もありますが、せっかくなら海外大学に進学をチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。そこで今回は海外大学の中でも人気のあるアメリカの大学についてまとめてみました。

アメリカの大学の特徴と魅力

日本で海外留学と聞くとアメリカの大学への進学を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、イギリスやオーストラリアなど他の英語圏の人気留学先と比べてもアメリカの大学数は約4000校とも言われており様々な分野での海外進学を可能にしています。一度は皆さんも耳にしたことがあるハーバード大学などの世界トップレベルのエリート校からコミュニティカレッジと呼ばれる比較的に小規模な大学まで存在しています。

一方で、その数の多さから、実際にアメリカの大学に進学すると思い立ったは良いものの、実際にどのような大学があるのか、どこの大学に進学したら良いのか迷う人も大勢いるはずです。そこで今回は皆さんに種類別に日本人学生の進学先で特に人気の大学をいくつか紹介したいと思います!

アメリカの大学進学をする一つのデメリットとしてはそのコストの高さです。アメリカの大学は他の海外大学進学と比較しても、学費や生活費などが段違いに高くなっています。今回はそんな悩みを解消するアメリカの大学に進学する際に利用できる奨学金も紹介しているので、よかったら参考にしてみてください!

アメリカの大学のシステムですが、4年制の大学がほとんどで、2学期制のセメスター制度を導入している大学と4学期制のクオーター制を導入している大学に主に分けられます。一年目は日本の大学同様一般教養などの科目を学び、2年目以降から自分の専門分野の学習を始めることが多いです。また、今回紹介する大学の中にはリベラルアーツ大学と呼ばれる、専門分野を一つに絞らずに幅広く多くの分野を学ぶ事の出来る教育システムを導入している大学も存在しています。一般的な総合大学、リベラルアーツ大学、そして一つの分野に特化した単科大学なども存在することからアメリカの大学に進学するといっても自分が進みたい分野によって多くの選択肢があることがわかります。

アメリカの大学への出願

アメリカの大学に出願する際にはほとんどの大学に適用されるのがCommon Applicationの制度です。これはイギリスのUCASの制度と似ていて一つの願書を複数の大学で使用することができます。ただ、本記事で紹介する大学の中にはこちらの制度を利用できない大学もあるので、その場合は日本の大学にする際と同様、各大学ごとの募集要項を読み、それにあった提出物などを準備します。

また、IB(国際バカロレア)資格のみでは出願できない大学も多くあることから、アメリカの大学に出願する際は別途SATやACTと呼ばれる資格試験を受験する必要があります。

一般的なアメリカの大学に必要な出願書類は以下のものとなります。

  • 高校の成績(3年間すべて)
  • 先生や校長からの推薦状2通
  • SAT、ACTなどの学力の資格試験
  • TOEFLなどの英語資格試験
  • アプリケーションエッセイ(志望理由書、自己PR)

アメリカの大学に出願する際に大切となってくるのは、SATとACTのスコア、それからアプリケーションエッセイの内容です。スコアは高ければ高いほど好ましく、アプリケーションエッセイでは自分がなぜこの大学に入りたいかはもちろん、課外活動など広い視点から自分を客観的に見つめアピールすることが大切です。

【PR】立命館大学国際関係学部ジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)

立命館大学国際関係学部では、ワシントンD.C.にある名門大学であるアメリカン大学と、共同で1つのカリキュラムを編成し、両大学が共同で1つの学位を授与するジョイント・ディグリー・プログラムを提供しています。入学の時から両大学に所属するため、入学試験も両大学が共同で審査を行います。
ダブルディグリーとは異なる、学部では日本唯一の共同学位プログラムに、ぜひチャレンジしてみませんか?

帰国子女にオススメの立命館大学国際関係学部ジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)3つのポイント
1.アメリカ・京都で2年ずつ学ぶプログラム
立命館大学国際関係学部JDPでは、立命館大学・アメリカン大学が共同開発したカリキュラムを両大学で体系的に学びます。首都ワシントンD.C.にあるアメリカン大学のキャンパスで過ごす2年間と、京都の立命館大学のキャンパスで過ごす2年間を通じて、世界中の人びととのネットワークを築くことが可能です。
2.卒業時には両大学の共同学位を取得
立命館大学国際関係学部JDPを卒業した際には、立命館大学・アメリカン大学両大学連名の学位を手にすることができます。両方の大学の卒業生として、両校のネットワークを活用していくことが可能です。
3.全米でも有数の名門大学で学ぶグローバル国際関係学
立命館大学国際関係学部JDPを共に開講するアメリカン大学は、国際関係学の学部としては全米で最大規模を誇り、学部では全米9位の評価を得ています。そんなアメリカン大学School of International Serviceと立命館大学が、西洋・非西洋それぞれの視点から構築したグローバル国際関係学を学ぶことができます。

このプログラムでは日米で2年間ずつ学びますが、入学から卒業までアメリカン大学と立命館大学の正規学生として所属するため、4年間を通して両大学のリソースを活用できることが大きなメリットです。
このプログラムは、海外大学と国内大学で迷っている帰国生やIB生にとって、海外・国内の両大学に所属できるという新たな選択肢です。ぜひ、公式サイトやイベントなどで、より深くJDPの魅力を知ってください。

アメリカの大学紹介

この記事の冒頭にも書いた通り、アメリカには約4000もの大学があり、様々な種類の大学があります。本記事ではトップ大学が所属しているIVYリーグの大学、日本人留学生に人気なリベラルアーツ大学やUCLAなど人気大学が属するUC系列の大学、MITなどの工科大学、またその他の有名大学を簡単にまとめたいと思います。また、先述の通り、アメリカの大学に進学する際、IBスコアで出願はできるものの、SATなどの別試験のスコアを提出する場合があるのでそのスコアの目安も記載しておきます。是非大学選びの参考にしてみてください。

IVYリーグに属する大学

IVY League とはアメリカの北東部にある8つの私立大学のことを差し、いずれの大学も世界トップクラスの名門大学として有名です。

ブラウン大学(Brown University)

QS世界ランキング2023: 63位
学生数: 約10000人
留学生の割合: 約45%
人気学部: Medicine, Math, Computer Science
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1488

コロンビア大学(Columbia University)

QS世界ランキング2023: 22位
学生数: 約25000人
留学生の割合: 約16%
人気学部: Engineering, Economics, Politics
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1460

コーネル大学 (Cornell University)

QS世界ランキング2023: 20位
学生数: 約23000人
留学生の割合: 約29%
人気学部: Hotel Management, Engineering and Architecture
必要IBスコア: 38(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1390

ダートマス大学(Dartmouth College)

QS世界ランキング2023: 205位
学生数: 約6600人
留学生の割合: 約16%
人気学部: Economics, Political Science and Governement, Engineering
必要IBスコア: 37(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1420

ハーバード大学(Harvard University)

QS世界ランキング2023: 5位
学生数: 約22000人
留学生の割合: 約12%
人気学部: Arts and Humanities
必要IBスコア: 42(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1470

プリンストン大学 (Princeton University)

QS世界ランキング2023: 16位
学生数: 約7700人
留学生の割合: 約30%
人気学部: Computer Science, Business Management, History, Politics
必要IBスコア: 42+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1460

ペンシルベニア大学 (The University of Pennsylvania)

QS世界ランキング2023: 13位
学生数: 約22000人
留学生の割合: 約24%
人気学部: Business
必要IBスコア: 38(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1420

イェール大学 (Yale University)

QS世界ランキング2023: 18位
学生数: 約11000人
留学生の割合: 約22%
人気学部: Engineering, Economics, Politics
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1450

リベラルアーツ大学

先述の通り、一つの専門分野を持たずに、多くの分野に触れて幅広く学ぶことのできる大学がリベラルアーツ大学です。比較的小規模の大学が多く、また入学する際は成績のみならず課外活動などもかなり評価される対象に入ってくるため、どれくらいのIBスコアを取得したら良いかの目安を立てるのが難しい場合もあります。今回はそんなリベラルアーツ大学の中でも人気な大学を3校紹介したいと思います。なお、リベラルアーツ大学は分野が一つに定められていないのでランキングは対象外となっています。

Amherst College

QS世界ランキング2023: N/A
学生数: 約2000人
留学生の割合: 約50%
人気学部: Liberal Arts
必要IBスコア: 33+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1430

Bowdoin College

QS世界ランキング2023: N/A
学生数: 約2000人
留学生の割合: 約2%
人気学部: Liberal Arts
必要IBスコア: N/A
必要SATスコア: 1405

Williams College

QS世界ランキング2023: N/A
学生数: 約2000人
留学生の割合: 約10%
人気学部: Liberal Arts
必要IBスコア: N/A
必要SATスコア: 1480

UC系列校

前述のIVYリーグとは異なり、アメリカの西海岸沿いで人気のある大学群がUC系列の大学です。良く皆さんも耳にすることもあるUCLAを筆頭に他にも高い学力を誇る大学が他にもあるのでぜひ紹介したいと思います。

UCLA (University of California, Los Angels)

QS世界ランキング2023: 44位
学生数: 約45000人
留学生の割合: 約48%
人気学部: Nursing, Computer Science
必要IBスコア: 37+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1370

UCB (University of California Berkley)

QS世界ランキング2023: 27位
学生数: 約40000人
留学生の割合: 約66%
人気学部: Electrical Engineering and Computer Science, Economics, Political Science
必要IBスコア: 37+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1340

UCDavis (University of California, Davis)

QS世界ランキング2023: 102位
学生数: 約34000人
留学生の割合: 約77%
人気学部: Biological and Agricultural Science, Computer Science and Engineering
必要IBスコア: 30+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1260

UCSD (University of California, San Diego)

QS世界ランキング2023: 53位
学生数: 約38000人
留学生の割合: 約65%
人気学部: Social Sciences
必要IBスコア: 30+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1390

工科大学

今回紹介する単科大学は全て理系に特化した工科大学ですが、いずれも世界トップレベルの理系大学となっています。アメリカに進学を考えている方で理系の方は是非チェックしてみてください。

マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)

QS世界ランキング2023: 1位
学生数: 約11000人
留学生の割合: 約17%
人気学部: Computer Science, Engineering
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1520

カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology )

QS世界ランキング2023: 6位
学生数: 約2200人
留学生の割合: 約10%
人気学部: Chemical Engineering, Computer Science
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1520

ジョージア工科大学(Georgia Institute Of Technology )

QS世界ランキング2023: 88位
学生数: 約26000人
留学生の割合: 約24%
人気学部: Computer Science, Engineering
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1400

その他の大学

上記の大学群には入りませんが、その中でも特に有名で世界ランキングも高い大学をいくつかまとめてみました。

スタンフォード大学(Stanford University)

QS世界ランキング2023: 3位
学生数: 約14000人
留学生の割合: 約16%
人気学部: Engineering
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1420

ジョンホプキンズ大学(Johns Hopkins University)

QS世界ランキング2023: 24位
学生数: 約15000人
留学生の割合: 約22%
人気学部: Public Health Studies, International Studies, Biomedical Engineering
必要IBスコア: 37+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1520

ニューヨーク大学(NewYork University)

QS世界ランキング2023: 39位
学生数: 約33000人
留学生の割合: 約46%
人気学部: Visual and Performing Arts, Business, Liberal Arts
必要IBスコア: 37+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1290

デューク大学(Duke University)

QS世界ランキング2023: 50位
学生数: 約15000人
留学生の割合: 約18%
人気学部: Computer Science, Economics
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)
必要SATスコア: 1490

アメリカの大学進学の際に利用できる奨学金紹介

本記事の冒頭でも記述した通り、アメリカの大学に進学する際のデメリットの一つとして上げられるのがその学費の高さです。その学費の高さを考慮して今回はアメリカの大学に進学する際に利用できる奨学金をいくつか紹介したいと思います。是非参考にしてみてください!また、アメリカでは各大学ごとに奨学金もたくさん設けられている場合があるので、そちらのほうも是非受験の際は調べてみてください。

JASSO奨学金

JASSOとは日本学生支援機構の略で、貸与型の奨学金のみならず給付型の奨学金も提供している行政法人です。毎年多くの国内外のIB生から応募があり、大変人気の奨学金となっています。

JASSOの給付型の奨学金は海外大学に進学予定のIB生であれば、必ずと言っていいほど応募します。給付型の奨学金では珍しいことに45人ほどもの学生を毎年選定しており、応募者数も多いですが、合格者数も多い奨学金となっています。選考過程としては、一次審査が書面審査で二次選考が面接となっています。書面では志望理由や、進学予定の大学情報やそこで何を学びたいかなどをはっきりと記す必要があります。又、保護者の収入状況などによっても選考結果が左右されるみたいです。(奨学金を受けられる保護者の収入上限あり)

柳井正財団(給付型)

柳井正財団はユニクロの社長である柳井正さんが立ち上げた財団で毎年、英国と米国の大学進学を対象に奨学金生を募っています。JASSOとは異なり、奨学金の対象となる大学がはっきりとしているので志望校がその対象のIB生には大変魅力的な奨学金となっています。以下が2025年度の奨学金対象大学一覧です。

応募要項 | 柳井正財団 海外奨学金プログラム (yanaitadashi-foundation.or.jp)

また、柳生正財団の奨学金の中でも2種類分かれており、合格した大学のための奨学金を確保する合格型の奨学金と、合格は決まっていないが、学校からの推薦で応募ができる予約型の奨学金があります。どちらも奨学金の内容としては同じですが、出願時期が以下の表の通り異なります。

予約型 毎年7月下旬頃から8月中旬頃まで
合格型 毎年12月中旬頃から1月の下旬頃まで

選考内容としては書類を提出し、一次面接(英語もの受け答えを含む)が行われ、順当に行けば最終面接(英語の受け答え含む)まであるようです。毎年の奨学金生は合格型、予約型合わせて40名ほどとなっており、こちらも大変倍率が高いものとなっています。

※ (2024.7.24 追記)柳生正財団の給付型奨学金制度は、2024年度より奨学金支給額の上限を引き上げました。詳細は応募要項をチェックしましょう!

孫正義育英財団 (給付型)

孫正義育英財団はソフトバンクグループの社長である孫正義さんが運営する財団です。この奨学金は海外大学進学のためのみならず、様々な分野で秀でた学生をサポートする奨学金となっています。毎年45名ほどの奨学金生を輩出しており、IB生には大変魅力的な奨学金です。選考内容としては一次選考(書類審査)、二次選考(面接)、最終選考(応募者によるプレゼンテーション)となっています。書類審査では志望理由に加えてテーマに沿った論文を記述します。

笹川平和記念財団

2022年よりスタートしたのが笹川平和記念財団の奨学金です。笹川平和記念財団は1986年に設立され、国際的な課題解決に向けた調査研究や事業活動を推進しています。そんな笹川平和記念財団の奨学金の定員は50名と多くの学生をぼしゅうしており、また支援金額も全額支給と大変魅力的なないようになっています。前述のJASSOの奨学金のように年収制限等もないので、誰でも応募が可能となっています。ただし、奨学金を支給する対象となる大学が定められています。対象となる大学はこちらからご確認ください。ぜひ今回紹介した大学で適用される場合は併せて応募してみてください!

グルーバンクロフト奨学金(リベラルアーツ)

今回の記事でも紹介した、リベラルアーツに特化した大学に進学をしたい場合に利用できるのがグルーバンクロフト奨学金です。この奨学金はリベラルアーツ大学のみに適用される奨学金で、毎年一名に上限8万ドルまでの奨学金の給付を行っています。また、上記の奨学金以外にも、本法人が定めたリベラルアーツカレッジの提携校に進学する場合は学費の全額免除の奨学金への推薦、そして2万ドルの給付が各大学ごとに一名行われます。他にも奨学金プログラムと提携している大学ごとに奨学金があったりもするので気になる方はこちらからぜひチェックしてみてください!

その他の奨学金について知りたい方は是非以下の記事も併せてお読みください!

関連記事:【2022年版】IB生おすすめ!海外大学進学の際に利用できる奨学金紹介

最後に

今回はアメリカの大学をいくつか紹介しましたがいかがだったでしょうか?アメリカには今回紹介した大学の他にも優秀な大学がいくつもあるので、興味のある方は是非調べてみてください!また、もちろん今回紹介した大学はどれも、海外大学進学を希望する皆さんにとってはどれも魅力あふれる大学なのでぜひ進路選びの参考にしてみてください!

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