【2023年度版】IB生におすすめのイギリスの人気大学8選!

2024年7月24日

「せっかくIBで英語を使って勉強をしているのだから海外大学で勉強してみたい」

「海外大学に進学はしたいけれど何処の国に進学したらいいのかわからない」

上記のような考えを持ったIB生の皆さんも多いはずです。国内大学でも英語学位プログラムなど英語で学べる大学もありますが、せっかくなら海外大学への進学をチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。そこで今回は海外大学の中でも人気のあるイギリスの大学についてまとめてみました!

イギリスの大学の特徴と魅力

アメリカ、オーストラリアなどと並び、イギリスは海外進学する日本人学生に最も人気な国の一つです。公用語が英語であることや、国際的な社会など日本人留学生には暮らしやすい環境が整っていると言えるでしょう。また、各大学のレベルも非常に高く、世界ランキングでは毎回上位にランクインしている大学が非常に多いのも印象的です。オックスフォード、ケンブリッジ大学を筆頭に、高い水準で自分の専門分野を突き詰めて勉強することができます。

イギリスの大学のシステムの特徴としては、大学は主に3年制で、Honored Degreeと呼ばれるさらに学術分野を深く学ぶことができるプログラムなどは4年制を設けている大学もあります。日本の大学のように一般教養などはなく、入学した瞬間から自分の専門分野について学習を始めることができるのも特徴の一つです。

イギリスの大学に進学する際のデメリットの一つとしてあげられるのが、その生活費と学費の高さです。ただ、大学ごとの奨学金や本記事の最後でも紹介する団体の奨学金などを利用することで進学しやすくなる場合があるので是非読んでみてください。

イギリスの大学の出願方法

イギリスの大学への出願はUCASという出願プラットフォーム上で行われます。このプラットフォームでは一度に5コースまで出願できるので、(医学部、歯学部、獣医学部は4コースまで)様々な大学に一度に出願することができるので大変便利になっています。UCASでは基本的に以下の書類の提出が必須となっています。

  • 志望理由書
  • 学校の先生からの推薦状
  • IELTS等の英語資格試験
  • 成績
  • 卒業証明書

以下はイギリスの大学の2022-2023年度の出願時期の簡易表です。(毎年出願時期は多少前後することがあります。ご了承ください。)

イギリスの大学紹介

上記のことを踏まえてイギリスの人気大学を今回は8つ紹介したいと思います!

ケンブリッジ大学 (Cambridge University)

QS世界ランキング2023: 2位
学生数: 約20000人
留学生の割合: 約40%
人気学部: Arts and Humanities
必要IBスコア: 40-42+(学部によって異なります)

数ある高いレベルのイギリスの大学でトップに君臨するのがケンブリッジ大学です。そのレベルの高さからみなさんも一度は耳にしたことはあることでしょう。また、「オックスブリッジ」などとも言われるように、オックスフォード大学と長年トップの座を争っています。人気学部のArts and Humanities のみならず、Biology やMathematics など他の分野でも世界最高峰の教育を受けることができます。世界2位の大学ですので、入学する要件はかなり厳しいですが、チャレンジする価値のある大学です!

オックスフォード大学 (Oxford University)

QS世界ランキング2023: 4位
学生数: 約22000人
留学生の割合: 約30%
人気学部: Arts and Humanities 
必要IBスコア: 38~40 +(学部によって異なります)

ケンブリッジ大学と同様、世界トップレベルの教育を誇るのがオックスフォード大学です。こちらの大学も海外進学を考えている人ならば一度は耳にしたことはあるでしょう。特にArts and Humanities の分野では世界1位の評価を受けており、その他の学部でも世界トップの評価を多々受けています。また、歴史と伝統のある大学でもあり、既存の大学では世界で3番目に古く、英語圏の大学では世界最古の大学でもあります。入学する条件は高く、狭き門にはなりますが、是非チャレンジしてみてください。

インペリアルカレッジロンドン (Imperial College London)

QS世界ランキング2023: 6位
学生数: 約20000人
留学生の割合: 約50%
人気学部: Engineering, Medicine など理系科目
必要IBスコア: 38~40+(学部によって異なります)

オックスブリッジの次に世界ランキングが高いのがインペリアルカレッジロンドンです。他の2大学とは異なり、首都で多文化溢れるロンドンの街にキャンパスがあり多様性溢れる大学となっています。また、理工系の大学なことから、理系のレベルがイギリス国内のみならず世界でも最高峰です。医学系、Engineering 系の学科などで学びたい方には最高の環境となっています。こちらもかなり入学条件が高いですが、チャレンジしてみる価値はあると思います!

ユニヴァーシティカレッジロンドン(University College London)

QS世界ランキング2023: 8位
学生数: 約40000人
留学生の割合: 約50%
人気学部: Arts and Humanities, Medicine 
必要IBスコア: 40+(学部によって異なります)

前述のインペリアルカレッジロンドンと同じく、ロンドンにメインキャンパスがあるのがUCLです。こちらの大学も世界的に見てもかなりの名門大学で、広い分野での教育レベルの高さに定評があります。また、他のロンドンにある大学に比べ学生数や外国人留学生も多いことから、毎年多くの日本人学生も進学しています。理系の医学系や工学系の学科はもちろん、Arts and Humanities の分野においても世界5位との評価を受けています。多様なバックグラウンドに囲まれるなかで大学生活を高いレベルでお送りたいという方にはお勧めできる大学です。

エディンバラ大学(Univeristy of Edinburgh)

QS世界ランキング2023: 15位
学生数: 約33000人
留学生の割合: 約57%
人気学部: MBA, Veterinary Medicine, Engineering
必要IBスコア: 37+(学部によって異なります)

英国、スコットランドの首都エディンバラに位置する総合大学で、英国内では3番目に古い歴史と伝統のある大学になっています。また、イギリス国内最高峰の研究機関や大学が所属するラッセルグループの一員であり、スコットランドではエディンバラ大学のほかにグラスゴー大学のみが選出されています。イギリスのロンドンなどの大都会とは異なり、ユネスコ世界遺産に登録されている歴史のある旧市街などもあり、また違った雰囲気で高いレベルの教育を受けることが可能です。

マンチェスター大学(University of Manchester)

QS世界ランキング2023: 28位
学生数: 約40000人
留学生の割合: 約55%
人気学部: Engineering, Computer Science
必要IBスコア: 35+(学部によって異なります)

首都ロンドンからはやや離れますが、25人ものノーベル賞受賞者を輩出していることで知られている名門大学です。マンチェスター大学の前身がマンチェスター工科大学のため、理系の科目、特にComputer Science やEngineering などの学部に定評があります。また、学校の規模も他大学に比べても多く、毎年UCASでも非常に多くの学生が受験をする人気大学となっております。留学生の割合も多く、是非国際的な環境で高いレベルの教育を受けたい方にはおすすめの大学です。

キングスカレッジロンドン(King’s College London)

QS世界ランキング2023: 37位
学生数: 約33000人
留学生の割合: 約55%
人気学部: 国際関係学、社会学
必要IBスコア: 35+(学部によって異なります)

前述の4大学と共に。ゴールデントライアングルと呼ばれる英国版のIVYリーグにも属している名門大学です。キャンパスはロンドン市内にあり、多様性あふれる大学です。また、フローレンスナイチンゲールが世界初の看護学校を設立したことで、医学系や歯学系の学科は特に人気があります。また、社会学や国際関係学の分野でも大変高い評価を受けています。世界で唯一戦争学部があることでも知られており、幅広い分野を高いレベルで学ぶことができます。

ロンドンスクールオブエコノミックス(London School of Economics and Political Science)

QS世界ランキング2023: 56位
学生数: 約12000人
留学生の割合: 約36%
人気学部: 経済学部
必要IBスコア: 37-38+(学部によって異なります)

経済学や社会学などの社会科学系の学問に特化している大学です。特に経済学に定評があり、全19人ノーベル賞受賞者のうち13人がノーベル経済学賞受賞者で、この分野では世界一位の呼び声も高いです。また、社会科学の分野でも世界2位の評価を受けており、とても高いレベルで教育を受けられます。経済学や、社会学などを学びたいと思っている方には特にお勧めできる大学となっています。

イギリスの大学で使える奨学金紹介

本記事の冒頭でも記述した通り、イギリスの大学に進学する際のデメリットの一つとして上げられるのがその学費の高さです。その学費の高さを考慮して今回はイギリスの大学に進学する際に利用できる奨学金をいくつか紹介したいと思います。是非参考にしてみてください!また、各大学ごとにも奨学金も設けられている場合があるので、そちらのほうも是非受験の際は調べてみてください。

JASSO給付型(学部学位取得型)

JASSOとは日本学生支援機構の略で、貸与型の奨学金のみならず給付型の奨学金も提供している行政法人です。毎年多くの国内外のIB生から応募があり、大変人気の奨学金となっています。

JASSOの給付型の奨学金は海外大学に進学予定のIB生であれば、必ずと言っていいほど応募します。給付型の奨学金では珍しいことに45人ほどもの学生を毎年選定しており、応募者数も多いですが、合格者数も多い奨学金となっています。選考過程としては、一次審査が書面審査で二次選考が面接となっています。書面では志望理由や、進学予定の大学情報やそこで何を学びたいかなどをはっきりと記す必要があります。又、保護者の収入状況などによっても選考結果が左右されるみたいです。(奨学金を受けられる保護者の収入上限あり)

柳井正財団(給付型)

柳井正財団はユニクロの社長である柳井正さんが立ち上げた財団で毎年、英国と米国の大学進学を対象に奨学金生を募っています。JASSOとは異なり、奨学金の対象となる大学がはっきりとしているので志望校がその対象のIB生には大変魅力的な奨学金となっています。以下が2025年度の奨学金対象大学一覧です。

応募要項 | 柳井正財団 海外奨学金プログラム (yanaitadashi-foundation.or.jp)

また、柳生正財団の奨学金の中でも2種類分かれており、合格した大学のための奨学金を確保する合格型の奨学金と、合格は決まっていないが、学校からの推薦で応募ができる予約型の奨学金があります。どちらも奨学金の内容としては同じですが、出願時期が以下の表の通り異なります。

予約型 毎年7月下旬頃から8月中旬頃まで
合格型 毎年12月中旬頃から1月の下旬頃まで

選考内容としては書類を提出し、一次面接(英語もの受け答えを含む)が行われ、順当に行けば最終面接(英語の受け答え含む)まであるようです。毎年の奨学金生は合格型、予約型合わせて40名ほどとなっており、こちらも大変倍率が高いものとなっています。

※ (2024.7.24 追記)柳生正財団の給付型奨学金制度は、2024年度より奨学金支給額の上限を引き上げました。詳細は応募要項をチェックしましょう!

孫正義育英財団 (給付型)

孫正義育英財団はソフトバンクグループの社長である孫正義さんが運営する財団です。この奨学金は海外大学進学のためのみならず、様々な分野で秀でた学生をサポートする奨学金となっています。毎年45名ほどの奨学金生を輩出しており、IB生には大変魅力的な奨学金です。選考内容としては一次選考(書類審査)、二次選考(面接)、最終選考(応募者によるプレゼンテーション)となっています。書類審査では志望理由に加えてテーマに沿った論文を記述します。

笹川平和記念財団

2022年よりスタートしたのが笹川平和記念財団の奨学金です。笹川平和記念財団は1986年に設立され、国際的な課題解決に向けた調査研究や事業活動を推進しています。そんな笹川平和記念財団の奨学金の定員は50名と多くの学生をぼしゅうしており、また支援金額も全額支給と大変魅力的なないようになっています。前述のJASSOの奨学金のように年収制限等もないので、誰でも応募が可能となっています。ただし、奨学金を支給する対象となる大学が定められています。対象となる大学はこちらからご確認ください。イギリスの大学に関しては本記事で紹介しているどの大学も奨学金の支給対象となっています。ぜひ今回紹介した大学を受験をする際は併せて応募してみてください!

その他の奨学金について知りたい方は是非以下の記事も併せてお読みください!

関連記事:【2022年版】IB生おすすめ!海外大学進学の際に利用できる奨学金紹介!

まとめ

今回はイギリスの人気大学を紹介しましたがいかがだったでしょうか?海外大学進学を希望する皆さんにとってはどれも魅力あふれる大学なのでぜひ進路選びの参考にしてみてください!

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