United International Business Schoolとはどんな学校?
United International Business School(以下、UIBS)は一般的な4年生大学とは異なり、MBAや公共政策大学院などの専門職大学院のように、より実践的な教育に焦点を当てた大学です。UIBSでは、生徒の希望に沿う柔軟性と人種や文化の多様性を重視しており、本部のあるチューリッヒを含む5つのキャンパスと3つのサテライトキャンパスがヨーロッパにあります。2011年には東京の大手町にもサテライトキャンパスを開設し、学生を受け入れています。
UIBSの大学院プログラムであるMBAは、2019年のQS世界ランキングで、top200に入り、ヨーロッパの中ではtop60に入りました。このように、UIBSはビジネスやマネジメントの分野において年々評価を高めている学校です。そして、そのMBAの授業スタイルや考え方、システムを学部用にアレンジしたカリキュラムがこれから紹介するUIBSの学士課程になります。
UIBSの特徴
柔軟な学習プログラム
アメリカの高等教育システムに基づき、生徒は自分の興味や将来的な目標、各プログラムの必須要件に従いながら柔軟に授業を選ぶことができます。2014年からは姉妹校としてEuropean College for Liberal Studies(以下、ECLS)を開校し、リベラルアーツ教育にも力を入れています。そのため、コミュニケーションや国際関係学など、生徒の興味によってはビジネス以外の分野を専攻して学位を取得したり、副専攻として学ぶこともできます。
多様な学習スタイル
全てのキャンパスがクウォーター制を採用しており、生徒の状況や希望に応じて柔軟に入学時期や卒業時期を選ぶことができます。日本の高校を卒業してから海外の大学に進学する場合や、海外の高校やインターナショナルスクールを卒業して日本の大学に通う場合、アカデミックイヤーの違いから卒業と入学の間にギャップ期間が生まれますが、UIBSの場合は入学時期を選ぶことができるため、このようなギャップ期間が生まれることがなく、スムーズに次のステップに進むことができます。
キャンパス間の自由な移動
UIBSは東京のサテライトキャンパスの他に、ヨーロッパに5つのキャンパス(チューリッヒ、アントワープ、バルセロナ、ブリュッセル、マドリード)と3つのサテライトキャンパス(アムステルダム、ジュネーブ、ミラノ)があり、自由に学ぶ場所を選ぶことができます。そして、全てのキャンパスが同じスケジュールとカリキュラムで運営されているため、どのキャンパスでも同じような教育を受けることができます。別なキャンパスに移る場合も、アカデミックイヤーの違いに伴うギャップ期間の影響を受ける心配もありません。
グローバルな環境
85カ国以上の国と地域から生徒と教員が集まっており、特定の国への大きな偏りもありません。そのため、多様な文化や考え方の違いを互いに尊重しながら、本当の意味でグローバルな環境で学ぶことができます。また、キャンパスを移動することにより、国による文化の違いも肌で感じることができます。
ハイレベルな教員
ただ理論の勉強をするだけでなく、経験豊富な教員がケーススタディなどを通して理論と現実世界の橋渡しをするため、大学で学んだことを実際に応用することができる人材を育成しています。東京のサテライトキャンパスでも、海外の教員が映像授業で指導するわけではなく、国内の有名大学などから実践的な教育ができる教員を招聘し、海外のキャンパスで受ける授業と遜色ないレベルで指導を受けることができます。また、東京を含む全てのキャンパスの授業は英語で行われます。
インタラクティブな授業風景
最大でも30人の少人数制授業なので、教授と生徒、生徒同士の距離が近く、インタラクティブな授業が進められます。こういった授業を通して、多様な文化や考え方の違いに触れ、その中で真のグローバルリーダーとして活躍するために必要なことを学ぶことができます。長期休暇にはインターンシップなどを通して実践的な経験も積み、卒業後は有名企業に就職していく学生もいます。
UIBSの学位について
UIBSの学位と卒業後の進路
一般的な4年制大学のカリキュラムをacademically oriented study program、UIBSのような大学のカリキュラムをprofessionally oriented study programとすると、卒業して得られる学位はどちらも学士(Bachelor)のため、どちらのタイプの大学を卒業しても民間企業への就職には大きな違いはありません。そのため、卒業生の進路はそれぞれの志望業界や考え方にもよりますが、スタートアップから有名企業まで様々です。また、卒業後の進路は就職だけでなく、UIBSの協定校など、ビジネス分野で実践的なカリキュラムを採用している大学院に進学する学生もいます。
アカデミックな進路希望や公的機関への就職
UIBSなどのprofessionally oriented study programの学位では、公的機関や一般的な大学院への出願資格として認められない可能性があります。そのため、よりアカデミックな分野で専門性を高めたい学生や公的機関への就職を考えている学生に対しては、協定校であるMetropolitan College of New York(以下、MCBY)やDublin Business School(以下、DBS)からも学位を取得することを勧めています。例えば、アメリカへの進学や就職を考えており、UIBSの学位では卒業資格として認められない可能性がある場合、UIBSでの卒業に必要な単位を3年間で取得し、4年目の1年間をMCNYで過ごすことで、UIBSの学位に加えてアメリカで学位として広く認められているMCNYの学位も取得することができます。また、ヨーロッパでの進学や就職を考える場合も同様で、DBSで必要単位数と卒業要件を満たすことで、UIBSとDBSの両方の学位を取得することができます。そして、協定校で学ぶということは、進学や公的機関の就職のためにMCNYやDBSの学位を取得するだけでなく、アメリカやアイルランドといったUIBSのキャンパスがない国に留学する機会にもなります。
学生の方へのメッセージ
多くの学生は大学卒業後、民間企業に就職し、ビジネスの場に足を踏み入れます。そのため、大学生のときに経験豊富な教員から理論と実践の両方をバランスよく学び、学んだことを現実社会で応用することができるような教育を受けた人材は貴重です。そういった意味で、将来ビジネスマンとして働きたい人はもちろん、将来の明確な目標がまだ定まっていない人などにとっても、ビジネスやマネジメントについて実践的な学びを経験しておくことはメリットが大きいと考えています。
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日本でも実践的なカリキュラムを組む大学や学部は注目されていますが、 UIBSも同じようなカリキュラムで、尚且つグローバルな環境で学ぶことができます。複数のキャンパスから自由に留学先を選ぶことができ、入学時期や卒業時期、専攻までも自由に選ぶことができるため、あらゆる面で柔軟性に富んだプログラムと言えます。
ビジネスに興味がある学生はもちろん、特定の分野に対する興味はないけどグローバルな環境で学びたい、大学はヨーロッパの大学に行きたい、といったIB生にとっては面白い選択肢なのではないでしょうか。