IB生も受験可能!東大の英語学位プログラムPEAKの2025年度入試情報

IB受験で東京大学に入りたい、と考えているIB生の皆さん!
今回は東大の英語学位プログラム”PEAK”(Programs in English at Komaba)の学部の魅力や入試情報の詳細を紹介します。2025年度の出願が始まりました。お子さんの出願を考えている保御者の方も必読です!

PEAKは教養学部附属の英語コースで、International Program on Japan in East Asia(国際日本研究コース)という文系よりの専攻とInternational Program on Environmental Sciences(国際環境学コース)という理系よりの専攻の二つに分かれています。

  • 小学生から高校生のほとんどを日本語以外の言語で学習した人
  • IBで40点以上取れる人
  • 東アジア研究や日本の国際関係、文化に興味がある人(国際日本研究コース)
  • 環境問題に強い関心がある人(国際環境学コース)

東大PEAKってどんな学部?

PEAKは東京大学で英語で学ぶ4年間プログラムの総称です。
一般の東大生ができる進学振り分けはPEAKの学生は対象外です。
それぞれのコースの詳しい内容、受講できる科目などはこちらからご覧になれます。

東大PEAKの特徴

  • 英語学位プログラム
    日本語コースを除いて、PEAKのカリキュラムは全て英語で行われます。
  • 国際的視野の育成
    多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるため、異文化理解、多様な価値観に触れ、視野を広げる経験ができます。また、国際経験や留学のためのプログラムが豊富です。留学のプログラムの一覧はこちらから見れます。
  • 質の高いリベラルアーツ教育
    1〜2年生は「国際教養コース」を学び、3年生からコースごとに専門的に学びます。そうすることで最初の2年間で専門分野だけでなく、幅広い知識基盤を身につけることができます。
  • 優秀な人材が集まる東大ネットワーク
    東京大学のリソースを活用し、国内外の研究者、学生とつながることができます。

International Program on Japan in East Asia (国際日本研究コース)

日本と東アジア地域の歴史、文化、社会を多角的に理解することを目指します。国際機関、国家/地域政府、企業、マスメディア、国際非政府組織 (INGO) の原動力として重要な資質である、批判的分析、革新的思考、国際コミュニケーションが身につきます。国際/国内公共サービス、多国籍企業、ジャーナリズム、国際 NGO、教育など、さまざまな専門分野での就職が可能です。また、英語で修士号、博士号を取得できる大学院プログラム Graduate Program on Global Society (GSP) に進学できます。

International Program on Environmental Sciences (国際環境学コース)

環境問題に対して科学的・学際的なアプローチを学ぶことを目指します。環境問題に総合的に取り組む能力が身につきます。環境問題に関する助言や解決策や政策の策定能力を必要とする幅広い職業に就くことができます。卒業後は産業分野、研究分野、資源管理キャリアなどに進むことができます。特に、環境学コースには関連するGraduate Programs in Environmental Sciences というプログラムがあるため卒業後に修士、博士レベルでの学びを続けられます。

東大PEAK入試情報

この記事では現時点(2024年11月)で公式に発表されている情報をもとに説明します。現在、2025年度入学の情報が公開されました。最新情報はその都度、東京大学PEAKの入試公式サイトから確認してください。2026年度の情報はこちらからご覧になれます。

PEAK入試の基本的な概要

学部
プログラム名
教養学部
英語コースPEAK
キャンパス 駒場キャンパス
入試名 学部英語コース特別選考(PEAK)
出願資格 IBの総合点が40点以上の者(6科目総合で38点以上且つTOKとEEの総合点が2以上であること)

12年間のうち9年間は日本語以外の言語で教育を受けた且つ中等教育(中学と高校)の6年間のうち少なくとも5年間は日本語以外の言語で教育を受けた者

IB科目条件 国際環境学コースの場合理系科目に追加の条件があります。
選抜方法 一次選考:書類審査(推薦書、エッセイ、高校の成績など)
二次選考:インタビュー(オンライン)、数学試験(国際環境学コースのみ)
定員 約60名
入学時期 9月
学費 受験料:¥5,000
入学費:¥282,000
年間の学費:¥535,800
奨学金 PEAKの奨学金制度
東京大学奨学金:最大10名
募集要項 募集要項はこちらからガイドラインをダウンロードできます

特にチェックして欲しいポイントは出願資格です。この入試は、小学生から高校生までの12年間のほとんどを日本語以外の言語で勉強した人のみ対象となります。さらに国際環境学コースにはIBの科目指定があります。詳しくは公式サイトの募集要項で確認できます。

東京大学

プログラム:
PEAK

PEAK出願日程と締め切り(2025年度)

11月12日 – 12月10日 出願期間(書類提出、エッセイあり)
2025年1月 一次選考
1月下旬 一次選考の結果発表(応募者には、2025 年1月下旬に第2次選考に呼ばれるかどうかが通知される)
2月から3月上旬 二次選考(面接、書面回答あり)
国際環境学コース受験者には数学の簡易テスト
3月28日 結果発表
5月7日 入学の決定

PEAKに出願する方法

出願手続きはオンライン(PEAKオンライン申請システム”OAS”)で行えます。出願期間は2024年11月12日から12月10日までです。詳しい情報は公式ホームページで確認できます。

PEAKの出願に必要な書類、提出物

  • 2つの推薦書
    • 推薦者の情報も提出する必要がある
    • 科目推薦(国際日本研究コースなら社会科学または人文科学の先生から、国際環境学コースなら数学、物理学、化学、生物学などの科学関連分野の先生から)と一般推薦
  • エッセイ(500〜600字)
  • 成績証明書(少なくとも過去3年間で取得したすべての成績)
  • IBスコア(または予測スコア)
  • 英語能力テストのスコア(該当する場合)
  • 卒業証書
  • 学校のプロフィール(該当する場合)
  • その他の業績の証拠書類(該当する場合)
  • 支払いの領収書(受験料の支払い締め切りは出願締め切りと同じです)

提出書類は原則、英語で書かれたものが必要です。日本語や他の言語の書類は英語に翻訳されたものとオリジナルの両方を提出する必要があります。詳細は募集要項とこちらから確認できます。

PEAKの奨学金制度

PEAKには、いくつかの奨学金制度があります。原則として、全ての奨学金は合格者に大学への入学通知の際に提供されます。奨学金受給者の選考は、入試の選考プロセスに基づいているため、別途申請する必要はありませんPEAKの奨学金の詳しい情報はこちらから確認できます。
東京大学独自他の奨学金や民間団体、地方公共団体の奨学金案内はこちらから確認できます。こちらは別途申請をする必要があります

PEAK入試の難易度

現在東京大学のウェブサイトで発表されている入学統計を見ると、ここ数年の倍率は上昇傾向にあり、PEAKへの入学難易度は年々上がっているといえます。また、国際日本研究コースの方が国際環境学コースよりも応募者が多く、難易度が高いようです。
2020年から2024年の倍率は以下のようでした。

国際日本研究コース 国際環境学コース
2020 4.39 3.48
2021 4.37 3.56
2022 4.46 3.15
2023 5.22 4.04
2024 5.61 4.61

最後に

今回は東大の、英語で教養学部を学べるPEAKの2025年度最新情報を紹介しました。Univ-it!では引き続きIBを使ってアプライできる国内トップ大学の英語学位ディプロマを紹介していくのでお見逃しなく!