IB生に大人気!早稲田大学英語学位プログラムとは?
「海外大学に進学して英語で理系科目を学びたいと思っていたが、新型コロナウィルスの影響もありなかなか海外大学進学は難しい。。。」
「国内大学でも英語で理系科目を学びたい。。。」
上記のような悩みを抱えているIB生は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、国内大学でも一流の理系教育が英語で受けられる早稲田大学英語学位プログラム入試について紹介したいと思います。
早稲田大学は言わずと知れた国内屈指の私立大学で、毎年多くのIB生が受験している人気大学の一つでもあります。また、早稲田大学の理系分野は日本国内でもトップレベルを誇っています。本記事では、そんな早稲田大学の理系分野で英語で学習できる英語学位プログラム入試を、実際に在学しているYさんの受験時の体験談なども交えつつ皆さんに紹介したいと思います!
早稲田大学英語学位プログラムとは?
早稲田大学は東京都新宿区に位置する私立大学です。早稲田大学の英語学位プログラムは、2010年9月より、グローバルに世界に貢献できる人材を育成するために設立されました。先進理工学部、基幹理工学部、創造理工学部の3つの理系学部の教育を全て英語で受けることができます。このプログラムの最大の魅力は日本国内にいながらも高いレベルの英語教育を理系科目で受けれる点です。IB教育を通して英語で学んで来た皆さんにとっては大変価値のあるコースだと考えられます。
2022年度入試までは一条校生を対象とした4月入学入試がありましたが、残念ながら廃止となってしまいました。来年度からは、基幹理工学部と創造理工学部を対象とした9月入学の英語学位プログラム入試にチャレンジすることができます。(出願資格の詳細は次のセクションをご覧ください)
出願資格
2023年度入試から4月入学の英語学位プログラムの中止をうけ、本入試の出願資格がより、国内インターや海外からの帰国子女を対象としたものになりました。しかし、募集要項では以下のように述べられていることから、IBを取得した国内一条校生も出願資格があるものと考えられます。
“You have obtained or are expected to obtain one of the following qualifications: International Baccalaureate Diploma, Abitur, Or General Certificate of Education Advanced Level. “
訳:以下の資格を取得済み、もしくは取得予定の者:国際バカロレア、アビトゥア、GCE A レベル。
このように国内一条校で国際バカロレアを取得した生徒も9月入学の入試の出願が可能になっています。
入試の概要および流れ
英語学位プログラムの特色として挙げられるのが、難関大学の理系入試にも関わらず、筆記試験が課されていない点です。この入試は書類選考(Document Screening) と個人面接(Interview) で構成されています。以前までは4月入試の際に数学的思考を問う筆記試験がありましたが、4月入試の廃止に伴いこちらも廃止になるようです。主な入試の流れは以下のようになってます。(2023年度入試)
出願手続(インターネット出願)
この期間内に定められた出願書類を早稲田大学のオンライン出願システムに提出しなければなりません。主なものとしては以下のものがあげられます。
- 卒業証明書(卒業見込み証明書)
- 成績証明書
- 国際バカロレア(以下IBDP)のスコア
- 英語資格試験※
- エッセイ(志望理由書)
- 推薦書
※英語資格試験は英語でIBDP資格を取得している場合は提出が不要です。
IBDPのスコア提示の際、本英語学位プログラムに応募する場合は以下の科目を選択していなければなりません。
HL, SL のどちらかで選択すべき科目 | Chemistry, Physics, Mathematics |
一次試験(書類選考)
書類選考では以下の書類が審査の対象となります。
- IBDPのスコア
- 成績証明書
- 志望理由書
- 推薦書
この入試にはIBDPのスコアに条件はありませんが、他の出願者と差をつけるためにもできる限り高い点数で出願するのがベストと言えるでしょう。また、志望理由書も他者と差をつける判断材料となるのでしっかりと書くことが大切になってきます。
二次試験(面接)
一次試験の合格者は2つの部類に分けることができます。一つ目はUnconditional Offer、もう一つはConditional Offer です。Unconditional Offer は直訳で無条件合格ということになり、一次試験の書類のみで大学への合格が確約された形となります。Conditional Offerは条件付き合格となり、この場合は二次試験の面接の結果次第で合格が決まります。
今回インタビューした早稲田大学基幹理工学部に在籍しているYさんの体験談をもとに面接の形態を紹介したいと思います。(なお、試験の内容は毎年変わる可能性があります。ご注意ください。)
- 面接は受験者一人に対して面接官2名で行われた
- 使用言語は英語
- 質問内容としては、この学部を選んだ志望理由や将来どのようなことに興味があるのかなど、基礎的な質問が10分程続いた
- しかし、他学部では面接中に問題などを解かされる場合もあった。
このように、面接の内容は受験する学部にもよるようです。ですが、志望理由や将来何がしたいかなどの基礎的な質問にはしっかりと回答をあらかじめ考えておきましょう。
試験対策
本入試では筆記試験がないことから、具体的な試験対策はあまりありません。しかし、一方で筆記試験がないからこそ書類や面接のないようが重要にもなってきます。書類の場合は先ほども書いた通り、志望理由書とIBDPスコアを上げることが一番の試験対策になりそうです。面接試験の場合、今回インタビューしたYさんは、想定質問を自分で考えそれに対する回答をあらかじめ準備していたそうです。Yさんが実践していた対策としては以下のものがあげられます。
- 高校の時にやっていた活動のまとめ
- 自分の性格を分析(長所、短所など)
- 志望理由と学校に入ってから何がしたいか
- 将来やりたいこと
上記のことは、対策の一例にすぎませんが、ぜひ実践してみましょう。
また、学校の先生などに模擬面接を何度か行ってもらい、実際に受け答えをする練習もしていました。面接は想定外の質問が来ることもあるので、模擬面接はとても効果的な対策方法かと思われます。
IB試験との両立
先ほどの入試の流れを見ていただくとわかる通り、通常の国内一条校などでIBを履修している方は、この入試の頃にはIBの本試験は終わっているので入試に集中することができます。一方で、国内インターや海外インターなどから受験を希望する場合は、IBDPの本試験が5月にあるため、IBの勉強と入試の勉強との両立が必要となってきます。書類の出願の段階ではIBDP本試験までは日数があるのでしっかりと準備ができそうです。一方で面接の期間はIBのMOCK試験と被ってしまう場合もあるため、IBの学習の合間に模擬面接などの対策はするべきです。
入学後の様子
実際に入学したYさんに入学後の様子について少しお尋ねしました。
Q:IBで培った力はどう生かせていますか?
A: IBの頃からEEやIAを通して長いエッセイなどを書きなれていたおかげで、課題の実験レポートなどを書く際に気負わなくて済みました。また、課題の量が多い時など、IBで培ったタイムマネジメントスキルを生かすことができました。化学や物理などの専門知識をIBの時に英語で勉強していたため、大学に入ってからも躊躇することなく授業を受けることができました。
Q:この英語学位プログラムの魅力を教えてください。
A:IBを通して英語で勉強している分、大学に入ってからの勉強もスムーズにすることができます。また、国際性が問われる世の中になってきているため、自国に住みながら英語で勉強できるという大きな魅力もあります。
最後に
今回は早稲田大学の英語学位プログラム入試についてご紹介しました。9月入学のみというデメリットはありますが、筆記試験がない点や、場合によっては書類審査のみで合格できることから大変受験しやすい入試となっています。また、国内でも珍しく理系科目を英語で勉強することができるプログラムとなっているので興味がある方はぜひ見てみてください!
早稲田大学
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