IBの学習についていけない? 2年間を楽しんで学ぶための秘訣!
IBは一般的なカリキュラムに比べて、難しくて忙しいという声もあり、 「IBについていけない」と感じたり、不安に思う人も少なくありません。しかし、自分に合った学習方法のもと勉強を進めていければ、2年間のIB生活を楽しんで過ごせるでしょう。今回は、IBの学習における具体的なつまづきポイントと、それに対する改善策について詳しく解説します。
ついていけないポイント1: 時間管理が難しい
IBは一般的なカリキュラムに比べて課題やタスクが多く、時間管理に苦労する生徒が多いです。授業の予習・復習に加えてこうした課題の提出をこなす必要があり、やるべきことが山積みになってしまいがちです。
また、大学受験や課外活動との両立に苦戦する生徒は多く、そういった面で壁にぶつかる生徒も多いと言えます。日本国内の大学を受験する場合は、IBの最終試験対策と受験対策を並行して行う必要があり、タイトなスケジュールとなります。
改善策1: 自己管理スキルを磨く
適切な時間管理を行うためには、IBが定めるATLスキル (Approach To Learnig スキル) の一つである自己管理スキルを磨くことが大切です。自分はどの時間帯に最も集中できるか、どのタスクがどのくらいの時間を要するか等自分のことを深く知ったうえで、計画的に学習に臨みましょう。
課題が課された際は、締め切り直前まで後回しするのではなく、時間に余裕をもって取り組むことが出来れば、追い込まれることなく学習を進めることが出来ます。日々の学習から、自分の中で計画を立てて取り組む癖を付けることが重要です。
改善策2: Trello等を用いてタスク管理する
日々やるべきこと、考えることの多いIB生は、頭の中ではタスクを管理しきれなくなってしまいます。そのため、現在抱えているタスクを可視化させ、より計画的に学習を進めることが大切です。
TrelloやNotionといったタスク管理ツールを利用することで、どのタスクをいつまでに取り組まなければならないか、どのタスクが進行中かを視覚的に整理することができます。大きな課題の場合には、タスクを小分けにして管理することも効果的です。
改善策3: 課題に優先順位付ける
タスク管理をする際には、優先順位を付けることも重要です。IBの課題は各科目様々な種類のものが課されるため、全てを一度にこなすことは難しいです。自分の中で優先度と重要度を設定してタスクを分類し、今の自分が最も取り組むべきものから順に取り組むようにしましょう。
全ての課題に全力に取り組むのではなく、適度に手を抜くことも大切です。全てに全力で取り組み、ガス切れを起こさないためにも、優先順位をつけて効率的に学習を進めていきましょう。
ついていけないポイント2: 授業内容が理解できない
IBの授業は、より本質的な理解が求められる科目が多く、内容を理解するのに苦労する生徒も少なくありません。特に理系科目は、日本のカリキュラムの内容と差があることが多く専門的な知識を求められる傾向にあります。HL科目の場合は、大学で学ぶ内容も含まれているため、一度つまずくとその後の理解が難しくなることもあります。
改善策1: 勉強の仕方を確立させる
まず、自分に合った勉強法を見つけることが大切です。IBの科目は従来の科目に比べて特徴的な科目も多いので、IBの科目としての勉強方法を自分で見つけて確立させましょう。各教科の特徴を認識した上で、自分に合った方法を探すことが大切です。
改善策2: 日本の教科書を使って勉強しよう
IBでは、英語で書かれた教科書を利用しますが、これが学習を進めるうえでの障壁となっている生徒も少なくありません。しかし、IBの学習内容と日本の学習内容に被りが生じている部分もあるので、日本の教科書を用いて理解することもかなり有効的な手段となります。日本の教科書を用いて基本的な概念を理解し、その後にIBの教科書を使ってより深く学ぶことで、よりスムーズに学習を進められます。特に理系科目など、専門用語が多い場合には、非常に効果的です。
改善策3: 先生に聞きに行く
授業内容が理解できないときは、早めに先生に相談することが大切です。質問することで行き詰った点を解消出来るほか、理解できない点を言語化して相手に伝えることで、自分の分からない点をより明確にすることができます。多くのIB校では、生徒数に対する先生の人数が多く、少人数での指導体制が整っているため、先生と二人三脚でIBを乗り越えていきましょう。
ついていけないポイント3: 英語面でついていけない
IBは国際的なカリキュラムであるため、多くの授業が英語で行われます。日本語IBでも、2科目以上は提供言語が英語で授業が行われるため、英語力という面で授業についていくのが難しいと感じる生徒も多くいます。
英語の技能別に自分のどこが弱いかを見つけよう
英語のスキルは大きく分けて、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つに分けられますが、どのスキルが自分にとって弱点かを認識することが重要です。具体的な授業でのシチュエーションを思い浮かべながら、自分はどこが弱いのかを考えましょう。技能によって必要な対策は大きく変わるため、自分の弱点を認識することがスタート地点となります。
最後に
このように、IBの学習は、時間管理や授業内容の理解、英語力といった面で壁に直面することも多い一方で、適切な学習方法を実践すれば、必ず乗り越えることができます。
IBを通して身に着けられるスキルや考え方、知識には大きな価値があるため、今の自分に自信を持って、目標に向かって進んでいきましょう。