【IB生の大学受験体験談】東京大学に進学した常盤さん
シンガポールでIBDPを取得し、東京大学へ進学した常盤さんの大学受験についてインタビューしてきました!受験から入学までのスケジュールや、IBは受験においてどれほど有利に働いたのかなどを教えてもらいました。これから大学受験を控えているIB生の皆さんはぜひ参考にしてください!
大学のキャンパスの様子
常盤さんのプロフィール
■利用した入試制度
帰国生入試
■所属大学
東京大学/経済学部経営学科
■IB取得校
United World College of South East Asia Dover Campus
■IB取得科目
【HL】Japanese A Literature/Maths/Physics
【SL】English A Language and Literature/Chemistry/Geography
進学した大学の志望理由を教えてください。
全部で4つほど大学を併願しましたが、東京大学を選択した理由は東京大学が自分の可能性を一番広げてくれると考えたからです。第一に、東京大学は日本全国から優秀な学生が集結する国立大学であり、多様な環境で育った学生と出会えること。第二に、東京大学では始めの二年間は全員教養学部に属し、文系理系を問わず自由に好きな科目を学べるシステムとなっています。好奇心の赴くままに多様な勉強をすることができる制度は、IBに共通していると感じ自分に合うだろうと思いました。第三に、東京というロケーション。バイトやインターン、出会いや発見は東京では特別豊富だと日々感じています。
大学受験、選択においてIBDPの資格は有利に働いたと思いますか?
私は帰国入試しか経験していないので帰国入試に限った話をさせてもらうと、IBDPは受験において非常に有利に働いたと思います。各国の大学からの評価も高く、やりがいがあると人気を集めているほか、日本の多くの高校でも積極的に導入されているということだけあって日本の大学からのIBの評価はかなり高いと帰国受験を通して感じました。たとえば、併願した大学の帰国受験では一次が書類審査、二次が筆記試験および面接だったのですが、私は一次の書類審査に送ったIBの点数でほぼ合否が決まったと感じています。また、IBDP生全員が必ずこなさなくてはならないCASはやはり大学へのアピールに非常に効果的です。私の場合、CASの一環でミャンマーへボランティアをしに行った経験を志望動機の根拠とし、各大学の面接でその経験を伝えた結果、面接官は非常に興味を持ってくれました。
入学までのスケジュールを時系列で教えてください。
■大学リサーチ:高校卒業後、帰国生入試の募集要項がホームページで公開されたころに大学ホームページにて
■受験準備:IB時代はIBの点数を延ばすことに集中し、IBのサポートのために塾に通っていました。高校を卒業したのは6月で、2月の大学受験まで半年以上あったため、予備校に通って帰国受験の勉強(小論文対策、英語、面接など)をしました。
■出願:IBの結果は8月に出るのですが、大学に提出するためには「厳封」されていなければならなかったため、高校の大学進路相談窓口から直接出願書類を大学に送ってもらいました。書類を東大に出願したのは高校卒業後の11月中です。
■合格発表:入学直前の3月下旬
■入学を決心した時期:東大の合格発表(3月下旬)の頃には、他に併願していた大学の合格発表もすでに出ていたため、最終的に私は京大か東大に入学するかで迷っていました。ですが、先ほども述べたように、やはり東京に残ること自体が大きな意味を持っていると思い、合格発表が出た時にすぐに東大に入学することを決心しました。
普段授業を受けている経済学部棟
大学に入学して、IBの学習方法が役に立っていると思う点・苦労した点はありますか?
IBでは長いエッセイを毎週のように書かされるので、大学で提出しなければならないレポートなどはあまり苦ではありません。また、IB時代にプレゼンを何度も経験したことや、CAS活動で多様な人たちとコミュニケーションを取ってきたことから、人前に立ってプレゼンを行うことは好きです。一方で、IBでは理系科目で公式ブックレットをテストで配布されたりするなど大量の知識を暗記する必要がないため、大学での暗記力が求められる選択問題形式の試験などは難しく感じます。また、大学の授業は大教室での講義形式が多いため、少人数クラスで議論が積極的に行われていたIBスタイルのほうが楽しめたかな、という気持ちも少しあります。
将来の夢を教えてください!
大学卒業後は欧州系の食品メーカーで働く予定です。日本国内だけでなく、他国も視野に入れてビジネスを考える仕事を選んだのは自分がIB時代で培った価値観があるからこそだと思います。IBDPで身につけた多様性や問題解決能力を大切にして社会でも頑張りたいと思います。
常盤さん、ご協力ありがとうございました!
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