【IB体験談】東京大学に進学した常盤さん

2024年6月15日

シンガポールでIBDPを取得し、東京大学へ進学した常盤さんのIB時代についてインタビューしてきました!科目選択の決め方や工夫した勉強法などを伺ったので、IBをこれから始める方はぜひ参考にしてみてください。


高校の卒業式の写真

 

常盤さんのプロフィール

■利用した入試制度
帰国生入試
■所属大学
東京大学/経済学部経営学科
■IB取得校
United World College of South East Asia Dover Campus
■IB取得科目
【HL】Japanese A Literature/Maths/Physics
【SL】English A Language and Literature/Chemistry/Geography

科目パッケージはどのように決めましたか?

当時目指していた大学と学部を考慮して科目パッケージを選びました。私は最終的に文系に進学しましたが、IBを始めた当初は帰国受験で理系を受けようと考えていました。ただし、文系科目の方が得意だったため受験に求められる最低限の理系科目(Maths、Physics)をHLとして選択し、その他の科目はなるべく高得点が見込める文系科目(Japanese、Geographyなど)を選びました。

IBを勉強する上で工夫された勉強法などありますか?

私が実際に行なっていた勉強方法は以下の三点です。

①事前に各科目のsyllabus(シラバス)を確認する
Syllabusには「二年間を通してその科目で何を学ぶことが求められているか」が書いてあります。授業が始まる前にシラバスに一通り目を通すことで、これから授業でどんなことを教えられるのか・そして自分はそこから何を学ぶべきか・試験ではどういう知識が求められているのか、がある程度分かります。重要なポイントを事前に頭に入れてから授業を聞くと、効率的に学びを深めることができます。

②教師・クラスメイトの発言は細かくメモを取っておく
EnglishやTOKなど「考え方」が問われる科目において教師の意見や考え方などを細かく書き出しておくと、自分のエッセイのargumentを考える糸口になります。もちろん自分の頭で考えるのがベストですが、第三者の意見を取り入れることで視野が広がり、より良いアイデアを出すことが可能になります。

③過去問(past paper)を徹底的に解く
IBDPの試験では似たような問題が例年繰り返し出されることがあるため、私は過去問10年分を一通り網羅して問題のパターンを頭に叩き込みました。解答例も詳しく見てどこで加点されるのかを把握し、「点数が取れる解答」を書く練習を繰り返しました。


Chemistry, Physics, Englishの試験対策ノート

 

IBを取得するにあたって、最も大変だったことはなんですか?

学期末が近づくに連れ複数の科目の単元が次々と修了していくので、テストや提出課題の期限が重なってしまうことが多々ありました。それに加えてCASやその他課外活動をこなすことが要求されるので、睡眠時間を十分に取ることが難しく授業中集中できないといった悪循環に陥ることも頻繁にありました。2年間通して息をつく間がないことがIBで一番苦しかった点だと思います。

IBを取得する上で、最も楽しかったと感じることはなんですか?

IB当時は課題やテストをこなすのに精一杯でしたが、今思い返してみると楽しかった点も多かったように思えます。IBDPの学びで特徴的だと思うのが、学び方が多様であることです。PhysicsやChemistryのような自然科学の科目ではいくつもの実験を行いますが、ただ単に実験を行うだけでなく実験を自分でデザインすることも要求されます。また、Geographyなどの社会科学の科目ではFieldwork及び課外授業の一環でマレーシアに一泊したこともありました。机に向かって知識を詰め込むばかりのスタイルではなく、多様な学びの手法を経験できることがIBカリキュラムの魅力だと思います。


常盤さん、ご協力ありがとうございました!
常盤さんの「大学受験インタビュー」はこちら

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