【IB受験体験談】東京大学に帰国生入試で合格したKさんにインタビュー!

今回は、東京都にある東京大学文科2類に、外国学校卒業学生特別選考で合格したKさんへのインタビューをもとに、その魅力とリアルな受験体験談をお届けします。
「IB生が東大に入るにはどうすればいいの?」
「東京大学の帰国生入試はどのくらい難しいの?」
そのような思いを持つIB生の皆さんにとって、東京大学の特別選考は非常に高いハードルに見えるかもしれません。しかし、そこにはIB生だからこその「勝ち筋」もあります。この記事では、Kさんの体験談を通して、大学選びの軸から、具体的な受験対策、そして入試当日の様子まで、他では聞けないリアルな情報をお伝えします。
- 1. 東京大学について
- 2. インタビュイーのプロフィール
- 3. 東京大学文科二類の受験体験談: 大学選び編
- 4. 東京大学文科二類の受験体験談: 書類選考編
- 5. 東京大学文科二類の受験体験談: 小論文・面接編
- 5.1. 日本語の第1問と外国語の第2問では、それぞれどのようなテーマが出題されましたか?150分という時間配分で特に意識したことや、難しかった点があれば教えてください。
- 5.2. 第1問の日本語の小論文について、どのような対策をしましたか?IBの日本語Aなどの学習は役立ちましたか、それとも大学受験向けての参考書や添削指導などを行いましたか?
- 5.3. 第2問の外国語の小論文について、まずどの言語を選択したかを教えてください。また、IBの勉強とは別に、その言語でアカデミックな文章を書くために特に行ったトレーニングや準備があれば教えてください。
- 5.4. 小論文の対策は、いつ頃から、どのようなスケジュールで進めましたか?
- 5.5. 対策の中で、特にやっておいて良かったと思うことはありますか?
- 5.6. 「学力試験」として外国語の試験がありましたが 、IBのLanguage AやBの試験と比較して、難易度や形式にどのような違いを感じましたか?
- 5.7. 面接は日本語で行われるとのことですが、当日の雰囲気はどのようなものでしたか?例えば、面接官の人数や時間、厳格な雰囲気か、和やかな雰囲気かなど、教えてください。
- 5.8. 具体的にどのような質問をされましたか?面接で実際に質問された内容について、特に印象に残っているものがあれば、教えてください。
- 6. 東京大学の受験体験談: 最後に振り返って
- 7. 最後に
東京大学について
大学・学部の特色
東京大学の最大の特徴の一つは、入学後の2年間(前期課程)を全員が教養学部で過ごすリベラル・アーツ教育です。学生は所属する科類(文科一類〜三類、理科一類〜三類)の基礎科目を学びながら、幅広い学問分野に触れます。
Kさんが進学した文科二類は、主に経済を中心とした社会科学全般の基礎を学ぶ科類です。そして3年次からの後期課程では、学生の希望と成績に基づくいわゆる「進学振り分け(進振り)」によって、経済学部を含む各専門学部に進学します。
経済学部は「経済学科」「経営学科」「金融学科」の3学科で構成されていますが、学科間の垣根は低く、学生は理論、実証、歴史、政策など多岐にわたる分野の専門教員から、世界トップレベルの研究・教育を受けることができます。
外国学校卒業学生特別選考【第2種】について
今回Kさんが受験した「外国学校卒業学生特別選考【第2種】」(以下、帰国生入試)は、主に外国の教育課程を修了した日本国籍保持者や日本の永住許可を得ている学生(いわゆる帰国生徒)を対象とした入試制度です。
選考は、提出された書類(IBの最終スコアや成績証明書、志願理由書、TOEFL/IELTSスコアなど)による「第1次選考」と、第1次選考合格者を対象とした「第2次選考」の二段階で行われます。
第2次選考は、大学入学共通テストが免除される代わりに、東京大学独自の「小論文」「学力試験」「面接」が課されます。IBで培った能力が問われる部分と、日本の大学受験特有の対策が求められる部分が混在する、非常に特色ある選考方法と言えます。
インタビュイーのプロフィール
今回インタビューに協力してくれたのは、現在、東京大学経済学部に通うKさんです。
| 所属大学・学部 | 東京大学・経済学部 |
|---|---|
| 受験した入試名称 | 外国学校卒業学生特別選考【第2種】 |
| 併願校 | 慶應義塾大学(法学部政治学科、経済学部)、早稲田大学(政治経済学部)、一橋大学(※出願のみ) |
| 出身高校の区分 | 海外インター |
| IBスコア | 42点 |
| IB選択科目 | SL:Japanese A, History, Biology HL:Math AA, English A, Economics |
| これまでの教育歴 | 小1夏〜小4夏: シンガポールのインターナショナルスクール それ以降の小〜中: 日本 高1の7月〜卒業: オーストラリアのインターナショナルスクール |
東京大学文科二類の受験体験談: 大学選び編
どのような軸で受験する大学を検討しましたか?

海外大学や国内の他の経済学部など、多くの選択肢があった中で、最終的に東京大学を選んだ決め手は何でしたか?

── なるほど、IBで経済学を学んでいたとはいえ、かなり早い段階からご自身の研究したいテーマが明確だったんですね。

「偏差値」や「就職」で大学を選ぶのではなく、Kさんは自分の学問的疑問を探究するのに適した環境として、東京大学を選んでいます。IB生はTOKなどで「前提を疑う力」を養いますが、Kさんの志望校選びはまさにそれを直結させた好例です。「なぜ東大か?」を語る際、自分自身の「問い」を持っている学生は、志望理由書の説得力が段違いに強くなります。
この帰国生入試の入学者は、一般選抜で入学した学生と同じクラスで学ぶことになりますが、その点についてどのように感じましたか?

東京大学文科二類の受験体験談: 書類選考編
出願書類について
第2種特別選考の第1次選考は書類審査です。募集要項(2026年度版参考)に基づくと、主に以下のような書類が必要となります。年度によって変更される可能性があるため、必ず大学の公式ウェブサイトで最新情報を確認してください。
入学志願票
志願理由書
成績証明書
卒業・卒業見込証明書
推薦状
IB資格証書および最終試験6科目の成績評価証明書
TOEFLまたはIELTSのスコア
パスポートのコピー
大学出願の準備はいつ頃から始めましたか?IBの最終試験の勉強との両立で工夫した点もあれば教えてください。

『志願理由書』を作成する上で、どのような経験を軸に構成しましたか?

── 志望理由書には、IBでの経験(CASなど)や、ご自身の読書経験なども盛り込んだのでしょうか?

多くのIB生があれもこれもと課外活動を志望理由に詰め込む中で、Kさんはあえて情報を削ぎ落とす引き算を行いました。東京大学、特にこの選考においては「学問に対する真摯な姿勢」と「論理的思考力」が優先される傾向があるように見受けられました。つまり、読み手が知りたいのは「どれだけ活動したか」よりも「どれだけ考えられるか」であるため、東大受験においては「探究」のアピールこそが重要だと言えます。
出願要件であるTOEFL iBTまたはIELTSのスコアについて教えてください。

卒業した高校の先生に「推薦書」を依頼する際、先生にご自身のどのような点をアピールしてもらうようお願いしましたか?

書類準備の際に特に気をつけた点や、分かりにくいと感じた点はありましたか?

東京大学文科二類の受験体験談: 小論文・面接編
日本語の第1問と外国語の第2問では、それぞれどのようなテーマが出題されましたか?150分という時間配分で特に意識したことや、難しかった点があれば教えてください。

第1問の日本語の小論文について、どのような対策をしましたか?IBの日本語Aなどの学習は役立ちましたか、それとも大学受験向けての参考書や添削指導などを行いましたか?

── 海外生活が長かったことで、小論文で求められるような日本語力(語彙や漢字)に不安はありませんでしたか?

海外滞在が長い学生にとって、日本語運用能力は最大の課題です。しかしKさんの場合、IBの日本語Aだけでなく、個人的な読書習慣(専門書や新書)というインプットが合否を分けたポイントだと感じました。小論文は「書く練習」ばかりに目が行きますが、そもそも書くための「知識」や「語彙」という引き出しがなければ、内容は薄っぺらになります。Kさんが普段から多くの本を読んでいたことは、日本語力と知識の両方で、合格を支える土台になったのではないでしょうか。
第2問の外国語の小論文について、まずどの言語を選択したかを教えてください。また、IBの勉強とは別に、その言語でアカデミックな文章を書くために特に行ったトレーニングや準備があれば教えてください。

AIを活用した受験勉強は、現代的で非常に賢いやり方です。AIなら即座にフィードバックが得られ、何度も繰り返すことで、ライティングの精度を短期間で高めることができます。
小論文の対策は、いつ頃から、どのようなスケジュールで進めましたか?

対策の中で、特にやっておいて良かったと思うことはありますか?

「学力試験」として外国語の試験がありましたが 、IBのLanguage AやBの試験と比較して、難易度や形式にどのような違いを感じましたか?

── ということは、IBの英語が得意でも、東大の学力試験には専用の対策が必要だったということですか?

面接は日本語で行われるとのことですが、当日の雰囲気はどのようなものでしたか?例えば、面接官の人数や時間、厳格な雰囲気か、和やかな雰囲気かなど、教えてください。

具体的にどのような質問をされましたか?面接で実際に質問された内容について、特に印象に残っているものがあれば、教えてください。

── 予備校で15回も面接練習をされたと伺いましたが、それでも想定外の質問が多かったんですね。

そうなんです。考えうる質問は全て列挙して完璧に答えられるように準備したつもりでしたが、準備した質問は一つも聞かれず、あっけなく終わってしまいました。IBの点数や実績に関する質問も一切なく、日本語と英語の運用能力、物事を批判的に考える力、社会を見る視点など、総合的な実力を見られているという印象を強く受けました。
志望動機を丸暗記するのではなく、普段から社会問題について考えたり、読んだ本について自分の言葉で語ったりできる「思考の基礎体力」こそが、最終的に面接官の心を動かす鍵となります。また、わからないことを正直に「わかりません」と言える知的誠実さも、評価のポイントだった可能性があります。
東京大学の受験体験談: 最後に振り返って
実際に入学してみて、大学選びの際に抱いていたイメージと、現在の大学生活との間にギャップはありましたか?

今振り返ってみて、大学受験において「IBをやっていて良かった」と感じる点は何ですか?

── 大学の授業、特にレポート課題などでIBの経験が活きていると感じることはありますか?

最後に、これから東京大学の外国学校卒業学生特別選考【第2種】を目指すIB生の後輩へ向けて、「これだけはやっておいた方がいい」というアドバイスをお願いします。

── 楽しかった、ですか!それはすごいですね。

「受験が楽しかった」という言葉には驚きますが、これこそ合格の核心です。Kさんは受験を自らの知性を磨く「好機」と捉え、目の前の課題を自分の考えを深める素材として使い倒しました。その「面白がる力」こそが、IBで培った探究心がもたらす最強の武器です。これから挑む皆さんも、「合格のために」という受動的な枠を飛び越え、「この機会に自分をどこまでアップデートできるか」という知的な冒険として、この貴重な時間を楽しんでみてはどうでしょうか。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回、Kさんに東京大学文科二類の貴重な受験体験談を伺いました。
Kさんのお話から強く感じられたのは、「知的な探究心」と「冷静な分析力」の絶妙なバランスです。「なぜ人間は合理的に動くのか?」という根源的な問いを突き詰めた志望動機や、IBの英語力に慢心せず、東大特有の形式に合わせて泥臭く対策を重ねた戦略性は、まさに東大が求める姿勢そのものでした。
「受験は楽しかった」という言葉は、決して楽観的な意味ではなく、自分の興味を追求し、課題をひとつひとつクリアしていった結果として自然に出た言葉だったのでしょう。これから受験を迎える皆さんにとっても、「学びを楽しむ」という原点に立ち返るきっかけになったのではないでしょうか。
IBで培った「問いを立てる力」や「粘り強い学習姿勢」 は、日本の最難関大学でも間違いなく強力な武器になります。Kさんの体験談が、皆さんの挑戦の指針となることを願っています。











