【難易度・知名度別】海外大学の一覧
日本では「早慶」「関関同立」「GMARCH」のように、大学をグループ化することがあります。この記事では、海外の大学を難易度と知名度を基準にグループ化してみました。皆さんが志望校を決める際の参考になれば幸いです。
1. 同じ大学でも、学部によって難易度や知名度が異なります。進学を希望する学部の詳細(出願条件や教育の質)は、ご自身で必ずご確認ください。
2. 海外の大学に合格をするには、IBのスコアだけではなく、課外活動や志望動機が非常に重要です。難易度・知名度が低い大学=IBの成績さえ良ければ入れる、という訳では決してありません。
3. 同じ国でも、大学や学部によって学費に大きな差があります。
4. 生徒と教授の比率や、サステナビリティや、留学生の多さなどを考慮する他のランキング(QSなど)とは、評価基準が異なります。
アメリカ
最難関 | MIT (Massachusetts Institute of Technology), Harvard, Stanford |
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超難関 A | Pennsylvania, Columbia, Caltech, Princeton, Yale |
超難関 B | UCB (University of California Berkeley), Johns Hopkins, Duke, Chicago, Cornell |
難関 A | UCLA (University of California Los Angeles), New York, Brown, Columbia, Dartmouth, Rice |
難関 B | Georgia Tech, Purdue, Michigan-Ann Arbor, Carnegie Mellon, Northwestern |
やや難関 | Illinois Urbana-Champaign, UCSD (University of California San Diego), Washington, Boston |
留学生の学費:年間約450~1000万円
学士号取得年数:4年
新年度スタート:8~9月
アメリカには4000校以上の大学があり、学費の幅が非常に広いのが特徴です。大学の所在地や州によって学費に差があるほか、私立大学は州立大学よりも学費が高い傾向にあります。また、多くの大学では学費を「州内居住者」と「州外居住者」で区分しており、州外居住者はより高い学費を支払う必要があります。しかし、アメリカでは奨学金制度が充実しており、種類も豊富です。そのため、他国と比べて奨学金を獲得しやすい印象があります。
アメリカの大学に出願をする際には、IBの成績に加えてSATのスコアの提出が必要な場合が多いです。SATは1600点満点で、数学(800点満点)と英語(800点満点)の2科目で構成されています。数学は日本の中学生レベルですが、英語は高度な読解力が求められるため難易度が高いです。一般的に、1400点以上を取得すると高得点とみなされます。
数年前と比べて物価が上がり治安も悪くなってきています。しかし、MITやStanfordなど世界最先端の研究設備を取り入れた大学が多く存在します。トランプ氏が再選されるなど、政治的には不安定な部分もありますが、学問を学ぶ環境としては最高峰と言えます。
イギリス
最難関 | Oxford, Cambridge |
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超難関 A | Imperial College London, London School of Economics, University College London |
難関 A | Edinburgh, Manchester, Kings College London |
難関 B | Warwick, Durham, Bath, Bristol, Saint Andrews |
やや難関 | Glasgow, Southampton, Birmingham, Leeds, Exeter |
中堅 | Cardiff, Liverpool, Nottingham, Birmingham, Sheffield, Queen Mary, Newcastle |
留学生の学費:年間約530〜870万円(医学部は約1050万円)
学士号取得年数:3年
新年度スタート:9月
学費はイギリス・EU国籍の学生の約3倍の額に相当します。学費が高いのにもかかわらず、奨学金制度が充実していない大学が多いです。日本国籍の留学生が、奨学金の対象外になっている大学もあります。
イギリスではIBが広く認知されており、ほぼすべての大学の公式サイトに、各学部の合格の目安となるIBスコアが記載されています。45点満点中の合計スコアや、7点満点中の科目ごとのスコアが具体的に記載されているので、出願校を選定する際の基準として活用できます。
治安はやや悪く、雨が多い天候のため、生活面では快適さに欠けます。しかし、大学1年目から専門的な知識を学べるため、将来やりたいことがある程度決まっている受験生にお勧めな留学先です。
カナダ
超難関 B | University of Toronto |
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難関 A | McGill, University of British Columbia, Waterloo |
やや難関 | Queens, Alberta |
中堅 | McMaster, Ottawa |
留学生の学費:年間約400〜780万円(医学部は約1000万円)
学士号取得年数:3〜4年
新年度スタート:9月
学費はカナダ国籍の学生の約8倍の額に相当します。しかし、カナダではIBが広く認知されており、出願時のIBの成績が良ければ、自動的に大学から奨学金をもらえることもあります。しかし、奨学金の金額は、学費に比べると少ないです。
近年、留学生の数が急増していることを受け、カナダ政府は2024年から留学生の受け入れ人数に上限を設けました。2025年には、発行される留学ビザが437,000件に制限されるそうです。従って、以前と比べると大学の合格難易度が必然的に上がっています。
カナダは広大な国土と豊かな自然に恵まれた国です。冬は0度を下回ることが多いですが、治安も比較的良好なため、留学先として非常に住みやすい環境が整っています。
オーストラリア
難関 A | Melbourne, Sydney, UNSW |
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やや難関 A | ANU, Monash |
留学生の学費:年間約400~580万円(医学部は980万円ほど)
学士号取得年数:3~4年
新年度スタート:3月
学費はオーストラリア国籍の学生の約6倍の額に相当します。奨学金制度はありますが、合格者の人数に対して非常に少ない枠しかないので競争が激しいです。一方で、オーストラリアの大学は、他の国よりもIB生の合格率が高い印象があります。
近年、留学やワーキング・ホリデーでオーストラリアに住むアジア人が増加しており、特に都心部では日本人にとっても住みやすい環境が整っています。しかし、オーストラリアは物価が高いため、生活費が大きな負担となる可能性があります。
オーストラリアは治安が良く、暖かい気候の島国です。豊かな自然に囲まれて生活したい方にとって、非常に魅力的な留学先です。しかし、オーストラリア特有の英語の訛りがあるため、現地の英語に慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。
シンガポール
超難関 B | National University of Singapore |
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難関 B | Singapore Management University, Nanyang Technological University |
やや難関 | Singapore University of Technology and Design |
留学生の学費:年間約200〜350万円(医学部850万円)
学士号取得年数:4年
新年度スタート:8月
学費は比較的良心的で、シンガポール国籍の学生と比べても2倍ほどしか変化がありません。また、数多くの現地高校がIBを実施しているので、ほぼすべての大学にIBを使って出願ができます。あまり知られていませんが、シンガポールにはアジア1位と2位の大学があります(QSランキング引用)。
シンガポールは国としての歴史が浅く、面積も東京23区ほどの広さしかありません。しかし、非常に高い経済水準を誇っており、街並みも非常にきれいです。また、中国系、マレー系、インド系など多様な民族が共生しています。公用語は英語ですので、大学の授業も英語で行われます。
ドン・キホーテや高島屋など、日本の店舗も進出しており、日本人にとって馴染みやすい環境です。治安が非常に良いため、安心して留学生活を送ることができます。
最後に
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