IBで受験可能!文系6学部を横断するプログラム、同志社ILAを徹底紹介
日本の難関大学で英語で学びたいIB生に向けて、英語学位プログラムを紹介する記事の最終回です!
今回は同志社大学にある Institute for the Liberal Arts 通称ILAを紹介します。
- 日本にいながら国際的な視野を広げたい、英語で学問を深めたいIB生
- 幅広い分野に興味があり、自分で学びをデザインしたい人
- 国内で9月入学を目指すIB生
同志社ILAとは
同志社ILA (Institute for the Liberal Arts) とは同志社大学の「国際教育インスティテュート」の略称で、2011年に設立された英語のみで学位を取得できる教育プログラムです。
ILAでは、自分の興味や将来の目標に合わせて、以下の専門分野からひとつを選んで学びを深めます:
- 人文科学(日本社会とグローバル文化)
- ビジネスと経済学(日本のビジネスとグローバル経済)
- 政治・政策研究(日本政治とグローバル研究
さらに、ILAの学生は同志社大学全体が提供する多彩な授業を自由に組み合わせ、自分だけのカリキュラムを作ることができます。例えば、他学部の経済学や国際関係、環境問題などにもアクセスできるため、幅広い学問領域を横断的に学べます。
同志社ILAの2026年度入試情報
入試名 | 国際教育インスティテュート入学入試 |
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出願資格 | IBDPで受験可能 十分な英語力(12年間英語で学んだ者、TOEFLで85点以上あるいはIELTSで6.5点以上など) |
出願時期 | 8月1日から8月28日(2026年4月入学) 1月13日から2月12日(2026年9月入学) |
出願方法 | オンライン |
選抜方法 | 書類審査、ビデオインタビュー |
出願書類 | 志望動機(Statement of Purpose) IBディプロマなど学歴証明書 高校の成績証明書 英語能力スコア(12年以上英語で教育を受けた応募者は、テストスコアの提出は不要) 推薦書 ID、顔写真、受験料支払い証明書など |
募集人数 | 約50名 |
入学時期 | 4月、9月 |
初期費用 | 受験料 15,000円 入学金 200,000円 授業料 約401,500円(一学期分) その他合わせて合計685,000円 |
奨学金 | こちらから |
募集要項 | 2026年度の募集要項 |
IB資格を使ってオンラインで出願・受験ができるため、同志社ILAは海外在住のIB生にとって非常に適した選択肢です。ただし注意点として、英語で12年以上の教育を受けていない場合は、TOEFL iBT® や IELTS などの外部英語試験のスコア提出が必要になります(TOEFL Home Edition や英検は対象外)。また、スコアには最低基準が設けられているため、募集要項で確認しましょう。
出願者は中等教育で優れた成績を修めていることが前提とされます。2026年度のアプリケーションガイドラインによると、IBスコア32点以上が “outstanding standardized exam scores” と見なされ、優れた標準試験のスコアになるようです。しかし、もっとも重要なのはリベラルアーツプログラムへの情熱を示し、大学の知的活動と社会活動に貢献する明白かつ強い可能性を示すことです。そのため、すべての提出書類は総合的に評価され、特に志望動機書は重要な要素となります。
同志社ILAの志望動機書(Statement of Purpose)の書き方
同志社ILAでは、出願時に1200〜1400字程度の志望動機書の提出を求められます。志望動機書では、学問的な目標、リベラルアーツプログラムを選択した理由、そして自身の経歴や関心が学際的なカリキュラムとどのように合致するかを明確に説明する必要があります。また、日本で英語で学ぶプログラムへの入学を希望する動機と、英語での学習への準備状況も記載する必要があります。詳しい書き方は公式サイトの志望動機書のガイドラインで確認してみてください。
ILA合格者に共通する4つの特徴とは?
ILAの合格者には、いくつかの明確な傾向があります。第一に、提供されている特定のコースに関心を持ち、それを自身の学術的・個人的関心と結び付けて説明する力があります。第二に、自分の経験やスキルを国際的な課題と関連付け、一貫性のある視点で語る能力が見られます。第三に、授業外でも主体的に学びを深めており、特定の分野に対してすでに自主的な学習を始めているケースが多くあります。そして第四に、リベラルアーツへの情熱を、個人的な体験を通して説得力をもって表現できることが特徴です。これら4つの要素を出願書類の中で的確に表現することが、単なる志望動機を超え、「なぜ自分がILAで学ぶべきか」を伝える鍵となります。
最後に
どうだったでしょうか。今回で英語学位プログラム紹介連載は以上になります。Univi-it! では引き続きIB生向けの大学情報をお届けしますのでお見逃しなく!