海外大医学部志望生必見!東欧の医学部紹介&在学生インタビュー!
「海外の医学部に進学したいけどどこの国がいいのかわからない」
「医学部に進学したいけどコスト面で悩んでしまっている」
このような悩みをお持ちの医学部志望生もいることでしょう。そこで今回はコスト面でも抑えることのできる海外大学の医学部紹介として、東欧の医学部をいくつか紹介したいと思います!また、実際に進学されている在学生のインタビューもあるのでぜひ参考にしてみてください!
東欧の医学部とは
海外大学への進学は国内の大学進学と比較したときにコスト面では高くなることが一般的で、皆さんも悩んでいるポイントの一つでしょう。中でも、医学部進学となれば国内の私立大学ですでに多大なコストがかかりますが、海外大学の医学部ともなればさらに多くのコストがかかることでしょう。しかし、皆さんの中には海外大学で医学部に進学したいという方も多くおられることかと思います。そこで今回は比較的に海外大学の医学部進学を検討する際にコスト的にも低く、英語プログラムがあることから、日本人学生にも人気なのが東欧に位置する医学部のある大学です。今回はいくつか留学生に人気の東欧の医学部をピックアップしてきたので皆さんにぜひご紹介したいと思います。
東欧の医学部1(チェコ)
国立マサリク大学
国立マサリク大学は1919年にチェコのブルノに設立された国立大学です。総学生数44000人とチェコの中では第二の規模を誇る大学です。医学部生も4500人と多く、中でも留学生が主に在籍している医学部英語プログラムは900人ほどの在学生がいます。日本以外にも、イギリスやポルトガル、ノルウェーなど他のヨーロッパの国々からの留学生も多く、人気の留学先となっています。今回インタビューさせていただいた新井さんもマサリク大学の医学部生なのでぜひそちらの体験談もお読みください!
東欧の医学部2(ハンガリー)
国立セゲド大学
セゲド大学はハンガリーのセゲドに位置する国立大学で、首都のブダペストからは約190km離れたところにあります。総学生数は30000人と多く、そのうちの医学部の英語プログラムの在学者は約500人ほどとなっております。1581年に設立された伝統のある大学で、大学病院も併設されており、充実した設備の中で学べる環境です。
国立センメルワイス大学
センメルワイス大学はハンガリーの首都ブダペストに位置する国立大学です。1639年に創立され、ノーベル賞受賞者なども輩出している名門大学の一つとなっています。大学総学生数は11000人で、そのうちの医学部生は4000人、英語プログラムの学生は1000人ほどと、こちらも留学生に人気の大学となっています。また、大学病院や学生数の増加に伴い建設されたBasic Medical Centerという施設もあり、ヨーロッパでも有数の設備の中での学習環境が提供されています。
東欧の医学部3(スロバキア)
国立コメニウス大学
コメニウス大学はスロバキアの首都ブラチスラバに位置する総合大学です。1919年に創立されたことから、スロバキアで最も歴史のある大学となっています。総学生数は35000人で、医学部には毎年3000人ほどの新入生が入学し、留学生の割合は約10パーセントとなっています。医学部の英語プログラムには日本のみならず他のヨーロッパの国やアメリカなど世界各国からの留学生が学びに来ています。また、コメニウス大学の大学病院は国内でも最大級の病院となっており、研修医には特殊な医療や疾病患者の臨床機会もあることから、非常に魅力的な学習環境が整っています。
東欧の医学部4(ブルガリア)
プレーベン医科大学
プレーベン医科大学はブルガリアのプレーベンに位置する医科大学です。ブルガリアの5つの国立大学医学部の一つで、1974年に設立されてから、800人以上の外国人学生が卒業しており、ヨーロッパのみならず世界中で医師として活躍しています。また、ブルガリアでは初となる英語での医学プログラムを提供していることから、現在でも45か国以上の外国人留学生が在学しています。
IB生が東欧の医学部への入学するには
日本人留学生が一般的に東欧の医学部に進学する方法としては次の二つが挙げられます。一つ目は、留学エージェントを利用する場合です。これは、主に日本で大学と学生の仲介役を担っているエージェントに依頼することで、必要書類などの入試情報を日本語でも提供してもらえる場合があります。二つ目は、直接大学のホームページから出願する方法です。常日頃から英語で学習をしている、IB生の皆さんは大学のホームページから直接出願することをおすすめします。上記の二つの方法で、出願プロセスが多少異なるのですが、留学エージェントを利用する場合、実際の医学部の入学試験の前に学力テストを日本語で受けなければならない場合があります。エージェントを介さずホームページから出願することで、直接英語で行われる医学部の入学筆記試験を受験できるメリットもあります。
東欧の医学部の入試プロセス
東欧の医学部も数多く存在しますが、どこの大学にも基本的に共通しているのが筆記試験です。試験科目としては、英語での長文読解や文法問題、理科系科目(物理、生物、化学)の英語での試験などが含まれます。また、試験後には面接試験のある大学もあるのでしっかりと準備をする必要があります。試験科目や入学試験の詳細などは国や大学によっても異なるので、気になる方は是非各大学の募集要項を調べてみて下さい!
マサリク大学医学部在学生インタビュー
実際にマサリク大学に在学しているAさんにお話をお聞きしました!
Q: Aさんについて少し教えてください
A:親の仕事の都合でアメリカに引っ越し、現地のハイスクールに通っていました。元々人を助けられる仕事に就きたいと思っていたので、薬学部と医学部に興味がありました。アメリカに住んでいたことから、アメリカの大学にも出願しましたが、やはり学費面を考慮した時に東欧(チェコ)の医学部は非常に魅力的でした。また、近年ではチェコやハンガリーなど東欧の医学部へ進学する日本人学生も多く、コミュニティがあるのではないかと考え進学を決意しました。
Q:なぜマサリク大学を選ばれたのですか?
A:アメリカで高校時代を過ごすことで、日本国内より英語圏での勉強をするほうが 自分自身にあっているのではないかと考えていたので、国内大学への進学は初めから考慮していませんでした。アメリカの大学からもオファーをいただいたのですが、チェコは学費が安いこと以外にもヨーロッパに位置していることで隣国への旅行などもしやすいと考えました。また、大学で最近導入されたシミュレーションセンターという施設も非常に魅力的に感じました。実際にシミュレーションを行うことで、アクティブラーニングを通して、コミュニケーション能力やチームワークなど医者として必要なソフトスキルが身につく機会が多いです。
Q:海外大学の医学部に進学していることで、学業はもちろん大変だと思いますが、学業面以外で困難だった点などはありますか?
A:まず、東欧ということで冬はとても寒く、非常に乾燥しており、午後3時には真っ暗になってしまうので、気分が落ち込んでしまうことがあります。そんな中でも、家族との電話や、周りの外国人留学生と24時間空いている自習室で一緒に勉強することで、乗り越えています。また、少しびっくりした点としては寮が4人部屋なんですが、シャワーが男女共用でした。日本ではなかなか考えられない環境なので、やっぱり海外大学に進学するとカルチャーショックもあるのかなと感じました。
Q:日本人学生の割合、外国人学生の割合はどれくらいですか?
A:日本人留学生は主に留学エージェントを使用し、入学してくる学生が多いです。チェコの医学部では、チェコ語で履修できるコースと英語で履修できるコースがあり、コース間での交流がないのが残念です。私の英語コースの学年は180人中19人が日本人がいて、割合的にはかなり高いとおもいます。アメリカで在学していた現地校より日本人が多いと感じます。また、町でも留学生の割合が多いことからチェコ語が話せなくても英語で暮らせています。
Q:留学前に知っておきたかったこととかありますか?
A:入学してからは学業が忙しくなり、本当に大変なので、入学する前にしっかり遊んでおくべきだったかと思います。(笑)あとは、一人暮らしがはじめてになったので、家事をできるように置くべきだったかと思います。また、定期テストが筆記試験ではなく口頭試問なので準備が大変な点です。
Q:今後の進路について少し教えてください。
A:卒業後はヨーロッパ全土で使用できる医師免許を取得することができますが、今のところはヨーロッパで就職する予定ではないです。将来的にはUSMD(アメリカの医師免許)を取得して、家族が暮らすアメリカで働きたいと考えています。また、アメリカでの就労経験を生かし、最終的には日本にも知識などを持ち帰れたらいいなと思ってます。
Q:最後に海外大学を検討している高校生へのアドバイスをお願いします!
A:医学部進学を志望している学生は、国内の大学のみならず、海外大学にも目を向けることで、選択肢を増やすことができると思います。私が通っている大学の英語コースのほとんどの学生が英語がネイティブではないので、英語力に自身がない方も積極的にチャレンジしてみてください!
最後に…
今回の東欧の医学部紹介記事はいかがだったでしょうか。海外大学志望の方はなかなか志望校を絞るのは大変だとは思いますが、参考にしていただけたらうれしいです!是非皆さんのドリームスクールをさがしてみてください!
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