IB生の1日のスケジュールはどんな感じなの?実際の体験談をお伝えします。

これからIBを始めるPreIB生の中には、IBが始まったらどれだけ忙しくなるのか、不安を抱えている人もいるでしょう。

また、IB生の中にも、他のIB生はどんな1日を過ごしているのか、毎日何時間勉強しているのか気になる人もいるのではないでしょうか。

そんな不安や疑問を持っているあなたに、この記事では海外インターでIBを取得した筆者のIB生活を一例として紹介します!IB一年生と二年生では勉強がどのくらい大変になるのか、長期休暇は何をすればいいのか。そんな疑問にもお答えします!

※コロナ禍の前の体験談となります

IBの教育システムに慣れるの精一杯だった一年目

一年目はIBの学習スタイル、環境に慣れるのにいっぱいいっぱいで勉強もほとんどが基礎固めと授業の復習で終わる毎日でした。筆者は英語に不慣れのままIBをスタートしたため、新しいことを学ぶときは逐一日本語に翻訳して母国語で理解してから英語でもう一度学び直していました。人より倍以上の時間がかかりましたが、時間をかけて一つずつ取り組みました。例えば、日本語の教科書を参考にしたり、新出の専門用語の定義を日本語訳して、日本語で理解していました。他にも、数学の文章問題でどんな場合にどの公式を使えばいいのか、どうしてその問題ではこの数式を使うのか、納得ができるまで先生に質問したり数学が得意なクラスメートに説明してもらったりしました。わからない時はわからないとしっかりアピールしないといけないのは、授業中にあまり発言をしたことがなかった筆者にとっては慣れるまで時間がかかりました。
それ以外にも、IBは発表やプレゼンの機会が多いので、人前で話すことに慣れていなかった筆者には大きな挑戦でした。

授業がない時の時間の使い方

二時間かけて通学していたので、移動時間は単語帳を読んだり、英語の本を読んだりして英語の勉強にあてていました。

海外インターではIBの科目選択によって毎週いくつか空きコマがあります。その時間をCASプロジェクトにあて、インターに付属している小学校に通う日本人に日本文化の体験授業と日本語の授業を行っていました。

昼休みもニッティングプロジェクトや折り紙教室を開いてCASの”Service”ポイントを貯めつつ、食後の時間を学校の友人と有意義に過ごしていました。

放課後はクラブ活動でスポーツをすることでCASの”Activity”を補っていました。英語がうまく話せなかったため、スポーツを通じてコミニュケーションを取ることで友人を作ることができたのは精神的に大きな支えになりました。また、体を動かすことでストレス発散になり、頭がスッキリするので、いい気分転換にもなります。さらに、クラブ活動では別の学年とも繋がれるいい機会です。そこで上級生からIBのことやそれぞれの科目担当の先生の評判を聞けたのも、EEの科目決めやIAのトピック選びの参考になりました。

帰宅後は少なくとも2時間は宿題やその日の授業の復習をして、余力があれば予習もしました。夜は翌日学校で眠くならないように、日付が変わる前には寝るようにしていました。

長期休暇の過ごし方

筆者の通っていた海外インター校では、学年末は6月で、8月に進級します。そのため夏休みが一年の中で最も長い休暇でした。
ここではその夏休みにどんなことをしたかを紹介します。

長期休暇にやらなければならない最も重要なこと

まずはリフレッシュです。毎日勉強漬けだと精神が参ってしまいます。IB2年目はもっと忙しくなるので、その前に息抜きをしておきましょう。旅行に行ったり、レジャー施設に行ったり、自分の好きなことをして一年頑張った自分にご褒美をあげましょう。筆者は海外旅行でリフレッシュしました。また、苦手な英語の勉強も、好きな洋画鑑賞をすることで英語の勉強をしていることにしていました。

休暇中はどんな勉強をしたらいいの?

勉強に関して、休暇中にしておくべきことは大きく二つあります。

まずは一年目の総復習です。IBの最終試験は一年目で学んだことも二年目で学んだことも満遍なく出てきます。二年目に学ぶことも山ほどあり、更にIAやTOKで忙しくなるのでその前に一年目の総復習をしておくのは必須です。

二つ目はEEの下書きを完成させることです。多くの学校でEEの指導教員は一年目に決まっていると思います。休み前にテーマやリサーチクエスチョンを提出して指導教員から承認をもらっておきましょう。そうすることで夏休み中にEEの下書きに取り組むことができ、完成したEEの下書きを休み明けに提出することができます。すると完成度の高いEEにフィードバックをもらうことができ、早い段階で提出することで先生に指導を貰える期間も長くなり、また推敲の時間の余裕も持てます。

大抵の場合、日本の高校と違ってインター校には夏休みの宿題というものがありません。そのため、新学期にやらなければならないことの先取りと今までの復習が勉強のメインとなります。

下記のサークルは長期休暇の1日の例です。気を張って毎日何時間も勉強する必要はありませんが、勉強する日は「1日何時間はIBのために時間を使う」と決めてメリハリをもった方がいいでしょう。

また、1日何もIBのことをやらないのは不安、という人は勉強をしない日でも用語集だけ一周する、というような習慣をつけるといいかもしれません。
しかし、IBは長期戦なので休める時に休んでおくのも大切だということを覚えておきましょう。

IB二年目、自分に合った勉強スタイルで

IB二年目の普段の過ごし方も、一年目とそんなに大きな変化はありません。しかし、勉強量が増えるので自ずと勉強時間も増え、段々と夜寝る時間が遅くなっていきました。

自主学習のメインはやはり復習でした。筆者の場合、他人に教えることが一番効率のいい復習方法だったので学んだことをスライドにまとめて友人に教える、というスタイルで勉強していました。そうすることで自分の理解を深めることができ、知識の穴を見つけられます。また、自分がわかりやすいようにスライドにまとめるため、しばらく経った後やテストの直前にそのスライドをさらっと見返すだけで知識をおさらいできるのでおすすめです。

学習スタイルは人によってさまざまです。例えば朝型なのか夜型なのか、書いて学ぶのか聞いて学ぶのか。筆者が自分にあったスタイルを自分の生活スタイルに合わせて効率よく勉強ができるようになったのはIB二年目からでした。ビジュアルラーナーと呼ばれる、目から入ってくる情報を理解しやすいタイプだったため、フローチャートを作ったり、一番わかりやすいイラストや図解をオンラインで探したり、教科書にハイライトをつけたりして勉強しました。また、通学に一時間以上かかったため、その時間を有効的に使って暗記科目に取り組んでいました。

全部自分で計画!最終試験直前の過ごし方

最終試験前は学校での授業もほとんどなく、授業時間のほとんどは自習時間で各自テスト勉強をする、といった感じでした。自分で勉強する時間が増えるため、どの教科にどれくらいの時間をかけるのか、どの単元を復習するのか、しっかりとした学習計画を自分で立てるのが重要です。筆者は毎日、朝起きたら暗記科目に取り組む、通学中にニュースやケーススタディなどの読み物を読む、学校で応用問題などに取り組んでわからないところを友達に教えてもらう、と大まかに1日の中でその科目に取り組む時間を決めて生活習慣化しました。クラスメイトと一緒に勉強したり進捗の報告をしあったりすることで不安を和らげたり、士気をあげたりして最終試験前の緊張感を乗り切りました。
試験前の勉強のやり方としては、過去に作った単元のスライドをおさらいする(復習)、過去問を解く(応用)ことにひたすら取り組みました。

最後に

どうだったでしょうか。この記事を通して、IB生の日常生活を少しでも想像できればと思います。

勉強方法や学習計画の立て方など個別の質問にもこちらからお問い合わせいただけます。

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