【IB入試実施大学】「南北600km これが私たちのキャンパス」鹿児島大学の特徴は?
国立大学として3番目に国際バカロレア入試を採用した鹿児島大学。基本理念に掲げられた「進取の精神」は、道無きところに道を作っていくというチャレンジ精神を表しています。日本の近代化に大きな役割を果たした薩摩藩らしい理念です。この記事では、そんな鹿児島大学の特徴や、国際バカロレア生にとっての魅力、国際バカロレア入試について解説します。
国際バカロレア入試情報
鹿児島大学
鹿児島大学の基本情報
鹿児島大学の郡元キャンパスは、市内の中心地である鹿児島中央駅から約2kmほどの場所にあります。鹿児島市内には路面電車が走っており、アクセスも抜群です。文理合わせて9つの学部が設置される総合大学であり、キャンパスも広々としています。地元では「鹿大(かだい)」の名前で知られています。
著名な卒業生には、京セラ創業者の稲盛和夫氏がいます。キャンパス内の施設や留学制度の名称などにも「稲盛」の名前が冠されており、その偉大さが実感できます。
魅力①鹿児島大学ならではの特色ある学部
鹿児島大学には9つの学部が設置されていますが、そのうち7つが理系の学部であり、理系に強い大学だと言えます。中でも、共同獣医学部と水産学部は、それが独立して設置されている大学も珍しく、これらについて学びたいIB生にとっては最適な環境が整っています。
2隻の練習船をもつ水産学部
鹿児島大学水産学部は「かごしま丸」と「南星丸」という2隻の練習船を保有しています。夏休みを利用した遠洋航海実習なども行われており、まさに鹿児島大学でしか学べない内容となっています。
農学部×水産学部の共同で設置されている「国際食料資源学特別コース」
「東南アジア・南太平洋・アフリカを中心とした国際社会を対象として、食料資源の持続的生産とその合理的利用の分野の専門知識 を修得し豊かな世界観と倫理観を備え、グローバル化する産業社会に参画し、国際社会に貢献できる進取の精神を持った人材を育成することを目的」として、2つの学部共同で設置されているコースです。高い英語能力や異文化理解力を身につけられる教育内容となっており、将来この分野で国際機関の職員になりたい方などにとってはピッタリのコースだと言えます。
畜産地帯ならではの共同獣医学部
鹿児島大学と山口大学の共同教育課程となっているため、「共同」獣医学部となっています。郡元キャンパス内の獣医学部には、付属病院も設置されており、犬猫などの小動物はもちろん、牛などを診察・治療する大動物診療センターもあります。黒豚などの畜産業が盛んな鹿児島ならではの学部だと言えます。
他にも特色ある研究がたくさん!
鹿児島大学のキャッチコピーは「南北600km これが私たちのキャンパス」です。そのコピー通り、鹿児島ならではの風土・地形・気候を生かした研究が他にもたくさん行われています。例えば、奄美大島や屋久島などの島嶼地域における生活や生物多様性の研究、鹿児島大学入来牧場に設置された天体望遠鏡による天の川銀河の研究、桜島に象徴される火山や地震などの防災研究、などなど。鹿児島でしかできないテーマだからこそ、世界最先端の研究を行うことができています。
魅力②IB生に対する充実のサポート
鹿児島大学は、2016年度から全学部でIB入試を導入し、これまでも医学部・法文学部などでIB生の受け入れを行ってきました。鹿児島大学では学生全員にランダムに選ばれた担任の教員がつくシステムがありますが、IB入試で入学した学生に対しては、将来専攻を予定している学部の教員や、出身国が同じ大学院生をゼミ生に持つ教員を担任にするなどの配慮が行われているようです。
また、IB生に対する面談も定期的に行われており、学生生活を送るうえでなにか困ったことがあれば、学生課の職員の方などにすぐに相談できるようになっています。以下の記事では、IB入試担当の先生から、詳しくサポート体制を伺っているので、こちらも一緒にご覧ください!
【大学インタビュー】成長できる環境が充実!鹿児島大学のIB(国際バカロレア)生にとっての魅力とは?
魅力③多様な留学制度で、グローバルな学びも!
鹿児島大学では、特徴ある多様な留学制度を用意されており、1年生から海外留学経験を積むことが可能です。以下は、留学プログラムの一例です。
P-SEG(進取の精神グローバル人材育成プログラム)
P-SEGは海外研修と語学学習、そして留学や海外インターンシップを組み合わせた総合的グローバル人材育成プログラムです。語学力や海外経験に合わせて、段階的にいろいろな研修・留学プログラムが設定されており、1年生から海外で学ぶ経験ができます。
かごしまグローバル教育プログラム(地域人材育成プラットフォーム)
「地域人材育成プラットフォーム」は鹿児島の地域課題を解決する人材を輩出するためのコースです。3つあるプログラムのうち、「鹿児島グローバル教育プログラム」では、地域の課題をグローバルな視点で捉え、グローバルな人的ネットワークで他者と協働して課題解決をする能力を育成します。英語で行われる科目などを履修した後、3年次には海外実地体験が設定されています。
UCL稲盛留学生制度
2018年に新たに開始した留学制度です。大学院の1年間を全額給付の留学生として、UCL(University College London)で過ごすことができます。世界の大学ランキングTop10に入るUCLで学べる貴重なチャンスとなっています。