【2025年度版】IB生・帰国生に大人気!英語学位プログラムを実施する大学を一挙紹介!

「日本に戻りたいけど日本語で授業を受ける自信がない」

「留学はお金がかかるから日本で国際色豊かな環境で勉強したい!」

海外のカリキュラムで勉強してきたIB生・帰国生でこんなことを考えている方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、日本にいながらも留学しているような環境で学べる英語学位プログラムを実施する大学を紹介します!

英語学位プログラムについて

英語学位プログラムとは?

英語学位プログラムとは、日本の大学でありながら、卒業に必要な単位のすべて、あるいは大部分を英語の授業で履修し、学士を取得できるプログラムのことです。日本では「英語学位プログラム」の明確な定義はありませんが、今回は「英語の授業のみで学位を取得することができるプログラム」を実施する大学に焦点を当てて紹介していきます!しかし、英語学位プログラムは、大学によってカリキュラムや特色は様々です。実際に出願する前に、下記の内容をしっかりとリサーチしておくことをおすすめします。

  • 入学時期(秋入学の場合が多い)
  • 実施している学部
  • 受験資格(留学生のみの場合もあり)
  • 英語の授業の割合
  • 日本語の授業も履修できるかどうか
  • 先生の国籍
  • 日本人学生の割合

プログラムの種類

英語学位プログラムの中にも、日本の大学だけで単位を取得するもの海外大学での単位も合わせて取得するものなど、いくつかのタイプが存在しています。各タイプによって展開される授業や仕組みが大きく異なるので、自分の日本語能力やキャリアプランに基づいて自分に合ったものを選択することが重要です。ここでは、いくつかの代表的なモデルについて紹介します。

全て英語の授業が展開されるモデル と バイリンガルモデル

国際教養大学 (AIU) や早稲田大学国際教養学部 (SILS) のように、授業の100%が英語で行われるプログラムがあります 。一方で、一部の日本語科目の履修が可能、あるいは単位の一定数は日本語での科目を履修することが定められているプログラムも存在しています。自身のこれまでの留学経験や日本語のレベルに応じて選択することが重要です。

シングルディグリー と デュアルディグリー

日本の大学のみで卒業に必要な全ての単位を取得するものに対して、立命館大学がアメリカン大学と提供するプログラムのように、日本の大学と海外大学の2つの大学で単位を合わせて取得するデュアルディグリーやジョイントディグリーと呼ばれるプログラムもあります。多くの場合、海外大学のみで学位を取得するよりも低い費用で、2つの大学から学位を得ることが可能です。後述しますが、デュアルディグリーの場合、取得したIBの科目やスコアに応じて海外大学の単位取得が免除される場合もあるので、有利に大学生活を開始することが出来ます!

IB生にとってのメリット・デメリット

メリット

  • 留学費用が抑えられる

日本で英語で授業を行えるため、海外大学に進学しなくても国際色豊かな環境で勉強することができます!海外留学に必要な学費や生活費を節約できるでしょう。

  • 大学によっては日本語での授業も受けられるので、バイリンガル教育が受けやすい

留学すると、母国語である日本語を使う機会が減ってしまいますよね。ですが英語学位プログラムでしたら日本で生活するので、日本語に触れ合う機会や日本語の授業を受ける機会が多く、母国語を忘れてしまうという心配はないと思います!

  • 入試がほどんど書類・面接のみ(理系は一部筆記試験あり)

日本語で授業を行いたい人向けのAO入試や帰国生入試では、筆記試験が課されることが多いのに対し、英語学位プログラムの入試ではほとんど筆記試験が課されません!入試の準備にかける時間を節約できるでしょう。

デメリット

  • 日本人の先生が多い可能性がある

英語で授業を受けられるとはいえ、大学によっては外国人の教授の割合が少なく、海外留学と同じ環境で学べるとは限らないという話を聞くことがあります。一方で、上智大学など積極的に優秀な外国人の教授を採用している大学も多いため、オープンキャンパスや先輩の話などから情報収集しておきましょう。

  • コミュニティーが、普通のプログラムよりも小さい可能性がある

英語学位プログラムは9月入学が多いため、4月入学の日本人たちとの交流する機会が少なくなるかもしれません。しかし、大学の部活やサークルに参加することでコミュニティーを広げることは十分可能ではないでしょうか。

  • 大抵9月卒業なので、日本での就活は大変?

近年、就活ルールが廃止されたことで、採用面接の解禁日や内定日の自由化が進んでいます!就活に対する9月卒業のデメリットは少なくなっていると感じます。

IB生におすすめの理由

IBでの学びが出願書類に活きる

英語学位プログラムの入試は、学力試験よりも書類選考や面接で総合的に評価されることがほとんどです。そのため、一般的なカリキュラムに比べてCASやEEなど特徴的な学習経験の多いIB生は、非常に有利に入試に臨むことができます。また、学力試験の準備を行う必要も無いことがほとんどなので、IBの最終試験と大学受験を両立させるという意味でも非常に大きなアドバンテージとなります。

IBのスコアが単位として認定される

デュアルディグリープログラムが実施されている大学では、IBの科目やスコアが海外大学分の単位として認定されることもあります。高校での学びが大学にそのまま活きる点も魅力的です。IBでの経験が、入試合格のためだけでなく、充実した大学生活を送るための確かな土台にもなるといえます。

【PR】法政大学

法政大学は140年を超える歴史を有する私立大学であり、東京都内に3つのキャンパスを有しています。理系から文系まで15学部38学科もの学びを展開し、英語のみで卒業可能な学部・プログラムも設置。海外協定は50ヵ国・地域の262大学にも上り、現在は1717名の外国人留学生が在籍しています(2024年度実績)。
40もの体育会クラブ、200もの学生サークルでは法大生が主体的に活動しており、就職支援や奨学金制度など、学内では多角的にサポートを実施。あなたも法政大学で、理想のキャンパスライフを過ごしてみませんか?

帰国子女にオススメの法政大学3つのポイント
1.充実した留学プログラムで海外大学にも挑戦
法政大学が提供する派遣留学制度では、海外23か国・地域の71大学・機関から留学先を選ぶことができ、学部を問わず半年または1年間、留学することができます。留学先大学の授業料は全額免除され、最大100万円の奨学金も支給されるため、経済面でも大変挑戦しやすいプログラムです。留学先で取得した単位は本学の単位として認定されるため、帰国後も安心して大学生活を送ることができます。
2.英語のみで卒業が可能な学部・プログラム
法政大学では春学期入学(4月入学)と秋学期入学(9月入学)の選択肢があり、それぞれで「英語のみで学位を取得可能な学部・プログラム」を設置しています。少人数で授業が開講されるため教員との距離が近く、多く在籍する留学生とともにグローバルな知見を深めることができ、フィールドスタディーやインターンシップなど、キャンパス外で実践的に学習する機会も多くあります。英語能力を活かしたい学生におすすめです。
3.万全なキャリア支援で就職活動も安心
すべてのキャンパスにキャリアセンターを設置し、2024年度は約22,000件の個別相談を実施。学内企業説明会には年間で約800社の参加がありました。OBOG訪問が可能な卒業生は約18,000人おり、就職活動を終えたばかりの4年生が後輩学生の就職活動を支援する学生サポーター制度も実施。2024年度の就職希望者決定率は98.6%(2025年年4月1日調査時点)でした。

国際機関での就職を志している方、海外大学院への進学を目指している方には、英語のみで卒業可能な学部・プログラムがおすすめです。
最新の情報は以下サイトにてご確認ください!

英語学位プログラムを実施するおすすめの大学 (国公立編)

※表内に記載しているUniv-it!独自調査によるIBスコアの目安は、オンライン家庭教師EDUBALに登録をしている大学生のデータから算出しています。

東京大学

所在地
東京都文京区

実施している英語学位プログラム・学部
PEAK、カレッジ・オブ・デザイン

PEAK (Programs in English at Komaba)

学部 PEAK
選別方法 書類・エッセイ
IBスコアの目安 6科目合計で38点以上
TOK / EEで2点以上
※出願条件
入学時期 10月入学
特徴 小学校で最低4年間、または、中学・高校で最低5年間の日本語以外の言語での学習経験がないと受験資格を得られない
PEAKの募集は、26年秋に入学する学生を最後に終了します。以降、東京大学における英語学位プログラムは「カレッジ・オブ・デザイン」のみとなるので、ご注意ください。

カレッジ・オブ・デザイン (College of Design)

学部 カレッジ・オブ・デザイン
選別方法 書類・資料・面接を通じた総合的評価
(学力審査を含む)
IBスコアの目安
入学時期 10月入学
特徴 デザイン人材の育成を目指す、学部・修士の5年間のプログラム
「カレッジ・オブ・デザイン」は2027年秋より開始されます。出願受付は2026年の秋に開始予定です。

大阪大学

所在地
大阪府吹田市

実施している英語学位プログラム・学部
IUPS・人間科学コース

IUPS (International Undergraduate Program in Science)

学部 理学部 数学科・物理学科・化学科・生物化学科
選別方法 基本的には書類選考
オンライン又は対面での面接が実施される場合も有
IBスコアの目安 34~41(平均:38)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 4月入学
特徴 海外学生向けのプログラムで、日本語教育も実施される
最終学年では研究室に配属

人間科学コース

学部 人間科学コース
選別方法 書類・面接
IBスコアの目安 34~41(平均:38)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 10月入学
特徴 2年生2学期からは「Political and Global Studies」「Diversity and Inclusion Studies」「Japan Studies」のうち興味のあるコースを選択する

東北大学

所在地
宮城県仙台市

実施している英語学位プログラム・学部
AMC・IMAC-U

AMC (Advanced Molecular Chemistry)

学部 理学部
選別方法 書類・筆記試験・口頭試験
IBスコアの目安 36~45(平均:41)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 10月入学
特徴 I期は日本の一条校のみ、II期は国内外のインターナショナルスクールや現地校の学生も対象

IMAC-U (International Mechanical and Aerospace Engineering Course – Undergraduate)

学部 工学部
選別方法 書類・筆記試験・口頭試験
IBスコアの目安 36~45(平均:41)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 10月入学
特徴 I期は日本の一条校のみ、II期は国内外のインターナショナルスクールや現地校の学生も対象

名古屋大学

所在地
愛知県名古屋市

実施している英語学位プログラム・学部
G30

G30

学部 工学部・理学部・農学部・法学部・経済学部・文学部
選別方法 書類・エッセイ・面接 (口述試験)
※エッセイのテーマは要項に記載
IBスコアの目安 33~42(平均:38)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 10月入学
特徴 帰国生だけでなく、IBDP取得者であれば誰でも出願可能

九州大学

所在地
福岡県福岡市

実施している英語学位プログラム・学部
IUP

IUP

学部 工学部・農学部
選別方法 書類・面接
IBスコアの目安 34~38(平均:36)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 10月入学
特徴 海外の大学とのデュアルディグリープログラムに参加可能

英語学位プログラムを実施するおすすめ大学 (私立編)

早稲田大学

所在地
東京都新宿区

実施している英語学位プログラム・学部
SILS・JCulP・TAISIなど

英語学位プログラム

学部 政治経済学部・基幹理工学部・創造理工学部
選別方法 書類選考・面接
IBスコアの目安 政治経済学部 / 基幹理工学部・創造理工学部
38.2 / 38.1
※合格者の平均スコア
入学時期 9月
特徴 様々な学部で英語学位プログラムが展開されている

SILS

学部 国際教養学部
選別方法 書類選考・面接
IBスコアの目安 37.2
※合格者の平均スコア
入学時期 9月/4月
特徴 1年間の海外留学が必須で、文理問わず様々な分野を学べる

TAISI

学部 社会科学部
選別方法 書類選考・オンライン面接
IBスコアの目安 37.0
※合格者の平均スコア
入学時期 9月 / 4月
特徴 英語でリベラルアーツを学べる

JCulP

学部 文化構想学部
選別方法 書類選考・面接
IBスコアの目安 35.8
※合格者の平均スコア
入学時期 9月 / 4月
特徴 日本学生は4月入学、海外学生は9月入学

慶應義塾大学

所在地
東京都港区

実施している英語学位プログラム・学部
PEARL・GIGA

PEARL

学部 経済学部
選別方法 書類選考のみ
IBスコアの目安 30~45(平均:39)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 9月
特徴 英語で経済学を学べる
デュアルディグリープログラムも充実している

GIGA

学部 総合政策学部・環境情報学部
選別方法 書類選考のみ
IBスコアの目安 30~45(平均:39)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 9月 / 4月
特徴 英語と日本語の2言語で学ぶコースも選択可能
日本語の語学力は不要

上智大学

所在地
東京都千代田区

実施している英語学位プログラム・学部
国際教養学部・SPSF・理工学部・英語コース

国際教養学部 (Liberal Arts)

学部 国際教養学部
選別方法 書類選考 (エッセイを含む)
IBスコアの目安 33
※合格者の平均スコア
入学時期 9月 / 4月
特徴 全カリキュラムが英語で実施

SPSF

学部 文学部・総合人間科学部・
経済学部・総合グローバル学部
選別方法 書類選考 (エッセイを含む)
IBスコアの目安 33
※合格者の平均スコア
入学時期 9月
特徴  実践的なプロジェクトやディスカッションが中心の授業

理工学部 (Green Science / Green Engineering)

学部 理工学部
選別方法 書類選考 (エッセイを含む)
IBスコアの目安 36
※合格者の平均スコア
入学時期 9月
特徴 自分の興味に合わせて学問分野を選択可能

立教大学

所在地
東京都豊島区

実施している英語学位プログラム・学部
GLAP

GLAP

学部 文学部
選別方法 書類選考・小論文・面接
IBスコアの目安 データなし
入学時期 4月
特徴 少人数教育で、1年間の海外留学も行われる

立命館大学

所在地
大阪府茨木市

実施している英語学位プログラム・学部
GLA・JDP・GS・CRPS・ISSE

GLA

学部 グローバル教養学部
選別方法 書類選考
(AO英語基準入試の場合)
IBスコアの目安 26~38(平均:33)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 4月 / 9月
特徴 オーストラリアのANUとのデュアルディグリープログラムで、立命館で3年間、ANUで1年間学ぶ

JDP

学部 国際関係学部
選別方法 書類選考・面接
(AO英語基準入試の場合)
IBスコアの目安 26~38(平均:33)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 4月
特徴 2つの大学を行き来することを前提としたカリキュラムで、2つの大学で学びながらも、卒業に向けて体系的に学ぶことができる

GS

学部 国際関係学部
選別方法 書類選考 または 書類選考・面接
(AO英語基準入試の場合)
IBスコアの目安 26~38(平均:33)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 4月 / 9月
特徴 英語で国際関係学を学べる

CRPS

学部 政策科学部
選別方法 書類選考・面接
(AO英語基準入試の場合)
IBスコアの目安 26~38(平均:33)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 9月
特徴 主に留学生対象で、英語のみで卒業が可能

ISSE

学部 情報理工学部
選別方法 書類選考・面接
(AO英語基準入試の場合)
IBスコアの目安 26~38(平均:33)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 4月
特徴 情報系・IT系の学問を全て英語で学ぶことが出来る

同志社大学

所在地
京都府京都市

実施している英語学位プログラム・学部
国際教養コース

国際教養コース

学部 文学部・社会学部・法学部・
経済学部・商学部・政策学部
選別方法 書類選考
IBスコアの目安 データなし
入学時期 4月 / 9月
特徴 日本や京都をテーマにした科目もあり、フィールドワークなどの学外授業も行われる

法政大学

所在地
東京都千代田区

実施している英語学位プログラム・学部
GIS・GBP・SCOPE・IGESS

GIS

学部 グローバル教養学部
選別方法 書類選考
(総合型選抜の場合)
IBスコアの目安 35~38(平均:37)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 4月 / 9月
特徴 少人数教育で英語で議論する力が身につく

GBP

学部 経営学部
選別方法 書類選考
※必要があればオンライン面接も実施
IBスコアの目安 35~38(平均:37)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 9月
特徴 英語で行われる授業を中心に、日本企業のグローバルビジネスを実体験できる科目が提供される

SCOPE

学部 人間環境学部
選別方法 書類選考
※必要があればオンライン面接も実施
IBスコアの目安 35~38(平均:37)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 9月
特徴 少人数制で、学生同士や教員との関わりを深められる

IGESS

学部 経済学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部で共同運営
選別方法 書類選考
IBスコアの目安 35~38(平均:37)
※Univ-it! 独自調査
入学時期 9月
特徴 キャンパスの移動があるため、2つのキャンパスで他の学部の授業も広く学べる

国際基督教大学

所在地
東京都三鷹市

実施している英語学位プログラム・学部
教養学部

教養学部

学部 教養学部
選別方法 書類選考
(English Language Based Admissions)
IBスコアの目安 37.7
(合格者の平均スコア)
入学時期
特徴 日本語と英語のバイリンガルのプログラム

最後に…

いかがでしたでしょうか。今回は、英語学位プログラムを実施する国内大学について、IB生ならではの視点を交えてご紹介しました。

英語で学びたいIB生にとって、海外大学だけが選択肢ではありません。日本国内にも、IBで培った探究心や国際感覚を存分に発揮できる、魅力的な大学・プログラムが数多く存在します。IBでの経験は、書類選考が中心となる入試で大きな強みとなるだけでなく、入学後のディスカッションや研究といった主体的な学びの場でも、皆さんを力強くサポートしてくれるはずです。

この記事をきっかけに、少しでも興味を持った大学があれば、ぜひ公式サイトで詳細な募集要項を確認したり、説明会に参加したりして、自分に合った進路を探してみてください。

皆さんがIBで得た経験と実力は、間違いなく世界に通用します。自信を持って、未来への大きな一歩を踏み出してください。応援しています!