【最新版】ICU総合型選抜<4月入学専願(IBDP利用)>を解説!
国際基督教大学(ICU)には国際色豊かな環境が整っており、IB生はもちろんのこと、帰国生やグローバル化に興味のある学生に大人気の私立大学となっています。さらに、幅広い分野を学ぶことができる教養学部は、学部選びに迷っているIB生にとっても魅力的ではないでしょうか。
そこで今回は、「IBDPを活かしてICUに合格したい!」と強く願うIB生に、総合型選抜<4月入学専願>入試(旧AO入試)を紹介します。
ICUの総合型選抜とは?
ICUの総合型選抜<4月入学専願>入試は、『英語外部試験利用』・『理数探求利用』・『IBDP利用』の3種類のセクションが設けられています。いずれも書類選考&オンライン個人面接によって志願者の資質が審査される入試です。
この内、IBスコアを利用する場合には「IBDP利用」で出願することになりますが、日本語DP、英語DPのいずれも出願可能かつスコア条件はありません。
また、それ以外の2つの方式でも書類や面接でIBでの経験(IA・EE・CAS活動など)をアピールできるという特徴があります。そのため、IB生であってもあえて「英語外部試験利用」「理数探求利用」で受験する選択肢を取ることも可能です。
今回は「IBDP利用」に焦点を当ててご紹介していきます。
出願資格
・合格した場合は本学へ入学することを確約できる者
・これまで本学の総合型選抜に出願していない者
・「IBDP利用」:IBDP取得(見込み)で、かつ「日本語 A」を履修済み(または履修中)であること
・「英語外部試験利用」:高等学校成績全体の学習成績の状況が4.1以上であること。
・ 「理数探究利用」:高等学校成績全体の学習成績の状況が4.0以上で、かつ数学または理科の学習成績の状況が4.2以上であること。
大学HPより引用
ICUの総合型選抜は人生で1度だけしか受けることができない点に注意が必要です。
3種類いずれの方式にも出願できますが、どれが最も自分自身の強みをアピールできるのかを見極めることが重要になってくると言えるでしょう。
出願・受験スケジュール
出願期間 | 9月上旬 |
第一次選考結果通知(書類選考) | 10月上旬〜中旬 |
第二次選考(オンライン個人面接) | 10月中旬 |
合格発表 | 11月上旬 |
IB生にとっては成果物の最終提出前後や最後のMockと重なる大変な時期の受験になります。書類作成にあたり、エッセイ内容を検討する時間の確保も必要なため、計画的に準備を進めることをおすすめします。
出願書類内容(IBDP利用の場合)
1.入学願書①(Web出願登録)
2.入学願書②(手書きの志望理由書)
3.高等学校最終学年を含む3学年分の学業成績証明書
4.IB Diploma Final Grades または Predicted Grades
5.推薦状2通
6.課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約(1,500字以内)
7.学校内外における自己活動歴と自己分析(800字)
8.英語の能力を証明する書類(English A LitもしくはL&L履修の場合は任意)
面接について
「IBDP利用」の場合、オンラインで日本語および英語による個人面接が行われます。
この中には「課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約」についてのプレゼンテーション(日本語、10分)が含まれています。
倍率は?
2025年度入試まで募集人員は総合型選抜(3方式)全体で約65名とされていましたが、実際にはそれ以上の受験生が合格を掴んでいます。
また、2026年度入試から各方式ごとの募集人員が定められており、「IBDP利用」は10名募集となっています。
以下は過去の受験者・合格者数を表にしたものです。
志願者(名) | 合格者(名) | |
2025年度 | 367 | 117 |
2024年度 | 300 | 111 |
2023年度 | 206 | 105 |
2022年度 | 210 | 89 |
受験生へのアドバイス
入学願書(書類)作成について
ICUの総合方選抜は「自らの積極性、意欲、社会的関心、多種多様な才能や経験、視点を志願者が十分にアピールできる選抜方法」(HPより)として設置されています。
IB生は主にEEを評価されることになるため、しっかり課題や取り組みを振り返るようにしましょう。出願書類は専門外の教授が読む可能性がありますので、どのような研究成果が得られたのかをわかりやすく説明することを心がけると良いかもしれません。
面接について
EEの内容
面接ではEEの内容をまとめたプレゼンテーションがあります。出願時の内容を確認し、最終的に変わった点などがあれば言及しても良いかもしれません。結果の重要性だけではなく、EEを進めていく上でなぜそのように考えたのかなど「過程」を伝えることを意識することもプレゼンの構成を考えるヒントになるかもしれませんね。
英語でのコミュニケーション
「IBDP利用」の面接には日本語でのプレゼンに加え、英語での質疑応答も含まれています。具体的な内容は公開されていませんが、基本的な会話・受け答えができるように準備しておきましょう。
また、総合型選抜はオンライン面接ですので、カメラ越しのジェスチャーやスライドの作り方などにこだわってみるのも戦略のひとつと言えそうです。
最後に
いかがでしたか?
ICUの総合方選抜にIBを利用して受験できる方式があることや、出願資格・試験内容等を一緒に確認できる内容になっていれば嬉しいです。
Univ-it!では今後もICUを受験するIB生に役立てていただけるような情報を発信していきます。次回もお楽しみに!