【2025年最新情報】全世界のIB生に大人気!オランダ留学の魅力と出願プロセスを徹底解説!

2025年8月20日

ヨーロッパのほぼ中心に位置するオランダは、比較的安い授業料で質の高い教育を英語で受けられることから、国際バカロレア(IB)生を含む世界中の学生に人気の留学先となっています。この記事では、オランダの国としての魅力、留学先としてのメリットや最新事情、出願方法、代表的な大学、そして出願準備のポイントまでを詳しく紹介します!

  • IBで培った英語力を使って海外で勉強したい!と考えている人
  • イギリスやアメリカなどの海外の主要進学先と比べて比較的学費や生活費が低コストな海外留学に興味のあるIB生

 

オランダってどんな国?

英語の練習に最適な環境

オランダは九州ほどの大きさの国です。公用語はオランダ語ですが、年配の方から子供まで国民の約89%が英語を話せると言われています。実は英語非ネイティブの国々の中で世界一の英語力を誇る国なのです!第二言語、第三言語が英語の人が多く、いろんな文化背景の人とコミュニケーションをとることができるのが大きな魅力の一つです。また、地理的にヨーロッパの中心に位置しているため、週末旅行で他国に気軽に行くこともできます。例えばロンドンへはわずか1時間半のフライトでアクセスできます。

多文化で国際的な社会

人口の約28%が移民背景を持ち、多様性に富んだ社会が特徴です。外国人として暮らしやすく、比較的差別も少ないとされています。生活の質(QoL)も高く、欧州で2位にランクインするほど快適な生活環境が整っています。

治安

オランダでは売春や一部の薬物が合法化されていることから治安が不安に思われがちですが、実際には国民性が穏やかでヨーロッパの中でも比較的安全な国とされています。ただし日本と比べるとスリや詐欺などの軽犯罪が多いため、注意は必要です。

オランダ留学の魅力

  • 英語で学べる約2,000以上の学位プログラム
  • 多国籍な学生環境(留学生比率:約25〜30%)
  • 高品質な教育水準(例:アムステルダム大学、ライデン大学など世界ランク上位)
  • アメリカやイギリスに比べて比較的授業料が安い
  • 卒業後の就労ビザ(zoekjaar)でキャリア構築も可能!

オランダの大学に入学するには

オランダの大学は基本的に3年制で、最終学年にインターンシップが組み込まれていることが多く、実践的な学びが重視されています。

出願手続きは他国と比べて比較的シンプルで、Studielinkというオランダ政府公式のオンライン出願ポータルを通じて行います。高校の成績や志望動機書などもこのサイトから提出できます。

多くの大学ではIB Diplomaでの出願が可能です。授業についていくには一定の英語力が求められるため、IELTSスコア6.0〜6.5を出願要件としている大学が多く見られます。

オランダでは「入学はしやすいが卒業は難しい」と言われるように、進学後は高い学力と語学力が必要になります。

近年、オランダ政府が英語で行われる学士課程を縮小しているため、特定の学部では外国人枠の競争率が上がっています。定員制限(Numerus Fixus)を設ける学部が増えてきているので、早めの情報収集が重要です。

オランダの大学や学べる分野について知りたい人は、オランダ政府公式の留学情報サイト「Study in Holland」や「Study in NL」を活用するのがおすすめです。大学やプログラムの検索、出願準備、奨学金情報などが英語でわかりやすく紹介されています。

出願プロセス

ここでは、大学出願から進学までのプロセスの一例を紹介します。

留学最新情報2025年:留学のハードルが年々上がっている!?

課題 内容 対策
学生ビザの要件強化 年間単位取得率50%以上必須。資金証明額も€1,094/月(約17万円)に上昇 出願前に生活資金・学業計画をしっかり準備
深刻な住宅不足 学生寮・アパートの供給が不足し、家賃高騰・詐欺被害増加 渡航前に大学推薦の住居を確保することが重要
英語学位プログラムの制限・定員縮小 英語での学士課程に制限。一部はオランダ語必修 出願は早めに(例:11〜1月)。オランダ語基礎も学んでおくと安心
教育関係予算の削減 留学生支援の削減が進行中 自主的な情報収集・現地サポートへの相談がカギ
居住権・就職ビザの取得競争激化 卒業後の就労希望者が増加。企業スポンサーが必要 卒業前にインターン・就活準備を進める

 

オランダの代表的な大学

※ランキングや英語で提供される学部の詳細などは変わる可能性があります。最新情報は各大学のサイトを確認してください。

オランダには学術教育と科学研究に焦点を当てた Research University (WO) と専門教育に力を入れる University of Applied Sciences (HBO) の二種類があります。

アムステルダム大学(THE世界ランキング:65位)

オランダ国内で留学生に一番人気があるといっても過言ではないのがアムステルダム大学です。首都アムステルダムに位置し、高いレベルでの教育を受けることができます。人気学部は社会学部、心理学や政治学などです。文系の学部が特に強いので、文系志望のIB生におすすめです!

 

デルフト工科大学(THE世界ランキング:75位)

オランダでトップの工科大学です。人気の大学の一つですが、英語で教育を実施している学部が少ないのが残念な点です。現在は以下の学部で英語教育を実施しています。

  • Aerospace engineering 
  • Earth, Climate and technology 
  • Nano biology
  • Computer science and engineering

上記の学部への進学を考えている方は是非進学を考えてみてはいかがでしょうか!

エラスムス大学ロッテルダム(THE世界ランキング:72位)

オランダ第二の都市であるロッテルダムに位置するエラスムス大学、この大学も毎年多くの留学生が入学しています。特に経営学や経済学部が人気で、世界的に見ても高い教育レベルを誇っています。

ライデン大学(THE世界ランキング:71位)

ライデン大学はオランダ最古の大学で、世界的にも有名な大学の一つで、特に人文学系では非英語圏では世界上位の評価を受けています。50を越える学科の多さから、様々な分野を高いレベルで学ぶことができます。

アイントホーフェン工科大学(THE世界ランキング:201~位)

アイントホーフェン工科大学はオランダで2番目の工科大学です。多くの学部で英語教育を実施しており、国際性も豊かな大学となっています。工科大学なので、デルフト同様理系のIB生にはおすすめの大学です!

トウェンテ大学(THE世界ランキング:201~位)

デルフト工科大学、アイントホーフェン工科大学と共にTU3という理系大学連盟に入っているトウェンテ大学、理系の教育には定評があります。また、理系大学連盟のなかで唯一の総合大学です。大学内で理系学部以外の人とも交流できるメリットがあります。

ユトレヒト大学(THE世界ランキング:69位)

オランダ第4の都市であるユトレヒトに位置する大学です。都市の大きさから国際性にも長けていて、多くの留学生が在学しています。(具体的な数字)学士過程では12のコースで英語教育を実施しているのも魅力の一つです。

フローニンゲン大学(THE世界ランキング:80位)

フローニンゲン大学はオランダ第5の都市に位置する総合大学です。文系、理系共に高い評価を受けており、特に心理学や法学分野で高いランキングを誇っています。多くの学部で英語教育を実施しているのでおすすめです。

オランダ留学のPros & Cons

Pros (IBに関して)
・IBDPスコアで直接出願
・多くのインターナショナル生が必須のfoundation year programme が不要(生活について)
・多国籍環境で国際的な友人ができる
・EUないの国々に旅行しやすい立地(大学について)
・英語圏の大学に比べて学費が比較的安い
・インターンシップなど実践的な教育
Cons (大学について)
・進学条件が厳しく、スコア不足で退学・留年の可能性(生活について)
・日本に比べると軽犯罪が多い
・住所確保が難しく、家賃が高騰気味
・生活費アルバイト制限(週16時間)などの課題あり

来年以降の出願を見越して今からできること

  • 志望校・専攻を早めに調査(studyinholland を活用)
  • 大学公式サイトで入学条件や科目要件を確認
  • 必要なIBスコアと英語力(IELTS, TOEFL)を確認
  • 出願スケジュールを逆算して準備(特にNumerus Fixus は1月締め切り)
  • Studielink登録&出願準備:英語プログラムは3月〜5月締切が多いが、Numerus Fixusは1〜2月。
  • オンライン、現地の オープンキャンパスに参加し、情報収集
  • 住居確保を計画に組み込む
  • 必要に応じてIELTSなどの語学スコアを補強。
  • 複数大学の大学や分野(リベラルアーツ、工学、応用科学など)を比較、併願を検討する

最後に

オランダ留学の魅力や大学進学の方法、最新の情報などを紹介しました。少しでも「オランダっていいかも」と思ってもらえたらうれしいです。筆者自身もオランダの大学で正規留学を経験していますので、もし気になることがあれば「トピック機能」からお気軽に質問してみてください。