中3です。今通ってる中学校は中高一貫校でMYPとDPがあります。今自分はMYPの段階なんですけど、7月にこのまま高校に内部進学してDPを始めるか、外部進学して他の高校に行くかの意思確認書類の提出があります。将来は看護師になりたいのですが、大学は卒業したいので、専門学校ではなく、大学の看護学科に進もうと考えています。自分は国内の大学に行きたいと考えています。IBでもいけるところはあるのですが、様々な国の大学も受験することができるというのがIBの魅力だと思っています。だから外部進学したいのですが、親は私に海外の大学に進学してほしいと考えているみたいです。親を説得するために、自分の進路の場合、IBを取得(カリキュラムを受講)するメリットとデメリットを教えていただきたいです。
丁寧な回答ありがとうございました!サイトも見させていただきました。教えていただいたことをもとにまた両親と話し合ってみようと思います
とても重要なご質問だと思いますので、あくまで以下は1つの意見として、保護者の方や学校の先生とじっくり話し合って、決めていただければと思います。
IBDPをとるメリットとデメリットに関しては、Univ-it!にも記事があります。
https://univ-it.net/blog/2023/05/17/ibprosandcons/
つばめさんのご状況では、簡単に書くと次のようなことがメリット・デメリットだと言えると思います。
◎メリット
・IBの学習者像にあるとおり、IBDPはコミュニケーションできる人を1つの教育目標に据えています。看護師や医師など、医療関係職は専門知識とともにコミュニケーションが重要な要素だと言われます。その点で、将来役に立つスキルやマインドをIB教育を通じて得られるかもしれません。
・日本の教育とIB教育を比べたときに、やはりまだまだ日本の教育のほうが、詰め込み型・知識偏重型といえると思います。一方でIB教育は思考力に重きを置きますが、一方で日本の基準からすると知識面が不足していると言われることもあります。これに関しては、個人個人の向き不向きや、将来どんな人になりたいかに関わると思いますので、つばめさんがこれまでIBMYPの授業を受けてきて、自分に合ってる、楽しいと感じるのであれば、IBDPの教育も向いている可能性があります。
・IBDP取得者のみが受験できるIB入試が60くらいの大学で実施されています。積極的にIB生を受け入れている大学も多くあります。例えば、横浜市立大学医学部の看護学部では、いまのところ全員が合格しているそうです。
▲デメリット
・IBDPを受けると、大学入試の際にいわゆる「一般入試」という選択肢がとりづらくなります。これにより、普通の高校を出た場合に比べて、受験できる大学の選択肢が狭まる可能性があります。
ただし、現状総合型選抜の枠自体は各大学拡大しています。総合型選抜はIB生でも受験可能、CASやEEの活動をアピールしやすいという特徴がありますので、現時点で調べてみて、各大学の看護学部・看護学科でIB生でも受験しやすい総合型選抜があれば、このデメリットはあまりなくなります。
・IBDPは決して簡単な道のりではありません。2年間はそれなりに大変だと思っていたほうがいいと思います。ただし、日本の高校でも受験勉強はそれなりに大変だと思いますので、上述したように向き・不向きの問題だと思います。